記述形式
mpcopy [-SdSDomain] [-ScSComputer] |
機能説明
既存のコピー用のARCserveのジョブスクリプト内で指定されている入力元と出力先を変更して実行します。
オペランド
path
コピー用のARCserveのジョブスクリプトをフルパスで指定します。ただし、ネットワークパス名を使用しないでください。
指定する雛形になるコピー用ジョブスクリプトは、デスティネーションにディレクトリを指定します。ドライブ名を指定しないようにしてください。
オプション
-SdSDomain
ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名を、本パラメタで指定するソースドメイン名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースドメイン名の変更は行いません。
-ScSComputer
ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名を、本パラメタで指定するソースコンピュータ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソースコンピュータ名の変更は行いません。
-SDuSDUser
ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のドメインにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。
-SCuSCUser
ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のコンピュータにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。
-SpSPassword
ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソース側のパスワードを、本パラメタで指定するパスワードに変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている入力元のソース側のパスワードの変更は行いません。
-iinfile
コピーの入力元となるファイル、またはディレクトリをフルパス名で指定します。ネットワークパスを指定する場合は共有名から指定してください。
-ihome\word
-DdDDomain
ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションドメイン名を、本パラメタで指定するデスティネーションドメイン名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションドメイン名の変更は行いません。
-DcDComputer
ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ名を、本パラメタで指定するデスティネーションコンピュータ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーションコンピュータ名の変更は行いません。
-DDuDDUser
ジョブスクリプト内で指定されている出力先のドメインにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されているドメインにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。
-DCuDCUser
ジョブスクリプト内で指定されている出力先のコンピュータにアクセスするためのユーザ名を、本パラメタで指定するユーザ名に変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のコンピュータにアクセスするためのユーザ名の変更は行いません。
-DpDPassword
ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーション側のパスワードを、本パラメタで指定するパスワードに変更することを指定します。
省略した場合は、ジョブスクリプト内で指定されている出力先のデスティネーション側のパスワードの変更は行いません。
-ooutdir
コピーの出力先となるディレクトリ名は、既存のディレクトリを指定します。また、ディレクトリ名の指定はフルパス名で指定してください。ネットワークパスを指定する場合は共有名から指定してください。
-ohome\word
コピー入力元と同じディレクトリを出力先ディレクトリに指定しないようにしてください。
-l
ARCserveのジョブスクリプト実行時のログデータを出力することを指定します。
省略した場合は、ログデータは出力されません。
-m
ジョブスクリプト内で指定されている処理対象のソースやデスティネーションとなるコンピュータを、コマンドが実行されているローカルコンピュータに変更することを指定します。
省略した場合は、ソースやデスティネーションとなるコンピュータの変更は行いません。
-x
ARCserveのジョブスクリプト実行時のログファイルを削除することを指定します。
省略した場合は、ログファイルは削除されません。
復帰値
復帰値 | 意 味 |
---|---|
0 | ジョブは正常終了しました。 |
18 | ジョブキューよりジョブを削除することができませんでした。 |
19 | ジョブは不完全に実行されました。 |
22 | ジョブの構造体領域の確保に失敗しました。 |
23 | ジョブはキャンセルされました。 |
24 | ジョブの実行に失敗しました。 |
25 | ジョブの状態は不明です。 |
26 | ジョブの投入に失敗しました。 |
27 | ジョブスクリプトのロードに失敗しました。 |
28 | シャットダウン成功。 |
29 | シャットダウン準備開始。 |
31 | ARCserveのジョブエンジンが動作していません。 |
37 | ジョブ結果ログの読み込みに失敗しました。file (fileは結果ログファイル名) |
39 | ジョブスクリプトファイル名を指定してください。 |
40 | ジョブスクリプトファイル名はフルパスで指定してください。 |
41 | 指定したジョブスクリプトファイルは存在しません。file (fileはジョブスクリプトファイル) |
42 | 結果出力先ファイル名はフルパスで指定してください。 |
43 | ローカルコンピュータ名の取得に失敗しました。 |
44 | ドメイン名の取得に失敗しました。 |
47 | ログファイルを出力できません。 |
48 | 他のホストで実行するジョブスクリプトのため処理結果の出力は行えませんでした。 |
49 | バックアップ連携でシステムエラーが発生しました。 |
50 | ログファイルの削除に失敗しました。 |
54 | 指定したソースドメイン名に誤りがあります |
55 | 指定したソースドメイン名は存在しません。 |
56 | 指定したソースコンピュータ名に誤りがあります。 |
57 | 指定したソースコンピュータ名は存在しません。 |
58 | 指定したソースコンピュータ側ユーザ名に誤りがあります。 |
59 | 指定したソースコンピュータ側パスワードに誤りがあります。 |
60 | 指定したデスティネーションドメイン名に誤りがあります。 |
61 | 指定したデスティネーションドメイン名は存在しません。 |
62 | 指定したデスティネーションコンピュータ名に誤りがあります。 |
63 | 指定したデスティネーションコンピュータ名は存在しません。 |
64 | 指定したデスティネーションコンピュータ側ユーザ名に誤りがあります。 |
65 | 指定したデスティネーションコンピュータ側パスワードに誤りがあります。 |
67 | ネットワークの接続に失敗しました。詳細値:code |
68 | ネットワークドライブの接続に失敗しました。詳細値:code |
69 | ネットワークドライブの切断に失敗しました。ドライブ:drive 詳細値:code |
170 | (このメッセージはコマンドシンタックスを表示する) |
171 | 指定したジョブスクリプトはコピー用ではありません。 |
172 | 指定したコピー対象ファイルは存在しません。 |
173 | 指定したコピー先ディレクトリは存在しません。 |
174 | 指定したジョブスクリプトはコピー条件を満たしていません。 |
175 | コピー対象ファイルはフルパスで指定してください。 |
176 | コピー対象ファイルにネットワークディレクトリは指定できません。 |
177 | コピー先ディレクトリはフルパスで指定してください。 |
178 | コピー対象ディレクトリにネットワークディレクトリは指定できません。 |
179 | コピー先ディレクトリにネットワークディレクトリは指定できません。 |
実行に必要な権限
システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ)権限が必要です。
使用上の注意
処理の実行時にARCserveのデータベースエンジンが停止している場合には、ログが作成されないので-lオプションを指定するとログの読み込みエラーとなります。
-mオプションを指定した場合は、コマンドを実行するホストは常に自コンピュータとなります。そのため、入力元、または出力先を他ホストに変更するオプション(-Sd、-Sc、-Dd、-Dcなど)は無効状態になります。
記述例
ローカルコンピュータ資源のコマンド使用例
ローカルコンピュータのディレクトリ“c:\home1”を“d:\home2”にコピーする場合の記述例を以下に示します。
mpcopy -ic:\home1 -od:\home2 -l -m -x d:\script\copy1.asx |
リモートコンピュータ資源のコマンド使用例
リモートコンピュータ“computer1”のディレクトリ“c:\home1”をリモートコンピュータ“computer2”のディレクトリ“d:\home2”にコピーする場合の記述例を以下に示します。
なお、オペランドとオペランドの間は、空白1文字(半角)を入力してください。
mpcopy -Sddom1 -Sccomputer1 -SCuuser1 -Sppass1 -ic:\home1 -Dddom2 |
dom1:ソースドメイン名 user1:ユーザ名1 pass1:パスワード1 dom2:デスティネーションドメイン名 user2:ユーザ名2 pass2:パスワード2