Systemwalker Operation Managerはクライアント・サーバ型のシステムです。Systemwalker Operation Managerの機能を使用する前に、あらかじめSystemwalker Operation Managerサーバがインストールされているマシンの電源を投入しておいてください。電源を投入すると、Systemwalker共通の機能である通信基盤およびSystemwalker Operation Managerの各機能のサービスが自動的に起動されます。
起動完了後は、Systemwalker Operation Managerクライアントから各機能を使用することができます。
poperationmgr(サービス停止)コマンドでSystemwalker Operation Managerサーバを停止したり、保守作業などの理由でSystemwalker Operation Managerのサービスを停止した後に、Systemwalker Operation Managerサーバを手動で起動する場合は、soperationmgr(サービス起動)コマンドを使って起動します。
soperationmgrコマンドで起動するサービスは、[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで、“自動”になっているものが対象になります。保守作業を行うなどの理由で、Systemwalker Operation Managerのサービスを個別に起動する必要がある場合は、[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで、以下の順にサービスを起動してください。
サービス表示名 | サービスに対する機能 |
---|---|
Systemwalker ACL Manager | ACLマネージャ |
Systemwalker MpAosfP | 電源制御(電源制御、サービス・アプリケーション起動) |
Systemwalker MpAosfX | 自動運用支援(アクション実行) |
Systemwalker MpAosfB | 自動運用支援(イベント監視、アクション管理) |
Systemwalker MpJmSrv | Systemwalker Operation Manager基盤 |
Systemwalker MpNjsosv | 業務連携 |
Systemwalker MpMjes | ジョブ実行制御 |
Systemwalker MpJmCal | カレンダ |
Systemwalker MpJobsch | ジョブスケジューラ |
Systemwalker MpPmonO | プロセス監視 |
これらのサービスはsoperationmgrコマンドにより一括して起動することができます。soperationmgrコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“共通コマンド”を参照してください。
注意
ジョブ実行制御の運用開始モード
ジョブ実行制御は以下の2段階の処理により機能が開始します。
ジョブ実行制御サービスの起動
ジョブ実行制御の運用開始
Systemwalker Operation Managerサーバの起動とともに、a.が自動起動され、さらにb.が自動起動されます。b.については、以下の起動モードがありますが、通常は“継続モード”で起動されます。
[運用情報の定義]ウィンドウ-[運用制御]シート/[ログ]シート/[利用機能]シート/[旧互換]シート/[クラスタ設定]シート/[ネットワーク]シート/[印刷形式]シートでの定義内容(初期化ファイルの内容)を読み込みません。前回までの運用環境を継続して運用が開始されます。
[運用情報の定義]ウィンドウ-[運用制御]シート/[ログ]シート/[利用機能]シート/[旧互換]シート/[クラスタ設定]シート/[ネットワーク]シート/[印刷形式]シートでの定義内容(初期化ファイルの内容)を読み込み、キュー構成などを再構築します。前回運用時に残っていたジョブは、すべて消去されます。
システムダウンや停電などによってシステムが停止した場合に、自動採用されるモードです。ジョブ実行制御サービス/デーモンの停止処理が、システムダウンや電源断などの理由により正常に実施されなかった場合に、次回のジョブ実行制御機能の起動モードがリカバリモードとなります。リカバリモードで起動すると、デマンドジョブのうち、サービス/デーモンの停止タイミングで、実行中かつ-nrオプションが指定されていなかったジョブが、ジョブ実行制御サービス/デーモンの再起動とともに、自動的に起動されます。利用者が指定することはできません。
[運用情報の定義]を変更した場合は、次回のジョブ実行制御の運用は“初期化モード”で起動されます。
通信基盤の手動での起動方法
通信基盤は、swncctrl 通信基盤制御コマンドにより、手動で起動することができます。
swncctrl 通信基盤制御コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“通信基盤コマンド”を参照してください。
通信基盤とSystemwalker Operation Managerを手動で再起動する場合、まず通信基盤を起動し、その後、Systemwalker Operation Managerのサービスを起動してください。
複数サブシステムの手動での起動方法
Systemwalker Operation Manager EE版の場合は、複数のサブシステムを起動することができます。任意のサブシステム番号に対応するサブシステムを手動で起動するときの操作は以下の例に従ってください。
Systemwalker Operation Managerの以下のサービスを、[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで起動します。
Systemwalker MpMjes1
Systemwalker MpJobsch1
注)
Systemwalker MpMjes1とSystemwalker MpJobsch1とは必ず続けて起動してください。
MpMjesと MpJobschとで同じサブシステム番号のサービスを起動してください。
サービス起動の抑止/サービス起動の抑止解除
電源の投入と同時にSystemwalkerのサービスが自動的に起動するのを抑止したい場合は、サービス起動の抑止コマンドを利用してサービスの起動を抑止することができます。サービス起動の抑止を解除するには、サービス起動の抑止解除コマンドを利用します。
サービス起動を抑止する場合は、サービス起動を抑止したいサーバ上で以下のようにコマンドを実行します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.JM\mpcmtool\bin\swstop |
サービス起動の抑止を解除する場合は、サービス起動を抑止解除したいサーバ上で以下のようにコマンドを実行します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.JM\mpcmtool\bin\swstart |
コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ポイント
SystemcastWizardと連携する場合
SystemcastWizard Professionalを使って、マスタコンピュータのディスク内容をバックアップし、複数のターゲットコンピュータに一括して配付する導入方法です。短時間で同じOS/Systemwalker Operation Managerの環境を構築することができます。また、IPアドレスおよびコンピュータ名が自動的に変更されます。
SystemcastWizardと連携する場合の使用方法は、以下のとおりです。
[マスタコンピュータ] Systemwalkerをインストールします。
[マスタコンピュータ] 各機能の設定を行います。
[マスタコンピュータ] 「サービス起動の抑止コマンド」を実行します。
[マスタコンピュータ] SystemcastWizardの事前設定プログラムを起動し、ログイン後実行するモジュールに「サービス起動の抑止解除コマンド」を設定します。
ターゲットコンピュータへリストアを行います。
詳細については、SystemcastWizard Professionalのマニュアルを参照してください。