ユーザログテーブルを動作させるには、ユーザログテーブルの動作環境の定義に応じたカーネル資源を確保しておく必要があります。
ユーザログテーブルを動作させるために設定が必要なカーネル資源には、以下のものがあります。
共用メモリ資源
セマフォ資源
メッセージキュー資源
/etc/sysctl.confを編集し、パラメタ値を変更します。変更後は、“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムを再起動してください。
/etc/sysctl.confファイル内のパラメタの指定形式を以下に示します。
パラメタ名 = 値 |
注意
/etc/sysctl.confに値が設定されていない場合は、OSの省略値が使用されています。この場合には、OSの省略値を基準にして、追加や変更を行ってください。OSが使用している値は、sysctlコマンドのaオプションにより表示できます。sysctlコマンドの詳細は、OSのmanコマンドで確認してください。
各パラメタの説明で、“最大値”とあるパラメタについては、すでに設定されている値または省略値と比較して大きい方の値を設定し、“加算”とあるパラメタについては、すでに設定されている値または省略値に加算した値を設定してください。
■共用メモリ資源
共用メモリ資源の設定について説明します。
/etc/sysctl.confファイル内のkernel.shmmax、kernel.shmmniパラメタに以下の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.shmmax | RDBEXTMEM × 1024 (注) | 最大値 |
kernel.shmmni | 10 × 同時起動RDBシステム数 | 加算 |
注) RDBEXTMEMの詳細は、“9.5 RDB構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
■セマフォ資源
セマフォ資源の設定について説明します。
/etc/sysctl.confファイル内のkernel.semパラメタに以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4 |
para1、para2、para3、para4に、以下の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
para1 | (RDBCNTNUM +3) / 15 (注1) | 最大値 |
para2 | 同時起動RDBシステム数 × (400 + RDBCNTNUM) (注2) | 加算 |
para3 | すでに設定されている値 (注3) |
|
para4 | 同時起動RDBシステム数 × 300 | 加算 |
注1) 割り切れない場合は、小数点以下を切り上げて設定してください。ただし、この値が25より小さい場合には、25以上の値を設定してください。
注2) RDBCNTNUMの詳細は、“9.5 RDB構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
注3) 値が設定されていない場合は、OSの省略値を設定してください。
■メッセージキュー資源
/etc/sysctl.confファイル内のkernel.msgmax、kernel.msgmnb、kernel.msgmniパラメタに、以下の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 128 | 最大値 |
kernel.msgmnb | 4096 | 最大値 |
kernel.msgmni | 2 × 同時起動RDBシステム数 | 加算 |