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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

2.1.3 DPCCONNECT

【機能】

ホストに対して指定された文字列を送信し、ホストとのコネクションを確立します。
この機能は、2つの関数を提供しています。運用形態によってどちらを使用するか決定してください。

【書式】

unsigned int WINAPI XDpc_Connect(dpc_conlst,dpc_cinf) 
   struct  dpc_conlst   *dpc_conlst     ;
   struct  dpc_cinf     *dpc_cinf       ;

unsigned int WINAPI XDpc_Connect2(dpc_conlst,dpc_cinf,SysReqRequired)
   struct  dpc_conlst   *dpc_conlst     ;
   struct  dpc_cinf     *dpc_cinf       ;
   unsigned  short      SysReqRequired  ;

◆構造体の説明◆

dpc_conlst

DPCCONNECTの固有パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct    dpc_conlst{
   unsigned short apl_id  ;
   char  sysname[8]       ;
   long  ret_code         ;
   long  d_code           ;
   char  reserve[16]      ;
   }

dpc_cinf

DPCCONNECTの固有パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct   dpc_cinf{
   unsigned  char c_no  ;
   char      reserve    ;
   char     *logon_str  ;
   char     *tel_no     ;
   char     *cbuf       ;
   }

【入力】

(共通)

unsigned short apl_id

DPCOPENで通知されたアプリケーションの識別子を指定します。

char sysname[8]

DPCCONNECTでコネクションを確立する相手システム名を8バイトで指定します。DPCライブラリのDPCセットアップで設定しているものが指定可能です。相手システム名を7バイト以内で指定する場合は、有効な名前の直後に空白文字かNULLを指定してください。

char reserve[16]

システム予約領域です。NULLを指定してください。

unsigned char c_no

DPCCONNECTでコネクションを確立する接続情報を指定します。Windows NT 3.5x版DPCライブラリ V2.1上で動作するアプリケーションをもとに、DPCライブラリ V7.2上で動作するアプリケーションを作成する方は、本パラメータの設定(0x00または0x01)がそのままご使用になれます。それ以外の方は、0xFFの指定をお勧めします。

  • 0x00:ホスト基本会話機能

  • 0x01:ホスト拡張会話機能

  • 0xFF:DPCライブラリのセットアップより相手システムの情報を自動的に取得します。

char reserve

システム予約領域です。NULLを指定してください。

char *logon_str

DPCCONNECTでホストに送信するLOGON文字列を160バイト以内で指定します。文字列の最後には必ずNULLを付けてください。

LOGON文字列にNULL文字列またはNULLポインタが指定された場合、DPCライブラリのDPCセットアップで設定しているLOGON文字列が有効になります。

DPCセットアップでLOGON文字列を設定しても、ここでLOGON文字列を指定すると、ここでの指定が優先されます。

char *tel_no

現在サポートされていません。NULL文字列またはNULLポインタを指定してください。

(XDpc_Connect2( )のみ)
unsigned short SysReqRequired

コネクション確立要求がホストで許可されない場合にSYSREQキーを送信するかしないかを指定します。

  • 0x0000:DPCライブラリで回線の状態を調べて、SYSREQキー送信を行うかどうかを判断する。

  • 0x0001:SYSREQキー送信を行う。

  • 0x0002:SYSREQキー送信を行わない。

このパラメータは通常0x0000の値を設定することで問題なく運用できます。ただし、運用環境によっては他の値にした方が安定した運用を行える場合があります。値を0x0000以外にする場合は、システム管理者にご相談ください。

【関数返却値】

リターンコードと同じ値が返されます。

【出力】

long ret_code

リターンコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

long d_code

ローカルエラーコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

char *cbuf

DPCCONNECTエラー時にホストの画面情報が1920バイト格納されます。異常終了時のみ指定バッファの内容が書き換えられます。

unsigned char c_no

入力パラメータで「自動取得(0xFF)」を指定していた場合、取得した接続情報に変更されます。