Systemwalker Operation Manager V13.2.0から移行する場合の非互換項目について説明します。
ACLの非互換項目
拡張ユーザ管理機能で登録可能なユーザーIDおよびパスワードの最大文字数が以下のとおり拡張されました。
項目 | V13.2.0以前 | V13.3.0 |
---|---|---|
ユーザーID | 12バイト | 20バイト |
パスワード | 16バイト | 50バイト |
電源制御についての非互換項目
ポップアップの通知先に指定するマシンがWindwos Vista(R)の場合、以下のいずれかの製品をインストールしてください。
Systemwalker Centric Manager
クライアント[ 選択オプション:アクション実行(音声通知)]
運用管理クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
業務サーバ
部門管理サーバ
運用管理サーバ
Systemwalker Operation Manager
クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
サーバ
ジョブスケジューラについての非互換項目
ジョブ定義中の[コマンド][パラメタ][依頼ホスト名]に文字列“@.VPARAM@”が存在した場合、この文字列は、可変パラメタを置き換えるための変数として扱われます。
以下のメニューの名称が[複写]から[再利用]に変更されました。機能に変更はありません。
[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[ファイル]メニューの[複写]
業務選択ツリーのジョブスケジューラ機能選択時に表示されるポップアップメニューの[複写]
[ジョブネット管理]ウィンドウの[ファイル]メニューの[複写]
[ジョブネット管理]ウィンドウのポップアップメニューの[複写]
[ジョブ一覧]ウィンドウの[メッセージ待ち]の“あり”が、メッセージの発生状況に合わせた“すべて発生”、“いくつか発生”、“未発生”のいずれかの表示に変更されました。
ジョブスケジューラに登録できるプロジェクト数の上限が1000に拡張されました。
jobschprint -rコマンドおよびjobschprint -Rコマンドで出力される制御文の種類が追加されました。
[対処方法]
出力した制御文をV13.2.0以前のバージョンで利用する場合、追加された制御文情報を削除して利用してください。
ジョブ制御文: iconposition
グループ内ジョブネット制御文: iconposition
Systemwalker Operation Manager V11.0L10/11.0で削除されたジョブフローのアイコンアニメーション機能が、新しい表示形式になってV13.3.0より利用できるようになりました。詳細については、“ジョブフローアイコンのアニメーション表示”を参照してください。
スケジュールファイルおよび退避スケジュールファイルの拡張子が変更されました。
“プロジェクト名.dbx”が“プロジェクト名.dbz”に変更
“プロジェクト名.grp”が“プロジェクト名.grz”に変更
[対処方法]
上記のファイルを利用している場合は、新しいファイル名で参照するよう変更してください。
ジョブの前回履歴ファイル名(ジョブの標準出力および標準エラー出力)が変更になりました。
[旧ファイル名]
“プロジェクト名_ジョブネット名_nnn.log”(nnnは任意の数字)
[新ファイル名]
“プロジェクト名_ジョブネット名_cccccccccccccccc.log”(ccccccccccccccccは任意の文字)
[旧ファイル名]
“プロジェクト名_ジョブネット名.log”
[新ファイル名]
“プロジェクト名_ジョブネット名_nn.log”(nnは任意の数字)
[対処方法]
上記のファイルを利用している場合は、新しいファイル名で参照するよう変更してください。
jobschmsgeventコマンドに指定するメッセージ事象名/プロジェクト名/ジョブネット名に対して、それぞれ以下で示す長さで制限値のチェックが行われるようになりました。
メッセージ事象名:12バイト
プロジェクト名:50バイト
ジョブネット名:50バイト
なお、受け手側のジョブネットには影響ありません。
[対処方法]
なし
Operation Manager クライアントの以下の項目に対して、フルパスチェックを行わなくなりました。
[登録/監視-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[標準出力ファイル名]
[登録/監視-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートの[標準エラー出力ファイル名]
[対初方法]
なし
設定項目の文字数制限についての非互換項目
以下の設定項目の設定可能な文字数が拡張されました。
項目 | V13.2.0以前 | V13.3.0 |
---|---|---|
ジョブネット名 | 8バイト | 50バイト |
ジョブネット名称 | 24バイト | 100バイト |
グループ名 | 8バイト | 50バイト |
グループ名称 | 24バイト | 100バイト |
ジョブのコマンド名 | 64バイト | 300バイト |
プロジェクト名 | 20バイト | 50バイト |
マスタプロジェクト名 (注) | 15バイト | 45バイト |
ユーザーID | 20[windows]/12[UNIX]バイト | 20バイト |
パスワード | 14[windows]/16[UNIX]バイト | 50バイト |
注) マスタスケジュール管理散機能利用時のみ
