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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

2.2.3 DPCFIMPORT

【機能】

ホストからパソコンにファイルを受信します。

【書式】

unsigned int WINAPI XDpc_Fimport(cnvf,fid,fmfile,sysname,pfile,localerr,sensecode)
   char                *cnvf      ;
   char                *fid       ;
   char                *fmfile    ;
   char                *sysname   ;
   struct  IMPRT_PF    *pfile     ;
   unsigned short      *localerr  ;
   unsigned short      *sensecode ;

◆構造体の説明◆

pfile

ホストからパソコンに受信するときのファイルの情報を指定します。

struct  IMPRT_PF {
   unsigned char fil     ;
   unsigned char ins     ;
   unsigned char cod     ;
   unsigned char jefarea ;
   }

【入力】

char *cnvf

パソコンがホストから受信するファイルのファイル形式を指定します。指定形式は次の4つです。

"@SDF"

SDF形式のファイル
ホストから固定長のバイナリファイルとしてSDF形式のファイルを受信します。このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは意味を持ちません。
このファイル形式を扱うデータベースには、dBASEなどがあります。

"@SYLK"

SYLK形式のファイル
ホストから固定長のバイナリファイルとしてSYLK形式のファイルを受信します。このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは意味を持ちません。
このファイル形式を扱うデータベースには、Multiplanなどがあります。

"@MSDOS"

MS-DOS形式のファイル
MS-DOS形式のファイルの受信には、バイナリ/テキストの2種類があります。その詳細は、pfileで指定します。

"@CSV"

CSV形式のファイル
ホストから可変長のファイルとしてCSV形式のファイルを受信します。このパラメータ値を指定した場合、pfileで指定するパラメータは、ファイル格納方法のみ有効です。

char *fid

ホストファイルサービスに事前に定義しているファイル識別名を指定します。指定形式は、次の2つです。

一時名指定

パソコンから一時名として登録してあるホストのファイル名を指定します。このとき、ファイル識別名の最大長は8バイトです。
例)DPCFILE1

物理名指定

パソコンから直接ホストのファイル名を指定します。この場合、ファイル識別名は、シングルクォートで囲んで指定します。このとき、ファイル識別名の最大長は、シングルクォートを含めて100バイトです。
例)'K6995.DPCFILE1'

注意

ファイル識別名の英字は、英大文字で入力してください。英小文字を入力するとエラーになります。

char *fmfile

パソコン側の格納ファイル名を指定します。最大255バイトです。

char *sysname

DPCCONNECTで指定した相手システム名を8バイト以内で指定します。

unsigned char fil

ファイル形式を指定します。ホストからパソコンに受信するファイルをテキストファイルとして受信するか、バイナリファイルとして受信するかを指定します。
指定形式は、次の2つです。

  • 0x00:テキストファイル指定

  • 0x01:バイナリファイル指定

注意

ホストがPG6000/GP6000/Kシリーズの場合は、バイナリファイルを指定してください。

unsigned char ins

ファイルの格納方法を指定します。ホストからパソコンに受信するファイルを格納する場合、指定したファイルを新規に作成/入れ換えとするか、または指定したファイルの最後に追加するかを指定します。指定形式は、次の2つです。

  • 0x00:新規/入れ換え指定
    指定されたファイル名のファイルがない場合、指定されたファイル名のファイルを新規に作成して、ホストから受信したファイルを格納します。指定されたファイル名のファイルが存在する場合、既存ファイルの内容をすべてホストから受信したファイルに入れ換えます。既存ファイルの内容は消去されます。

  • 0x01:追加指定
    指定されたファイルの内容の末尾に、ホストから受信したファイルを追加します。指定されたファイル名のファイルがない場合、エラーとなります。

unsigned char cod

コード変換形式を指定します。ホストからパソコンに受信したファイルをEBCDICコードからASCIIコードに変換するときのEBCDICコード側の種類を指定します。このパラメータは、テキストファイルを指定したときのみ有効となります。

  • 0x00:EBCDIC/カナ

  • 0x01:EBCDIC/英小文字

  • 0x10:EBCDIC/ASCII

unsigned char jefarea

シフトJISのユーザ定義文字をホスト側のJEF外字区画コードに変換するためのパラメータです。現在は0xFFのみ指定できます。0xFF以外の値を指定した場合はすべて0xFFに置き換えられます。実際に外字を使用する場合はJEF 拡張漢字サポートで登録作業を行ってください。

【関数返却値】

リターンコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

【出力】

unsigned short *localerr

ローカルエラーコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

unsigned short *sensecode

センスコードが返されます。
センスコードはDPCライブラリのシステム内部情報です。運用時のメンテナンス情報として必要な場合があります。アプリケーション作成時は参照する必要はありません。