注意
各コマンドのパラメータは、必ず順番どおりに指定してください。
《書 式》
CMD=DPCCON,SYSNAME=相手システム名[,SYSREQ=SYSREQキー送信モード][,LOGON=LOGON文字列]
◆パラメータの説明◆
コネクションの確立を行うことを意味します。
コネクションを確立したい相手システム名を指定します。最大8バイトです。
コネクション確立要求がホストで許可されない場合に、SYSREQキーを送信するかしないかを指定します。
このパラメータを省略した場合は、「自動」の指定となります。この設定は、ホストの環境に依存します。設定を変更する場合は、システム管理者にご相談ください。
LOGON文字列を指定します。最大160バイトです。
このパラメータを省略した場合は、DPCライブラリセットアップで設定したLOGON文字列が使用されます。DPCライブラリセットアップで設定したものと異なるLOGON文字列を指定した場合は、ここでの指定が優先されます。
《書 式》
CMD=DPCDIC,SYSNAME=相手システム名
◆パラメータの説明◆
コネクションの解放を行うことを意味します。
相手システム名を指定します。最大8バイトです。
《書 式》
CMD=DFEXPORT[,CNVF=ファイル形式],FID=ファイル識別名,FMFILE=送信ファイル名,SYSNAME=相手システム名[,FIL=ファイル変換形式][,COD=コード変換][,TAB=タブストップ][,RF=レコード形式][,RL=レコード長]
◆パラメータの説明◆
ファイル送信を行うことを意味します。
ファイル形式を指定します。このパラメータを省略した場合は、@MSDOSの指定となります。
SDF形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、固定長のバイナリファイルとして、ファイルを送信します。FIL,COD,TAB,RFのパラメータは無効になります。
SYLK形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、固定長のバイナリファイルとして、ファイルを送信します。FIL,COD,TAB,RF,RLのパラメータは無効になります。
MS-DOS形式のファイル
CSV形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、可変長のファイルとして、ファイルを送信します。FIL,COD,TAB,RFのパラメータは無効になります。RLは4096を設定してください。RLに4096以外の値を設定した場合、または省略した場合は、4096に置き換えられます。
次の2通りの指定方法があります。
一時名指定:最大8バイト
物理名指定(シングルクォートで囲んで指定してある場合):最大100バイト
注意
ファイル識別名は英大文字で入力してください。英小文字で入力すると、エラーになります。
送信ファイル名を指定します。最大64バイトです。
コネクションの確立を行う際の相手システム名を指定します。最大8バイトです。
送信するファイルをテキストファイルとして送信するか、バイナリファイルとして送信するかを指定します。
このパラメータを省略した場合は、テキストファイルの指定となります。
注意
ホストがPG6000/GP6000/Kシリーズの場合は、バイナリファイルを指定してください。
また、レコード形式が可変長の場合は、テキストファイルを指定してください。
送信するファイルをASCIIコードからEBCDICコードに変換するときのEBCDICコード側の種類を指定します。
このパラメータは、ファイル変換形式でテキストを指定した場合のみ有効です。
このパラメータを省略した場合は、EBCDIC/カナの指定となります。
パソコン上のテキストファイルに含まれているTABコードを何文字分のスペースに置き換えるかを指定します。指定可能な範囲は、0~20です。0を指定した場合は、置き換え処理を行いません。
このパラメータは、テキストファイルを指定した場合のみ有効です。
このパラメータを省略した場合は、8の指定となります。
送信ファイルのレコード形式が可変長か固定長かを指定します。
このパラメータを省略した場合は、可変長の指定となります。
送信ファイルのレコード長を指定します。指定可能な範囲は1~4096バイトです。
このパラメータを省略した場合は、次の値の指定となります。
レコード形式で可変長を指定:132
レコード形式で固定長を指定: 80
注意
Excel形式またはLotus形式のファイルを送信する場合は、以下のように指定してください。
ファイル形式(CNVF) | @MSDOS |
ファイル変換形式(FIL) | B(バイナリファイル) |
レコード形式(RF) | 1(固定長) |
レコード長(RL) | 4096 |
パソコンからホストに送信するファイルデータの中に2バイトコードが含まれている場合、次のことに注意してください。
パソコン側 | 2バイトコード=シフトJISコード |
ホスト側 | 2バイトコード=JEFコード |
指定するレコード長はホスト側のレコード長です。ただし、JEFコードでは漢字シフトコードが挿入されるため、シフトJISコードのレコード長より長くなることがあります。よって、テキストファイルでは指定したレコード長を超えていなくても、この変換によりレコード長を超え、ファイル転送が異常終了することがあります。
例)
《書 式》
CMD=DFIMPORT[,CNVF=ファイル形式],FID=ファイル識別名,FMFILE=受信ファイル名,SYSNAME=相手システム名[,FIL=ファイル変換形式][,INS=格納方法][,COD=コード変換]
