ctuneparamオプションに設定するパラメタについて説明します。
注意
本オプションは、ローカルアクセスまたはリモートアクセス(RDB2_TCP連携)時に指定可能です。
■【形式】
| ctuneparam='<param>' <param>...ctuneparamオプションで指定するパラメタ | 
■【例】
| ctuneparam='CLI_WAIT_TIME=(30)' | 
注意
ctuneparamオプションに複数のパラメタを指定する場合、値を“;”(セミコロン)で区切って設定します。
■【パラメタ】
JDBCドライバを利用するアプリケーションから指定可能な主なパラメタは以下となります。指定可能なすべてのパラメタの詳細についてはSymfoware Serverのマニュアルを参照してください。
| 分類 | パラメタ | 概要 | 
|---|---|---|
| デバッグ | SQL_SNAP機能の利用の有無 | |
| 通信 | 通信時の待ち時間 | |
| 作業領域など | 同時に操作できるオブジェクトの数 | |
| 排他 | 使用するDSOの占有の単位、占有モード | |
| 占有待ちの方式 | ||
| 占有の単位を行とする | 
◆CLI_SQL_SNAP
SQL_SNAP機能を利用するかどうかを指定します。
SQL_SNAP機能は、開発元で障害を調査するときに、アプリケーションが実行したSQL文の情報をファイルに出力する機能です。
SQL_SNAP機能は情報をファイルに出力するため、使用するとドライバの性能が悪くなります。必要なときにだけ指定してください。
| CLI_SQL_SNAP=(
              出力モード
              [,[ファイル名]
              [,[出力レベル]
              [,[繰り返し幅]
              [,[プロセス指定]]]]]) | 
| CLI_SQL_SNAP=(OFF) | 
SQL_SNAP機能を使用するかどうかを指定します。
SQL_SNAP機能を利用する場合に指定します。
SQL_SNAP機能を利用しない場合に指定します。
出力するスナップファイルのファイル名を指定します。
ファイル名にはパスと拡張子名を指定できます。
ファイル名を省略した場合、sqlexec.snpというファイル名になります。
拡張子を省略した場合、“.snp”という拡張子名になります。
パスを省略した場合、実行するアプリケーションのカレントディレクトリに出力されます。
スナップファイルの接続レベルでの出力単位を指定します。
省略した場合、CONになります。
データソース単位でスナップファイルが出力されます。
コネクション単位でスナップファイルが出力されます。
このパラメタを指定した場合、コネクション単位でファイル名を区別するために、指定したファイル名の後ろにコネクションを識別する数値が付加されます。
例:コネクションが2つ存在する場合
| 指定したファイル名
    sqlexec.snp
実際のファイル名
    sqlexec_2.snp
    sqlexec_5.snp | 
スナップファイルの出力方法を1~32767で指定します。
省略した場合、0になります。
接続から切断するまでの間に実行されたAPIのスナップ情報がすべて出力されます。
指定した値だけAPIのスナップ情報が出力されます。
スナップファイルのシステムレベルでの出力単位を指定します。
省略した場合、SYSになります。
システム単位でスナップファイルを出力します。
プロセス単位でスナップファイルを出力します。
このパラメタが指定された場合、プロセス単位でファイル名を区別するために、指定したファイル名の後ろにプロセスを識別する数値が付加されます。
例:プロセスが2つ存在する場合
| 指定したファイル名
    sqlexec.snp
実際のファイル名
    sqlexec_2435.snp
    sqlexec_5654.snp | 
◆CLI_WAIT_TIME
サーバからのデータ受信の待ち時間を指定します。
単位は秒です。
このパラメタで指定された時間内に、サーバからのデータが受信できなかった場合、実行中のSQL文はエラーとなり、コネクションは切断されます。
0を指定した場合、データが受信できるまで待ちます。
| CLI_WAIT_TIME = (待ち時間) | 
| CLI_WAIT_TIME = (0) | 
待ち時間を0~32767で指定します。
◆CLI_MAX_SQL
同一Connectionオブジェクト内で同時に作成できる、Statementオブジェクト、PreparedStatementオブジェクト、CallableStatementオブジェクトの数を指定します。
| CLI_MAX_SQL = (オブジェクトの数) | 
| CLI_MAX_SQL = (1024) | 
2~32000の範囲で指定します。
◆CLI_DSO_LOCK
使用するDSOおよびその占有の単位、占有モードを指定します。
CLI_DSO_LOCKが指定された場合、以下の指定はできません。
ConnectionインタフェースのsetTransactionIsolationメソッド
システム用の動作環境ファイルのR_LOCK=(YES)
ctuneparamオプションのCLI_R_LOCK=(YES)
| CLI_DSO_LOCK = (DSO名[/[P][{占有モード}]]
    [,DSO名[/[P][{占有モード}]]・・・]) | 
使用するDSO名を以下の形式で指定します。
データベース名.DSO名
DSOの占有単位をページにします。
省略した場合、占有の単位はDSIになります。
占有のモードとして以下のどちらかを指定します。省略した場合、EXになります。
更新モードの排他を行います。
参照モードの排他を行います。
◆CLI_ISOLATION_WAIT
あるトランザクションで資源にアクセスしようとしたとき、別のトランザクションがその資源を占有していた場合に、資源の占有が解除されるまで待つかどうかを指定します。
| CLI_ISOLATION_WAIT = ({WAIT | REJECT}) | 
| CLI_ISOLATION_WAIT = (WAIT) | 
資源の占有が解除されるまで待ちます。
エラーとして復帰します。
◆CLI_R_LOCK
占有の単位を行にするかどうかを指定します。
CLI_R_LOCKにYESが指定された場合、以下の指定はできません。
サーバ用の動作環境ファイルのDSO_LOCK
ctuneparamオプションのCLI_DSO_LOCK
| CLI_R_LOCK = ({YES | NO}) | 
システム用の動作環境ファイルの、R_LOCKの指定値
占有の単位を行にします。
占有の単位は、CLI_DSO_LOCKの指定に従います。
このパラメタを指定し、かつDSO_LOCKが指定されていない場合は、Symfowareによって自動的に占有の単位が選択されます。
注意
ctuneparamオプションのCLI_R_LOCKまたは動作環境ファイルのR_LOCKがNOの場合、ConnectionインタフェースのsetTransactionIsolationメソッドまたはSET TRANSACTION文にTRANSACTION_REPEATABLE_READを指定しても、独立性水準はSERIALIZABLEとなります。
ctuneparamオプションのCLI_R_LOCKまたは動作環境ファイルのR_LOCKがYESの場合、ConnectionインタフェースのsetTransactionIsolationメソッドまたはSET TRANSACTION文にTRANSACTION_SERIALIZABLEを指定しても、独立性水準はREPEATABLE READとなります。
ctuneparamオプションのCLI_R_LOCKまたは動作環境ファイルのR_LOCKがNOの場合、DSO定義でPRECEDENCE(1)が指定されたSEQUENTIAL構造の表にアクセスするアプリケーションの占有の単位はDSIになります。