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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

2.2.4 DPCFEXPORT

【機能】

パソコンからホストにファイルを送信します。

【書式】

unsigned int WINAPI XDpc_Fexport(cnvf,fid,fmfile,sysname,pfile,localerr,sensecode)
   char   *cnvf                    ;
   char   *fid                     ;
   char               *fmfile      ;
   char               *sysname     ;
   struct  EXPRT_PF   *pfile       ;
   unsigned short     *localerr    ;
   unsigned short     *sensecode   ;

◆構造体の説明◆

pfile

パソコンからホストに送信するときのファイルの情報を指定します。

struct  EXPRT_PF {
   unsigned char fil       ;
   unsigned char cod       ;
   unsigned char tab       ;
   unsigned char rform     ;
   short         rlength   ;
   unsigned char jefarea   ;
   }

【入力】

char *cnvf

パソコンからホストに送信するファイルのファイル形式を指定します。指定形式は次の4つです。

"@SDF"

SDF形式のファイル
固定長のバイナリファイルとしてSDF形式のファイルをホストに送信します。このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは、レコード長パラメータのみ有効です。
このファイル形式を扱うデータベースには、dBASEなどがあります。

"@SYLK"

SYLK形式のファイル

固定長のバイナリファイルとしてSYLK形式のファイルをホストに送信します。このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは、意味を持ちません。
このファイル形式を扱うデータベースには、Multiplanなどがあります。

"@MSDOS"

MS-DOS形式のファイル
MS-DOS形式のファイルの送信には、バイナリ/テキストの2種類があります。その詳細は、pfileで指定します。

"@CSV"

CSV形式のファイル
可変長のファイルとしてホストに送信します。
このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは、レコード長パラメータのみ有効です。

char *fid

ホストファイルサービスに事前に定義しているファイル識別名を指定します。指定形式は次の2つです。

一時名指定

パソコンから一時名として登録してあるホストのファイル名を指定します。ファイル識別名の最大長は8バイトです。
例)DPCFILE1

物理名指定

パソコンから直接ホストのファイル名を指定します。この場合、ファイル識別名はシングルクォートで囲んで指定します。このとき、ファイル識別名の最大長は、シングルクォートを含めて100バイトです。
例)'K6995.DPCFILE1'

注意

ファイル識別名の英字は、英大文字で入力してください。英小文字を入力するとエラーになります。

char *fmfile

パソコン側の送信ファイル名を指定します。最大255バイトです。

char *sysname

DPCCONNECTで指定した相手システム名を8バイト以内で指定します。

unsigned char fil

ホストに送信するファイルを、テキストファイルとして送信するか、バイナリファイルとして送信するか、ファイルの変換形式を指定します。指定形式は、次の2つです。

  • 0x00:テキストファイル指定

  • 0x01:バイナリファイル指定

注意

ホストがPG6000/GP6000/Kシリーズの場合は、バイナリファイルを指定してください。

unsigned char cod

ホストに送信するファイルをASCIIコードからEBCDICコードに変換するときのEBCDICコード側の種類を指定します。このパラメータは、テキストファイルを指定したときのみ有効となります。

  • 0x00:EBCDIC/カナ

  • 0x01:EBCDIC/英小文字

  • 0x10:EBCDIC/ASCII

unsigned char tab

テキストファイルは、通常TABコード(09H)を含んでいます。しかし、ホスト上のエディタなどでは、このTABコードを扱うことができません。したがって、パソコンからホストへ送信するファイルの中にTABのコードが存在した場合に、TABコードに対応する文字分のスペースに置き換えます。指定可能な値は、0~20です。0を指定した場合には、変換処理をしません。バイト数は10進数として1~20を指定してください。このパラメータは、テキストファイルを指定したときのみ有効です。
例)タブ長=8のとき

unsigned char rform

パソコンからホストに送信するファイルのレコード形式が、可変長であるか固定長であるかを指定します。
指定形式は、次の2つです。

  • 0x00:可変長指定
    パソコンからホストへ送信するファイルの形式がASCII可変長テキストファイルであるとみなします。

  • 0x01:固定長指定
    パソコンからホストへ送信するファイルの形式がASCII固定長テキストファイルであるとみなします。
    ファイル変換形式でバイナリを指定した場合は、固定長のみ指定可能です。

short rlength

パソコンからホストに送信するファイルのレコード長(レコード形式パラメータで可変長を指定した場合には最大レコード長)を指定します。
範囲:1~4096
レコード長は10進数として指定してください。

注意

パソコンからホストに送信するファイルデータの中に2バイトコードが含まれている場合、次のことに注意してください。

  • パソコン側:2バイトコード=シフトJISコード

  • ホスト側:2バイトコード=JEFコード

指定するレコード長はホスト側のレコード長です。しかし、JEFコードでは漢字シフトコードが挿入されるため、シフトJISコードのレコード長より長くなることがあります。よって、テキストファイルでは指定したレコード長を超えていなくても、この変換によりレコード長を超え、ファイル転送が異常終了することがあります。

例)

unsigned char jefarea

シフトJISのユーザ定義文字をホスト側のJEF外字区画コードに変換するためのパラメータです。現在は0xFFのみ指定できます。0xFF以外の値を指定した場合はすべて0xFFに置き換えられます。実際に外字を使用する場合はJEF拡張漢字サポートで登録作業を行ってください。

注意

Excel形式またはLotus形式のファイルを送信する場合は、以下のように指定してください。
ファイル形式(cnvf):@MSDOS
ファイル変換形式(fil):0x01(バイナリファイル)
レコード形式(rform):0x01(固定長)
レコード長(rlength):4096

【関数返却値】

リターンコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

【出力】

unsigned short *localerr

ローカルエラーコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

unsigned short *sensecode

センスコードが返されます。
センスコードはDPCライブラリのシステム内部情報です。運用時のメンテナンス情報として必要な場合があります。アプリケーション作成時は参照する必要はありません。