《説 明》
パソコンからホストにファイルを送信します。
《書 式》
DFEXPORT [CNVF=ファイル形式] FID=ファイル識別名 FMFILE=送信ファイル名 SYSNAME=相手システム名 [USING(パラメータ)] [INFF=完了情報格納ファイル名]
◆パラメータの説明◆
パソコンからホストに送信するファイルのファイル形式を指定します。このパラメータを省略した場合は、@MSDOSの指定となります。
SDF形式のファイル
固定長のバイナリファイルとしてSDF形式のファイルをホストに送信します。このパラメータを指定した場合、USINGパラメータはレコード長パラメータのみ有効となります。このファイル形式を扱うデータベースには、dBASEなどがあります。
SYLK形式のファイル
固定長のバイナリファイルとしてSYLK形式のファイルをホストに送信します。このパラメータを指定した場合、USINGパラメータは意味を持ちません。このファイル形式を扱うデータベースには、Multiplanなどがあります。
MS-DOS形式のファイル
MS-DOS形式のファイルの送信には、バイナリ/テキストの2種類があります。詳細はUSINGパラメータで指定します。
CSV形式のファイル
可変長のファイルとしてCSV形式のファイルをホストに送信します。このパラメータを指定した場合、USINGパラメータはレコード長パラメータのみ有効となります。レコード長は4096バイトを指定してください。このファイル形式を扱うデータベースには、ORACLEなどがあります。
ホストファイルサービスに事前に定義しているファイル識別名を指定します。
ファイル識別名には、次の2つがあります。
一時名指定 :最大8バイトです。
例)FID=DPCFILE1
物理名指定 :最大100バイト(シングルクォートを含む)です。
例)FID='K6995.DPCFILE1'
ポイント
ファイル識別名に英小文字を使用したパラメータが指定された場合、内部で自動的に英大文字に変換されます。
パソコン側の送信ファイル名を指定します。パスを含めて最大64バイトです。
コネクションを確立する際の相手システム名を指定します。最大8バイトです。
USINGパラメータは、以下の方法で指定します。
USING(FIL=ファイル変換,COD=コード変換,TAB=タブストップ
【,JEF=JEF AREA指定】,RF=レコード形式,RL=レコード長)
USINGパラメータを省略した場合は、USING(FIL=T,COD=K,TAB=8,RF=1,RL=132)の指定となります。USING( )と指定した場合も、省略時と同じ扱いとします。
パソコンからホストに送信するファイルをテキストファイルとして送信するか、バイナリファイルとして送信するかを指定します。
テキストファイルを指定した場合、パソコンのファイルをEBCDICコードにコード変換してホストに送信します。
バイナリファイルを指定した場合、ホストに送信するファイルに対してコード変換は行いません。
このパラメータを省略した場合は、テキストファイルの指定となります。
注意
ホストがPG6000/GP6000/Kシリーズの場合は、バイナリファイルを指定してください。
パソコンからホストに送信するファイルをASCIIコードからEBCDICコードに変換するときのEBCDICコード側の種類を指定します。
このパラメータは、ファイル変換パラメータでテキストを指定したときのみ有効です。
このパラメータを省略した場合は、EBCDIC/カナの指定となります。
テキストファイルは、通常TABコード(09H)を含んでいますが、ホストのエディタなどでは、このTABコードを扱うことができません。従って、パソコンからホストに送信するファイルの中にTABのコードが存在した場合に、TABコードに対応する文字数分のスペースに置き換えます。
指定可能なバイト数は0~20です。0を指定した場合には変換処理を行いません。
このパラメータは、ファイル変換パラメータでテキストを指定したときのみ有効です。
このパラメータを省略した場合は、8バイトの指定となります。
パソコンからホストに送信するファイルのレコード形式が、可変長であるか固定長であるかを指定します。
可変長を指定した場合、パソコンからホストに送信するファイルの形式が可変長テキストファイルであるとみなします。
固定長を指定した場合、パソコンからホストに送信するファイルの形式が固定長テキストファイルであるとみなします。
このパラメータを省略した場合は、可変長の指定となります。
ただし、ファイル変換パラメータでバイナリを指定した場合は、固定長のみ指定可能です。この場合は、このパラメータが省略されても固定長の指定となります。
パソコンからホストに送信するファイルのレコード長(レコード形式パラメータで可変長を指定した場合は最大レコード長)を指定します。指定可能な範囲は、1~4096バイトです。パラメータ省略時の値は次のとおりです。
レコード形式で可変長を指定:132
レコード形式で固定長を指定:80
注意
パソコンからホストに送信するファイルデータの中に2バイトコードが含まれている場合は、以下の事項に注意してください。
パソコン側:2バイトコード=シフトJISコード
ホスト側 :2バイトコード=JEFコード
指定するレコード長はホスト側のレコード長です。ただし、JEFコードでは漢字シフトコードが挿入されるため、シフトJISコードのレコード長より長くなることがあります。このため、テキストファイルでは指定したレコード長を超えていなくても、この変換によりレコード長をオーバーし、ファイル転送が異常終了することがあります。
(例)
このパラメータはWindows NT 3.5x版DPCライブラリV2.1の操作コマンドで存在していたもので現在使用されていません。
エラー情報をファイルに格納したい場合に、エラー情報を格納するファイル名を指定します。英数字のみ使用可能です。最大64バイトです。
このパラメータを省略した場合は、完了コードとエラーメッセージが画面に表示されます。完了情報格納ファイルの形式については、『4.4.1 完了情報格納ファイル詳細』を参照してください。
《実行例》
>DFEXPORT FID=DPCFILE1 FMFILE=A:\DPCFILE1 SYSNAME=SYSTEM01 USING(FIL=T,COD=K,TAB=8, RF=1,RL=132) ***コマンド実行中*** RET=0000 ファイル送信が正常に終了しました.