アプリケーションサーバ環境資源のバックアップ手順について説明します。
ここでは、バックアップ資源格納用ディレクトリを以下のディレクトリとして説明しています。
X:\Backup |
/backup |
注意
バックアップする前に、以下のことを確認してください。
Interstageのすべてのサービス、サーバアプリケーションが停止していること。
バックアップ用ディレクトリに、バックアップ資源格納に必要な空きディスク容量があること。
バックアップは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、本製品に同梱している“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。また、Interstage Business Application Serverのetcディレクトリ、 Interstage Business Application Serverのvarディレクトリ、Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源、ユーザログ定義資源およびRCプロシジャファイルを除き、アプリケーションサーバ環境資源のバックアップを一括で行うこともできます。一括で行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンスの一括実行”を参照してください。
バックアップ資源格納用ディレクトリの作成
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップ
Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のバックアップ
Interstageセットアップ資源のバックアップ
Interstage管理コンソールおよび運用操作ツールの資源のバックアップ
Interstage JMXサービス資源のバックアップ
CORBAサービス資源のバックアップ
イベントサービス資源のバックアップ
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ
データベース連携サービス資源のバックアップ
Interstage HTTP Server資源のバックアップ
J2EE共通資源ファイルのバックアップ
IJServer資源のバックアップ
Interstage JMS資源のバックアップ
Interstage証明書環境資源のバックアップ
ユーザログ定義資源のバックアップ
RCプロシジャファイルのバックアップ
Interstageのバックアップ資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、Interstageの各バックアップ資源を格納します。
実行例を以下に示します。
md X:\Backup |
mkdir /backup |
注意
バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのvarディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”、Interstage Business Application用Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“/backup/basgui”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage管理コンソールの資源ファイルを格納するックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstage管理コンソール用Servletサービスが動作中の場合には、ismngconsolestopコマンドを使用してInterstage管理コンソールを停止してください。
ディレクトリのパスが空白を含む場合は、ダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
isinitコマンドまたはInterstage管理コンソールを使用してInterstageの初期化を行った場合に作成されるセットアップ資源のバックアップは、iscbackupsysコマンドを使用します。iscbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
iscbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
iscbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
iscbackupsysコマンドを実行します。 |
iscbackupsysコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
バックアップ用ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
iscbackupsysコマンドは、バックアップディレクトリ配下に“isc”ディレクトリを作成後、その配下にInterstageセットアップ資源をバックアップします。すでに以下が存在する場合は、それを削除してからコマンドを実行してください。
“isc”という名前のディレクトリまたはファイル |
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage管理コンソールの資源のバックアップは、isguibackupコマンドを使用します。isguibackupコマンドを実行する前に、資源バックアップ先ディレクトリにInterstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。isguibackupコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”、Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“X:\Backup\isgui”の場合の操作例を以下に示します。
1.Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
isguibackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
Interstage管理コンソールの資源のバックアップは、isguibackupコマンドを使用します。isguibackupコマンドを実行する前に、資源バックアップ先ディレクトリにInterstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。isguibackupコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”、Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“/backup/isgui”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
isguibackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
Interstage管理コンソールの資源のバックアップは、cpコマンドなどを使用してバックアップディレクトリにコピーします。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/isgui”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage管理コンソールの資源ファイルを格納するバックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリ配下が空の状態でバックアップ作業を行ってください。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドでInterstageを停止してください。
クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage管理コンソールの環境定義のカスタマイズを行っていない場合は、本バックアップを行う必要はありません。
コマンド終了メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合には、コマンドの実行に失敗しています。その場合は、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
ディレクトリのパスが空白を含む場合は、ダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstage JMXサービス資源のバックアップは、isjmxbackupコマンドを使用します。isjmxbackupコマンドを実行する前に、資源バックアップ先ディレクトリにInterstage JMXサービス資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。isjmxbackupコマンドは、InterstageおよびInterstage JMXサービスが停止している状態で実行する必要があります。