以下のウィンドウ操作時に“指定の機能は当バージョンでは未サポートです。”等の警告ダイアログボックスが表示され、情報が表示されないなどの現象が発生します。
[業務選択]ウィンドウに表示されるプロジェクト名、ジョブネット名、ジョブネット名称、グループ名、グループ名称が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合は、上記メッセージが表示され、サブシステム全体の情報が表示されません。
[ジョブ一覧]ウィンドウ、[ジョブネットの監視]ウィンドウに表示されるジョブのコマンド名が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、上記メッセージが表示され、[ジョブ一覧]ウィンドウ、[ジョブネットの監視]ウィンドウは表示されません。
[ジョブ状態表示/操作]ウィンドウにおいて、“ジョブ”を選択時、ジョブのコマンド名が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、上記メッセージが表示され、情報が表示されません。
[キュー詳細情報の表示]ダイアログボックスの[ジョブ一覧]シートに表示されるジョブのコマンド名が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、上記メッセージが表示され、情報が表示されません。
[登録情報の参照]ウィンドウに表示されるプロジェクト名、ジョブネット名、ジョブネット名称、グループ名、グループ名称が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、上記メッセージが表示され、[登録情報の参照]ウィンドウは開きません。
[ジョブスケジューラ情報印刷]ウィンドウに表示されるジョブネット名、ジョブネット名称、グループ名、グループ名称が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、上記メッセージが表示され、情報が表示されません。(白紙のまま)
[ジョブネット一括管理]ウィンドウに表示されるジョブネットのプロジェクト名、ジョブネット名、ジョブネット名称、グループ名称、親ジョブネット名、親ジョブネット名称が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、[ジョブネット一括管理]ウィンドウの状況に“ホスト名: サブシステム番号: 指定の機能は当バージョンでは未サポートです。”のメッセージが表示され、対象サブシステムの情報が表示されません。
[マスタスケジュール管理状況監視[持ち越しジョブネットの監視]]ウィンドウにおいて、持ち越しジョブネットに表示されるプロジェクト名、ジョブネット名、ジョブネット名称が旧バージョンでの文字数制限を超えた場合には、“持ち越しジョブネット情報の取得に失敗しました。”のエラーダイアログが表示され、持ち越しジョブネット情報が空の[マスタスケジュール管理状況監視[持ち越しジョブネットの監視]]ウィンドウが表示されます。
これらの他にWebGUIにおいても、上記のメッセージが表示されて利用できない機能があります。
[対処方法]
新バージョンのサーバにて、旧バージョンでの文字数制限を超える定義をする場合、および旧バージョンでの文字数制限を超える定義を含んだ情報を表示する場合は、新バージョンのクライアントを接続してください。
ジョブ実行制御についての非互換項目
UNIX版の場合でジョブが強制終了状態の場合は、以下のウィンドウにジョブの出力情報が表示されませんでした。V13.3.0から表示されるようになりました。
[監視-ジョブ]ウィンドウ-[前回履歴]シート
[ジョブの出力情報]ウィンドウ
ただし、[旧バージョン互換(旧・標準)]の場合は、従来どおりジョブの出力情報は表示されません。
Systemwalker Operation Managerを新規インストールした場合、ジョブの起動方法はジョブオブジェクトモードとなります。以下の動作が変更になります。
ジョブ(親プロセスおよび子プロセス)で例外が発生した場合、ジョブで例外が発生した旨のメッセージが前回履歴に表示されましたが、例外が発生した旨のメッセージが前回履歴に表示されなくなります。
JCLのジョブで例外が発生したときに、通常のステップは実行されずonlyを指定した最終ジョブステップが実行されましたが、通常のstepが実行されてonlyを指定した最終ジョブステップは実行されなくなります。
ジョブの子プロセスで例外が発生した場合、子プロセスの例外コードをジョブの終了コードとしていましたが、親プロセスの終了コードがジョブの終了コードとなります。
qsubコマンドの-ntオプション(非トレースモード)は無効となります。
[対処方法]
Windows版の場合、トレースモードに変更することで、上記の非互換は発生しなくなります。トレースモードに変更する場合は、[運用情報の定義]ウィンドウの[利用機能]シートで、[ジョブオブジェクトモードを有効にする]チェックボックスのチェックをはずしてください。
ジョブプロセスの起動モードが以下のように変更されました。
Windows for Itanium版では、トレースモード、非トレースモードは使用できません。
Windows for Itanium版において、V13.2.0以前のバージョンレベルからバージョンアップした場合のジョブ起動モードはジョブオブジェクトモードとなります。
旧互換負荷分散機能を利用する場合、V13.2.0以前のサーバに対してジョブを投入することも、V13.2.0以前のサーバからジョブを受け付けることもできなくなりました。V13.3.0以降のサーバと連携するようにしてください。
[対処方法]
分散実行機能を利用してください。分散実行機能であれば異なるバージョンレベルのサーバに対するジョブの実行依頼や異なるバージョンレベルのサーバからのジョブの受け付けが可能です。
