NDCLインタフェースは、SX/GシステムにおいてNDCL上で動作していた利用者プログラムを、パソコンのWindows環境のDPCライブラリ上で動作させ、ホストとの分散アプリケーション間通信を行うことを可能にします。
利用者プログラムからNDCLインタフェースを呼び出すと、実際には、対応するDPC言語インタフェースが呼び出され、DPCライブラリを通してホストと会話を行うことができます。
次の表は、NDCLとDPCライブラリSDKが提供している機能を対応させたものです。従来のNDCLに対してDPCライブラリSDKが提供するNDCLインタフェースが大きく異なっている場合はその内容を備考欄に記述しています。
それぞれの機能の各パラメータの対応については「付録A NDCL/DPCライブラリ パラメータ 対応表」を参照してください。また、NDCLインタフェースについての詳細は「4.2 NDCLインタフェースリファレンス」を参照してください。
機能 | NDCL | DPC | サポート | 備考 |
---|---|---|---|---|
使用開始を宣言する | OPEN | DPCOPEN | ○ | - |
使用終了を宣言する | CLOSE | DPCCLOSE | ○ | - |
セションを開設する(コネクションを確立する) | CONNECT | DPCCONNECT | ○ |
|
セションを閉設する(コネクションを解放する) | DISCONNECT | DPCDISCONNECT | ○ |
|
会話を開始する | WRITE | DPCBEGIN | ○ |
|
会話を終了する | WRITE | DPCEND | ○ |
|
会話を強制終了する | WRITE | DPCABORT | ○ |
|
メッセージデータを送信する | WRITE | DPCTRANSFER | ○ |
|
メッセージデータを受信する | READ | DPCACCEPT | ○ | AC系手順のみサポート |
送信権を要求する | WRITE | DPCPCONTROL | × | - |
送信権を移譲する | WRITE | DPCGCONTROL | × | - |
同期確認を行う | WRITE | DPCSYNC | × | - |
同期確認に対して肯定応答を行う | WRITE | DPCACK | × | - |
同期確認に対して否定応答を行う | WRITE | DPCERROR | × | - |
READ待ちを解除する | CANCEL | - | ○ | 本機能はDPCライブラリSDKには存在しない |
受信データの有無を確認する | CHECK | - | × | - |
※NDCL | -NDCLで提供している機能 |
DPC | -DPCライブラリSDKで提供している機能 |
サポート | -DPCライブラリSDK V7.2でのサポート状況 |
○ :サポートする | |
× :サポートしない |