実行例を以下に示します。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”、Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリが“X:\Backup\isjmx”の場合の操作例を以下に示します。
1.Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”、Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリが“/backup/isjmx”の場合の操作例を以下に示します。
1.Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
isjmxbackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリ配下が空の状態でバックアップ作業を行ってください。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage JMXサービスが動作中の場合には、isjmxstopコマンドでInterstage JMXサービスを停止してください。
Interstage JMXサービスの環境定義のカスタマイズを行っていない場合は、本バックアップを行う必要はありません。
コマンド終了メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合には、コマンドの実行に失敗しています。その場合は、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
Interstage JMXサービスの資源を格納するディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
CORBAサービス資源のバックアップは、odbackupsysコマンドを使用します。odbackupsysコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをバックアップします。 |
odbackupsysコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
odbackupsysコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にCORBAサービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
OD |
FSUNod |
FJSVod |
Interstage管理コンソールを使用してSSL環境を設定した場合は、Interstage証明書環境資源をバックアップする必要があります。“4.3.2.16 Interstage証明書環境資源のバックアップ”を参照してInterstage証明書環境資源をバックアップしてください。odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境を使用している場合は、以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。
スロット情報ディレクトリ(odsetSSLコマンドの-sdオプションで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(odsetSSLコマンドの-edオプションで指定したディレクトリ)
イベントサービス資源のバックアップは、esbackupsysコマンドを使用します。esbackupsysコマンドは、イベントサービスが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
esbackupsysコマンドを実行して、イベントサービス資源をバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
esbackupsysコマンドを実行して、イベントサービス資源をバックアップします。 |
esbackupsysコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
esbackupsysコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にイベントサービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
ES |
FJSVes |
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップは、tdbackupsysコマンドを使用します。tdbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。
tdbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/”の場合の操作例を以下に示します。
tdbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/”の場合の操作例を以下に示します。
tdbackupsysコマンドを実行します。 |
tdbackupsysコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップを行う前に、Interstageセットアップ資源および、CORBAサービス資源のバックアップを行う必要があります。
tdbackupsysコマンドは、バックアップディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、各ディレクトリ配下にコンポーネントトランザクション サービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、各ディレクトリを削除してからコマンドを実行してください。
TDディレクトリおよびEXTPディレクトリ |
FSUNtdおよびFSUNextp |
FJSVtdおよびFJSVextp |
サーバマシンコンピュータ状態監視機構の運用状態は、本コマンドではバックアップされません。サーバコンピュータ状態監視機構のサービス ServerMachineMonitorおよびServerMachineMonitorAgentを使用している場合、サービス登録コマンド issetsmm、issetsmmaに指定したパラメタを記録しておく必要があります。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
データベース連携サービス資源のバックアップは、otsbackupsysコマンドを使用します。otsbackupsysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\”の場合の操作例を以下に示します。
otsbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/”の場合の操作例を以下に示します。
otsbackupsysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/”の場合の操作例を以下に示します。
otsbackupsysコマンドを実行します。 |
otsbackupsysコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
データベース連携サービス資源のバックアップを行う前に、Interstageセットアップ資源および、CORBAサービス資源のバックアップを行う必要があります。
otsbackupsysコマンドは、バックアップディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、その配下にデータベース連携サービス資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除してからコマンドを実行してください。
OTS |
FSUNots |
FJSVots |
Interstage HTTP Server資源のバックアップは、ihsbackupコマンドを使用します。ihsbackupコマンドは、Interstage HTTP Serverが停止している状態で実行する必要があります。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
ihsbackupコマンドを実行して、Interstage HTTP Server資源をバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
ihsbackupコマンドを実行して、Interstage HTTP Server資源をバックアップします。 |
注) ihsbackupコマンドの“-d”オプションに設定する資源バックアップ先ディレクトリは、絶対パスで指定してください。
ihsbackupコマンドの“-t all”オプションは、環境定義ファイル(httpd.conf)のほかに、パスワードファイルおよび公開用ルートディレクトリ(環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブに指定したディレクトリ)を対象とする場合に指定します。
ihsbackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
コンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)をバックアップする必要がある場合、および環境設定時に使用した ファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)がある場合は、別途それぞれについて該当するファイルをバックアップ用ディレクトリに退避してください。
Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、Interstage証明書環境資源をバックアップする必要があります。“4.3.2.16 Interstage証明書環境資源のバックアップ”を参照してInterstage証明書環境資源をバックアップしてください。
SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定している以下の資源をバックアップ用ディレクトリに退避してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
ihsbackupコマンドは、資源バックアップ先ディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、その配下にInterstage HTTP Server資源をバックアップします。すでに資源バックアップ先ディレクトリに以下のディレクトリが存在する場合は、削除してからコマンドを実行してください。
IHS |
FJSVihs |
J2EE共通資源ファイルのバックアップは、j2eebackupコマンドを使用します。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
j2eebackupコマンドを実行して、J2EE共通資源ファイルをバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
1. jarコマンドが格納されているディレクトリが、環境変数PATHに含まれていることを確認します。(注2) |
注1) j2eebackupコマンドの“-d”オプションに設定する資源バックアップ先ディレクトリは、絶対パスで指定してください。
注2) j2eebackupコマンドは、その内部処理においてjarコマンドを使用しているため、この確認処理が必要です。
j2eebackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
j2eebackupコマンドは、資源バックアップ先ディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、その配下にJ2EE共通資源をバックアップします。すでに資源バックアップ先ディレクトリに以下のディレクトリが存在する場合は、削除してからコマンドを実行してください。
FJSVj2ee |
IJServer資源のバックアップは、ijsbackupコマンドを使用します。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
ijsbackupコマンドを実行して、IJServer資源をバックアップします。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
ijsbackupコマンドを実行して、IJServer資源をバックアップします。 |
注) ijsbackupコマンドの“-d”オプションに設定する資源バックアップ先ディレクトリは、絶対パスで指定してください。
ijsbackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
IJServer資源のバックアップを行う前に、以下のバックアップを行う必要があります。
Interstageセットアップ資源のバックアップ
CORBAサービス資源のバックアップ
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ
J2EE共通資源のバックアップ
ijsbackupコマンドは、資源バックアップ先ディレクトリ配下に以下のディレクトリを作成後、その配下にIJServer資源をバックアップします。すでに資源バックアップ先ディレクトリに以下のディレクトリが存在する場合は、削除してからコマンドを実行してください。
ijserver |
Interstage JMS資源のバックアップは、jmsbackupコマンドを使用します。
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
jmsbackupコマンドを実行して、Interstage JMS資源をバックアップします。 |
jmsbackupコマンドを実行して、Interstage JMS資源をバックアップします。 |
jmsbackupコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
jmsbackupコマンドは、JMSアプリケーションが停止している状態で実行する必要があります。
jmsbackupコマンドを使用するために、環境変数が設定されている必要があります。環境変数については、本製品に同梱している“Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)”の“JMSアプリケーション運用マシンの運用前の環境設定”を参照してください。
jmsbackupコマンドは、指定したバックアップ先パス配下に以下のディレクトリを作成後、そのディレクトリ配下にInterstage JMS資源をバックアップします。すでに以下のディレクトリが存在する場合は、削除後に実行してください。
JMS |
FJSVjms |
Interstage証明書環境資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリにInterstage証明書環境資源を格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\scs”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/scs”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstage証明書環境は、環境構築時に指定したグループからアクセス可能となっています。そのため、ユーザアカウントやグループ等のシステムの情報についてもバックアップするようにしてください。
ユーザログを使用する運用を行っている場合のユーザログ定義資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
バックアップするユーザログ定義資源とは、ユーザログのログ定義ファイルおよびログ出力サービス定義ファイルのことを指します。
注意
ログの運用形態により、バックアップ方法が異なります。
業務処理実行アプリケーション単位のログ運用
ログ定義ファイルを、“/opt/FJSVibs/etc”配下に格納し運用している場合は、“4.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
ログ定義ファイルを、“/opt/FJSVibs/etc”配下に格納しない運用を行っている場合は、ユーザログ定義資源のバックアップが必要です。
ログ定義ファイルの格納ディレクトリについては、業務処理実行アプリケーションの初期化パラメタ“uji.logConf”に設定された値を確認してください。
初期化パラメタの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“環境作成”の“初期化パラメタ”を参照してください。
フロー定義単位のログ運用
“4.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
デフォルトのログ運用
“4.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
サーバアプリケーション単位のログ運用(C言語またはCOBOL)
“4.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
ログの運用形態の詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“環境作成”の“ログ定義ファイルの環境作成”を参照してください。
例
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“C:\home\apfw\log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“/home/apfw/log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
バックアップ用ディレクトリのパス、バックアップ元のディレクトリのパス、またはログ定義ファイル名に空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
RCプロシジャファイルのバックアップは、cpコマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/rc2.d”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
移行元と移行先の環境が同一ホストである場合、本手順は必要ありません。
配備元ディレクトリのパス情報はアプリケーション配備コマンドで保持しているため、別環境への移行時には、移行元のパスと移行先のパスを合わせてください。