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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

4.2.1 ライブラリ呼び出し形式

NDCLインタフェースのライブラリの呼び出し方法は以下のとおりです。

CALL "NDCL" USING DC-BLOCK [DATA]

【パラメータの説明】

DC-BLOCK(第1パラメータ)

通信時にホスト側へ送信する制御情報領域のデータ名を指定します。

DATA(第2パラメータ)

送受信データ領域のデータ名を指定します。

詳細は「(1) 制御情報領域(DC-BLOCK)」、「(2) 送受信データ領域(DATA)」を参照してください。

(1) 制御情報領域(DC-BLOCK)

第1パラメータの制御情報領域(DC-BLOCK)の構造を以下に示します。

以下にCOBOLのパラメータブロックのコーディング例を示します。

       01  DC-BLOCK.
         02  FUNCTION-ID    PIC X(4).
         02  STATUS-CODE.
           03  TOP-CODE     PIC 9(2).
           03  TAIL-CODE    PIC 9(2).
         02  DETAIL-CODE    PIC 9(4) BINARY.
         02  FILE-NAME      PIC X(8).
         02  SEND-LENGTH    PIC 9(5).
         02  RECEIVE-LENGTH PIC 9(5).
         02  TIMER          PIC 9(2).
         02  SESSION-KEEP   PIC X.
         02  FILLER         PIC X.
         02  CHANGE-DIRECT  PIC X.
         02  DATA-CHAIN     PIC X. 
         02  FILLER         PIC X(7).
         02  REQ-MODE       PIC X.
         02  SENSE          PIC 9(8) BINARY.
         02  FILLER         PIC X(2).

【各パラメータの詳細】

(a)機能名

各機能に固有の文字列をASCIIコードで設定します。

(b)完了情報

完了情報(通知コードおよび詳細コード)については「4.3 完了情報」を参照してください。

(c)ファイル名

アプリケーションの名前を任意で指定します。ファイル名は、ASCIIコードで8バイト以内で指定します。ファイル名は左詰めで設定し、8バイトに満たない場合は、残りの部分に空白(0x20)を設定します。

(d)送信データ長

機能名がCONNECTまたはWRITEの場合、送信データの有効データ長を5桁で指定します。送信データがない場合は0を設定します。

(e)受信バッファ長

機能名がREADの場合、受信データを格納するバッファの長さを5桁で指定します。

(f)受信データ長

機能名がREADの場合、受信データのデータ長を通知します。

(g)タイマ

機能名がCONNECTまたはREADの場合に、各命令が完了するまでの待ち時間を指定します。

(h)セション確立方法

機能名がCONNETの場合、セションの確立方法をASCIIコードで指定します。

(i)送信権(CD)

機能名がWRITEの場合、データ送信に送信権を付けるか付けないかをASCIIコードで指定します。
ホスト拡張会話機能使用時のみ有効です。

(j)チェイン

機能名がCONNECTの場合、データ送受信時にデータを分割して転送するか、単一データとして転送するかをASCIIコードで指定します。
機能名がWRITEの場合、送信データのチェインタイプをASCIIコードで指定します。
機能名がREADの場合、受信データのチェインタイプがASCIIコードで通知されます。

(k)送信モード

機能名がCONNECTの場合、WRITE(会話強制終了)を行うか否かをASCIIコードで指定します。
機能名がWRITEの場合、会話強制終了か、通常のデータ送信かをASCIIコードで指定します。

(l)センス情報

機能名がWRITE(会話強制終了)の場合、センス情報を指定します。
機能名がREADの場合で否定応答を受信した場合、否定応答のセンス情報が通知されます。

(2) 送受信データ領域(DATA)

第2パラメータの送受信データ領域(DATA)は機能名の指定に伴い以下のように指定します。

機能名

送受信データ領域(DATA)の設定

OPEN

指定不要

CLOSE

指定不要

CONNECT

ログオンメッセージを格納しているバッファのデータ名を指定

DISCONNECT

指定不要

READ

受信データを格納するバッファのデータ名を指定

WRITE

送信データを格納しているバッファのデータ名を指定

CANCEL

指定不要