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Systemwalker Operation Manager  活用ガイド
Systemwalker

1.7 ジョブが終了するのを待ってシステムのシャットダウンをスケジュールしたい【Windows版】

ジョブが終了するのを待ってシステムを自動的にシャットダウンするようスケジュールしたい場合は、終了処理ジョブネットを作成し、ジョブスケジューラに登録します。終了処理ジョブネットは、実行後、シャットダウン出口(プログラム)を呼び出すようになっています。呼び出されたシャットダウン出口では、待ち合わせ終了通知コマンドで“待ち合わせ終了通知”を発行し、シャットダウン処理を行います。

注意

ジョブから直接システムを終了させないでください

OSのshutdownコマンドをジョブの定義に直接設定して実行するなど、Systemwalker Operation Managerのジョブから直接システムをシャットダウンさせないでください。

手順

終了処理ジョブネットとシャットダウン出口を作成し、待ち合わせ終了通知の設定をします。

終了処理ジョブネットは作成します。シャットダウン出口は標準提供されているので、必要な部分のみ編集して利用できます。

  1. プロジェクトの登録

    ジョブスケジューラサービスのログオンアカウントに指定されているユーザ名と同じ名前のプロジェクトを登録します。(すでに登録されている場合、本手順は不要です。)

    なお、ジョブスケジューラサービスのログオンアカウントは以下の方法で確認できます。

    • [コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで“Systemwalker MpJobsch”サービスのアカウントを確認

  2. 終了ジョブネット(JSHENDまたはJSHFORCE)の登録

    通常のジョブネットと同様に、ジョブネットの登録ウィンドウで終了処理ジョブネットを作成します。作成した終了ジョブネットのジョブネット名には、用途に応じて以下のいずれかを登録します。(“ジョブネット名称”ではなく、必ず“ジョブネット名”に登録してください。)作成した終了ジョブネットは、1.のプロジェク配下に登録します。

    JSHEND:

    終了処理ジョブネット起動時に実行中のジョブネットがあれば、終了を待ってからジョブを実行します。

    JSHFORCE:

    終了処理ジョブネット起動時に実行中のジョブネットがあれば、強制終了してからジョブを実行します。

    注意

    シャットダウンさせるジョブを終了処理ジョブネットに登録しないでください

    終了処理ジョブネットに、マシンをシャットダウンするようなジョブを登録しないでください。シャットダウンは、シャットダウン出口で実施します。

  3. シャットダウン出口の作成

    標準提供のシャットダウン出口には、待ち合わせ終了通知コマンド“f3crheet”が設定されています。f3crheetコマンドに、特定の処理が終了したことを通知するための文字列を指定します。

    f3crheet XXXX

    XXXX: 任意の文字列を半角100文字まで指定可能。空白およびコンマ(,)は使用不可。

    ここで指定した文字列が、待ち合わせ終了通知として電源制御に通知されます。

  4. 待ち合わせ終了通知の定義

    3.で指定した終了通知を受け取ってから、シャットダウン処理を開始する電源制御側の設定をします。

    1. [カレンダの登録]ウィンドウの[オプション]メニュー[電源スケジュール]を選択し、表示された[電源スケジュール]ウィンドウの[終了監視]シートで[詳細設定]ボタンをクリックします。

    2. [終了監視]ダイアログボックスで[終了通知]ボタンをクリックし、表示された[待ち合わせ終了通知定義一覧]ダイアログボックスで[追加]ボタンをクリックします。

    3. [待ち合わせ終了通知定義]ダイアログボックスの[待ち合わせ終了通知]に、シャットダウン出口のf3crheetコマンドに指定した文字列を指定し、登録します。

    これで、f3crheetコマンドから発行された終了通知を受け取ったタイミングで、システムがシャットダウンされるようになります。(なお、他にも終了通知が定義されている場合は、すべての終了通知が通知されるまでシステムは停止されません)。

    注意

    システムの電源を切断するためには

    システムの電源を切断するためには、電源制御装置(ハードウェア)が設置されている必要があります。

参考

シャットダウン出口(プログラム)について

シャットダウン出口は、終了処理ジョブネットの実行が終わった後、終了処理ジョブネットの実行結果に応じてジョブスケジューラから呼び出されます。

  • 終了処理ジョブネットが正常終了または疑似正常した場合

    “jobschendexit.bat”または“jobschendexit.exe”が呼び出されます。インストール時に提供されたプログラムををそのまま使用することもできますが、何らかの処理を行いたい場合には変更します。

  • 終了ジョブネットが異常終了した場合

    “jobschnoendexit.bat”または“jobschnoendexit.exe”が呼び出されます。異常終了の場合、インストール時に提供されるプログラムでは何も処理が行われないため、必要に応じてカストマイズする必要があります。


マニュアルの参照先

Systemwalker Operation Manager 使用手引書 “任意の時刻にシステムをシャットダウンする【Windows版】”

Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル “f3crheet 待ち合わせ終了通知コマンド” “正常終了/異常終了シャットダウン出口【Windows版】”