◆パラメータの説明◆
ファイル受信を行うことを意味します。
ファイル形式を指定します。このパラメータを省略した場合は、@MSDOSの指定となります。
SDF形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、固定長のバイナリファイルとして、ファイルを受信します。FIL,INS,CODのパラメータは無効になります。
SYLK形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、固定長のバイナリファイルとして、ファイルを受信します。FIL,INS,CODのパラメータは無効になります。
MS-DOS形式のファイル
CSV形式のファイルこのパラメータを指定した場合は、可変長のファイルとして、ファイルを受信します。FIL,CODのパラメータは無効になります。
次の2通りの指定方法があります。
一時名指定:最大8バイト
物理名指定(シングルクォートで囲んで指定してある場合):最大100バイト
注意
ファイル識別名は、英大文字で入力してください。英小文字で入力すると、エラーになります。
受信ファイル名を指定します。最大64バイトです。
コネクションの確立を行う際の相手システム名を指定します。最大8バイトです。
受信するファイルをテキストファイルとして受信するか、バイナリファイルとして受信するかを指定します。
このパラメータを省略した場合は、テキストファイルの指定となります。
注意
ホストがPG6000/GP6000/Kシリーズの場合は、バイナリファイルを指定してください。
受信するファイルを新規に作成/入れ換えるか、指定したファイルの末尾に追加するかを指定します。
このパラメータを省略した場合は、新規入れ換えの指定となります。
受信したファイルをEBCDICコードからASCIIコードに変換するときのEBCDICコード側の種類を指定します。
このパラメータは、ファイル変換形式でテキストを指定した場合のみ有効です。
このパラメータを省略した場合は、EBCDIC/カナの指定となります。
《書 式》
CMD=DPCDBCONVERT,FID=ファイル識別名[,PRIME=初期容量][,SECOND=二次容量][,RECSIZE=レコード長][,VOL=ボリューム通し番号],SYSNAME=相手システム名[,CLIST=条件式]
◆パラメータの説明◆
DB変換を行うことを意味します。
一時名指定のみ指定可能です。最大8バイトです。
指定可能な範囲は1~65535です。ホスト側の設定によっては、省略可能です。
指定可能な範囲は0~65535です。ホスト側の設定によっては、省略可能です。
指定可能な範囲は1~32760です。ホスト側の設定によっては、省略可能です。
最大6バイトです。ホスト側の設定によっては、省略可能です。
コネクションの確立を行う際の相手システム名を指定します。最大8バイトです。
変換する際に必要なデータを選択する条件式を指定します。最大4096バイトまで指定できます。
このパラメータは省略可能です。また、条件式を記述したテキストファイルを指定することもできます。テキストファイルを指定する場合は、ファイル名をシングルクォートで囲んでください。
条件式に記述できる文字数は、次の式から求めてください。
《式》
条件式で記述できるバイト数≦4096-(ホストユーザCLIST内のLOAD/UNLOAD文長+34)
(+34は、LOAD/UNLOADコマンド作成時に必要なWORK領域の長さ)
ホスト側の設定によっては、省略可能です。
注意
PRIME、SECOND、RECSIZE、VOLについては、省略する場合はすべて省略し、設定する場合はすべて設定してください。また、VOLを省略すると、他の3つのパラメータも省略されたものとしてホストと通信します。
ポイント
初期容量、二次容量、レコード長、ボリューム通し番号の設定値について
RDBII/SymfoWAREに格納する場合は省略可能です(AP/JOIN V11以降)。
RDBII/SymfoWAREから抽出する場合は、端末側からの設定がなければ、AP/JOIN内でそれぞれの引数を用意しています(AP/JOIN V12以降)。
最新版のAP/JOINでは、格納/抽出ともに省略可能です。
《書 式》
CMD=APLLOAD,APL=アプリケーション名[,MODE=起動モード]
◆パラメータの説明◆
アプリケーション起動を行うことを意味します。
起動させるアプリケーション名を、フルパスで指定します。最大128バイトです。
アプリケーションの起動モードを指定します。
このパラメータを省略した場合は、0の指定となります。
0:アプリケーションの終了を待たずに、次の業務を実行します。
1:アプリケーションの終了を待ち合わせてから、次の業務を実行します。
《書 式》
CMD=HSTAPLLD,SYSNAME=相手システム名,APLNAME=相手アプリケーション名[,SNDMSG=送信メッセージファイル名][,RCVMSG=受信メッセージファイル名]
◆パラメータの説明◆
ホストアプリケーション起動を行うことを意味します。
コネクションの確立を行う際の相手システム名を指定します。最大8バイトです。
起動したいホストのアプリケーション名を指定します。最大8バイトです。
送信するメッセージを格納したファイル名を指定します。最大64バイトです。
送信メッセージは、変換処理等は行われず、直接ホストへ送信されます。
最大32767バイトのメッセージが送信可能です。それ以上の大きさのメッセージを指定するとエラーになります。
このパラメータは省略可能です。0バイトのメッセージファイルを指定した場合は、メッセージを送信しないものとして扱います。