ジョブ所有者情報の定義で、以下のエラーメッセージが出力されるようになりました。【Windows版】
認証エラーが発生しました。 code = xxxx
[パラメタの意味]
xxxx:認証中に発生したOSのエラーコード
以下の原因が考えられます。
OSの設定でユーザアカウントが次回ログオン時にパスワードを変更する必要がある、または、アカウントが無効になっています。
[対処方法]
ジョブ所有者情報の定義を行おうとしたユーザにジョブの実行権を与えてもよい場合は、OSの設定でユーザアカウントのパスワードを設定するか、ユーザアカウントを有効にしてください。
クライアント機能についての非互換項目
V13.3.0以降のサーバに接続している場合、[登録-ジョブ]ウィンドウの[詳細情報]タブの[標準出力ファイル名]および、[標準エラー出力ファイル名]に絶対パス以外の形式で文字列を指定できるようになりました。これはジョブ定義変数を指定する場合は、必ずしもパス形式とならないためです。
[対処方法]
なし
マスタスケジュール管理機能についての非互換項目
旧バージョンのスケジュールサーバへスケジュール情報の分散が可能となりました。詳細は、“Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理機能説明書”の“管理サーバ・スケジュールサーバ接続のサポート範囲”を参照してください。
[対処方法]
なし
Job Designerについての非互換項目
ダブルクォート(")およびコンマ(,)が入出力可能なオペランドの場合、CSV出力結果が変更されます。
データの両端にダブルクォート(")が付与され、入力された文字列にダブルクォート(")が含まれる場合は、「""」に変更されて出力されます。
出力したCSVファイルを、V13.2.0以前のJob Designerで利用する場合、ダブルクォート(")およびコンマ(,)を削除して利用する必要があります。
V13.2.0以前では、一括編集シートのウィンドウ枠固定は[実行属性]までとし、[<起動条件>]以降をスクロール可能としていましたが、V13.3.0よりウィンドウ枠固定は[ジョブネット名称]までとし、[ジョブネット内ジョブ数]以降がスクロール可能となります。
アクション管理についての非互換項目
[アクション定義]ダイアログボックス-[ポップアップ]シートの[宛先リスト]に指定するマシンがWindwos Vista(R)の場合、以下のいずれかの製品をインストールしてください。
Systemwalker Centric Manager
クライアント[ 選択オプション:アクション実行(音声通知)]
運用管理クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
業務サーバ
部門管理サーバ
運用管理サーバ
Systemwalker Operation Manager
クライアント[選択オプション:アクション実行(音声通知)]
サーバ
ポケットベル通報ができなくなりました。
[対処方法]
ショートメールによる通報を利用してください。
イベント監視についての非互換項目
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの以下のメニューが削除されました。
[イベント]-[イベントの複写]
[アクション]-[アクションの複写]
[対処方法]
[編集]メニューまたはキーボード操作による、コピー/貼り付けを利用してください。
連携機能についての非互換項目
Systemwalker Centric Managerと連携する場合に、クライアントは常に管理者として起動していましたが、V13.3.0からユーザ認証されて起動するように変更されました。
メッセージについての非互換項目
以下のメッセージにおいて、“ポケットベル”が“ショートメール”に変更になりました。
MpAosfB: エラー: 3100
MpAosfB: エラー: 3106
MpAosfB: エラー: 4100
MpAosfB: エラー: 4106
MpAosfB: エラー: 5006
[対処方法]
メッセージ本文を利用している場合は、新しいメッセージ本文に変更してください。
以下のメッセージ本文中の上限値が変更になりました。
MpJobsch: エラー: 6029
MpJobsch: ERROR: 0258
The user name must be specified within 20 bytes.
The password must be specified within 50 bytes.
MpJobsch: 警告: 3303:
MpJobsch: エラー: 6029
MpJobsch: ERROR: 0029
MpJobsch: WARNING: 0029
MpJobsch: ERROR: 0182
MpJobsch: エラー: 7182
MpJobsch: エラー: 6316
以下のメッセージ本文中のオプション表記が変更になりました。
MpJobsch: ERROR: 0004
MpJobsch: ERROR: 0313
MpJobsch: 情報: 1004
MpJobsch:情報 :1313
[対処方法]
メッセージ本文を利用している場合は、新しいメッセージ本文に変更してください。
ジョブ実行制御コマンドの出力メッセージの本文中にある“99”が“X”に変更になりました。
An illegal value is set to the maxexec parameter. Specify the process multiplicity between 1 and 99
変更されたメッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。