日ごとスケジュール管理(テストモード)を設定する手順を説明します。
操作手順
以下の手順の1.~3.は、日ごとスケジュール管理のサブシステムを設定する場合と同じです。詳細は、“2.3.1 日ごとスケジュール管理の設定”を参照してください。
日ごとスケジュール管理(テストモード)を設定する環境が整っているか確認します。
[スタート]メニューから[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[マスタスケジュール管理環境設定]を選択します。
→[マスタスケジュール管理環境設定 [ログイン]]ウィンドウが表示されるので、必要に応じて接続先サーバなどの情報を設定し[ログイン]ボタンをクリックします。このときの接続先サーバには、stemenvset 環境構築コマンドで管理サーバとして構築したサーバを設定してください。
[設定項目]で、日ごとスケジュール管理(テストモード)にしたいサブシステムを選択します。
→サブシステムに関する設定をする画面に変わります。
[モード]で“日ごとスケジュール管理(テストモード)”を選択します。
→[スケジュールサーバ]および[テストモード]が設定できる状態になります。【UNIX版】
→[テストモード]が設定できる状態になります。[スケジュールサーバ]は設定できません。[追加]、[解除]、および[編集]ボタンは、グレー表示されます。6.の手順に進みます。【Windows版】
UNIX版で、他のスケジュールサーバと同期を取って仮想時間運用したい場合は、[スケジュールサーバ]で[追加]ボタンをクリックします。(Windows版の場合、5.の手順は不要です。)
→[スケジュールサーバの追加]ダイアログボックスが表示されます。
テストモードで運用したいスケジュールサーバの以下の情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
配付先のスケジュールサーバのホスト名、IPアドレスを指定します。ホスト名は省略できません。IPアドレスは省略できます。
スケジュールサーバ上で管理者権限を持つユーザ(スーパーユーザまたは、拡張ユーザ管理機能が有効な場合は管理者権限を持つOperation Manageユーザ、Systemwalker認証リポジトリが有効な場合はビルトインのAdministratorアカウント、スーパーユーザ)のユーザーID、およびパスワードを指定します。デフォルト値として管理サーバに接続したときのユーザーID、およびパスワードが表示されています。必要に応じて変更してください。
→正常に設定されると[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスに戻ります。設定できない場合は、エラーメッセージが出力されます。“2.3.1 日ごとスケジュール管理の設定”の“スケジュールサーバの追加に失敗する場合【UNIX版】”を参照してエラーの原因を取り除き、再度実行してください。
同期を取って実行するスケジュールサーバのすべてを、事前に追加しておいてください。
[テストモード]で、[仮想時間の設定]を行います。[仮想時間の設定]チェックボックスにチェックします。
仮想時間の設定および変更を行いたい場合は、[仮想時間の変更]を選択し、仮想時間を設定します。
現状、設定されている仮想時間で、他のスケジュールサーバと同期を取りたい場合は、[同期のみ実行]を選択します。【UNIX版】
[同期のみ実行]ボタンは、グレーアウトされ、指定できません。【Windows版】
[適用]ボタンをクリックしてこのサブシステムの設定の内容を保存し、有効にします。
[適用]ボタンをクリックすると、ジョブスケジューラサービス/デーモンの再起動が必要なサーバごとに再起動確認メッセージが表示されます。[はい]/[すべて再起動]を選択するとジョブスケジューラおよびジョブ実行制御のサービス/デーモンが再起動されます。設定した内容は、ジョブスケジューラの再起動後に有効になります。また、このダイアログから再起動した時はスケジュール情報の分散は行われません。
モードを変更した場合、スケジュールサーバを追加した場合、仮想時間の設定をチェックした場合は、[適用]ボタンをクリックするか[リセット]ボタンで変更前の設定に戻さないと、他のシートの設定はできません。
[設定項目]で、[配付]/[スケジュール]/[通知]を指定して、サブシステムごとの環境設定をします。設定方法の詳細は、“2.4 環境設定”を参照してください。
設定した後、[すべて適用]をクリックして設定内容を保存します。
[終了]ボタンをクリックして、[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスを閉じます。[適用]または[すべて適用]で設定内容を保存していない場合、「設定が変更されています。すべて適用しますか?」のメッセージが表示され、[はい]/[いいえ]/[キャンセル]から選択できます。[いいえ]を選択すると、定義した情報は破棄されるので注意してください。
注意
日ごとスケジュール管理を利用しているときは、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで仮想時間を変更しないでください。日ごとスケジュールの配付時にサーバ間で仮想時間が違っている場合、「サーバ間で仮想時間の同期が取れていません。(サーバ名)」のエラーメッセージが出力され、スケジュール情報の分散に失敗します。
通常スケジュールで運用をしているサブシステムを日ごとスケジュール管理(テストモード)に割り当てた場合、管理サーバのサブシステムに登録されているプロジェクトはすべてマスタ設定され、スケジュール処理が抑止されます。ただしスケジュール処理が抑止されるのは、日変わり時刻が到来するか、ジョブスケジューラサービス/デーモンを再起動した後からです。
以下の情報を変更したとき、ジョブスケジューラおよびジョブ実行制御のサービス/デーモンが再起動されます。ただし、このときは、スケジュール情報の分散は行われません。
モードを変更したとき(管理サーバ、スケジュールサーバすべてで再起動)
スケジュールサーバを追加したとき(追加したスケジュールサーバで再起動)
仮想時間を変更したとき(管理サーバ、スケジュールサーバすべてで再起動)
仮想時間の同期のみ実行したとき(スケジュールサーバすべてで再起動)