受信するメッセージを格納したいファイル名を指定します。最大64バイトです。
最大32767バイトのメッセージが受信可能です。
このパラメータは省略可能です。省略した場合で、受信メッセージがある場合は、DPCライブラリをインストールしたフォルダに「XDPCACPT.MSG」というファイル名で保存されます。
ホストアプリケーション起動について
ホストアプリケーション起動は、DPCライブラリのホストとの会話機能であるDPCBEGIN、DPCACCEPTを使用して、ホストのアプリケーションを起動する機能です。
ホストアプリケーション起動の送信メッセージファイルは、DPCBEGINで送信するメッセージを格納するファイルを、受信メッセージファイルは、DPCACCEPTで受信するメッセージを格納するファイルをそれぞれ指します。ホストアプリケーション起動業務を行う場合には、ホスト側で会話開始をREADしたあと、必要に応じて業務等を行い、会話終了をパソコン側にWRITEするホストアプリケーションを作成してください。
ホストアプリケーション起動を行った場合の図を、以下に示します。
※ホストからWRITEされた内容が会話終了でなかった場合は、パソコン側からDPCABORTを発行して会話を強制終了し、ログファイル中に「会話状態」を書き込みます。この場合は、担当SEに連絡してください。
※製品媒体の「APLLD」フォルダに、ホストアプリケーション起動時のホストアプリケーションのサンプルおよびドキュメントが格納されています。必要な方は、参照してください。
《書 式》
CMD=DBTRAN,SRCDB=転送元情報ファイル名,DSTDB=転送先情報ファイル名,TMPCSV=一時作業ファイル名,DELCSV=削除モード
◆パラメータの説明◆
DB転送を行うことを意味します。
転送元情報ファイル名をフルパスで指定します。最大64バイトです。
転送先情報ファイル名をフルパスで指定します。最大64バイトです。
一時作業ファイル名をフルパスで指定します。最大64バイトです。
一時作業ファイルを削除するかしないかを指定します。
0:コマンド終了時に一時作業ファイルを削除します。
1:一時作業ファイルを削除しません。
注意
DB転送を実行する際は、あらかじめ同一マシン上に、DB転送情報ファイルを用意しておく必要があります。
DBごとの詳細設定は、以降を参照してください。
DB種別には、以下のものがあります。
AP/JOIN
ODBC
各DB種別の情報ファイルのフォーマットは、次のとおりです。
《書 式(転送元)》
DBTYPE=APJOIN HOSTTYPE=ホストタイプ SYSNAME=相手システム名 FID=ファイル識別名 COD=コード変換 PRIME=初期容量 SECOND=二次容量 VOL=ボリューム通し番号 [CLIST=条件式]
《書 式(転送先)》
DBTYPE=APJOIN HOSTTYPE=ホストタイプ SYSNAME=相手システム名 FID=ファイル識別名 COD=コード変換
◆パラメータの説明◆
0:GS/PRIMEFORCE/Mシリーズ
1:PG6000/GP6000/Kシリーズ
最大8バイトです。
このパラメータは、ファイル受信のものと同様の意味を持ちます。
転送対象がGS/PRIMEFORCE/Mシリーズの場合は、ホスト側で設定するCNVDBコマンド文のコード変換種別と、合わせる必要があります。
初期容量は、1~65535の範囲で指定します。
二次容量は、0~65535の範囲で指定します。
最大4096バイトまで指定できます。記述できるバイト数は次の式により制限されます。
《式》
条件式で記述できるバイト数≦4096-(LOAD/UNLOAD文長+34)
(+34は、LOAD/UNLOADコマンド作成時に必要なWORK領域の長さ)
ホスト側の設定によっては、省略可能です。
注意
ホストがGS/PRIMEFORCE/Mシリーズの場合は、ホストユーザCLISTに定義されるCNVDBの設定でデリミッタコード(DLM)に( , )を、ブラケットコード(BRC)に( ’ )を、最終デリミッタ付加種別(EDLM)に(N)をあらかじめ設定しておく必要があります。
ODBC
《書 式(転送元)》
DBTYPE=ODBC USERID=ODBCのユーザID [PASSWORD=ODBCへのパスワード] DSN=データソース名 TABLE=テーブル名 COLUMN=カラム名 [SEARCH=検索条件] BRC=ブラケット文字 DLM=区切り文字
《書 式(転送先)》
DBTYPE=ODBC USERID=ODBCのユーザID [PASSWORD=ODBCへのパスワード] DSN=データソース名 TABLE=テーブル名 COLUMN=カラム名 COMMIT=コミット件数 BRC=ブラケット文字 DLM=区切り文字 INSERT=格納形態
◆パラメータの説明◆
データベースの設定によっては、省略可能です。
テーブル名には、データベースのQualifier名、オーナー名、テーブル名を区切り文字(ピリオド「.」など)で連結した文字列を指定します(区切り文字はデータベースに依存します)。Qualifier名、オーナー名、テーブル名は、それぞれ最大128バイトです。
各カラム名は、「,(カンマ)」で区切ってください。全選択の場合は、「*」を指定します。
省略した場合は、全件が検索対象となります。
0:新規/入れ換え
1:追加
注意
ブラケット文字および区切り文字は、ODBCドライバまたはデータベースで扱うSQLの仕様に合わせてください。
DB転送情報ファイル
転送先がODBCの場合のDB転送情報ファイルの例を以下に記述します。
各パラメータは、改行で区切って指定します。