Spring Frameworkを使用する場合は、プレゼンテーション層(Web層)とビジネスロジック層(AP層)を分離したWeb-AP分散構成をとることができます。
Web-AP分散構成により、大規模システムにおいてWeb層とAP層の負荷を考慮した柔軟なサーバ構成を実現することができます。
Java EEの場合
JavaEEのIJServerクラスタ上ではSpring Frameworkのリモーティング機能によりWeb-AP間の通信を行います。
IJServerクラスタ上で実行する場合はWeb-AP間の通信に以下の方式を使用することができます。
HTTP
JMS
J2EEの場合
J2EEのIJServer上ではIJServer間連携機能によりWeb-AP間の通信を行います。
図1.5 Struts、Spring Framework、およびiBATISを使用したWeb-AP分散構成
Web-AP分散構成で使用できるSpring Frameworkの組み合わせを次の表に示します。
AP Web | Spring Framework2.5 | Spring Framework3.0 | ||
---|---|---|---|---|
J2EEのIJServer | IJServerクラスタ | IJServerクラスタ | ||
Spring Framework2.5 | J2EEのIJServer | IJServer間連携機能を使用 | × | × |
IJServerクラスタ | × | リモーティング機能を使用 | × | |
Spring Framework3.0 | IJServerクラスタ | × | × | リモーティング機能を使用 |
TERASOLUNAを使用する構成でも、同様にWeb-AP分散構成をとることができます。