V13.3.0で追加された機能について説明します。
ジョブ登録情報の置き換え
あらかじめジョブ定義変数を使用してジョブを定義しておき、ジョブが実行される時点でジョブ定義変数の値を一括変更させることができます。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“ジョブ定義変数を利用してジョブ登録情報を一括置換する場合”を参照してください。
可変パラメタを利用したジョブネット連携
メッセージ事象の通知先となるジョブネットに、可変パラメタを渡して起動することができるようになりました。また、ジョブネットの操作メニューに“可変パラメタ起動”が追加され、手動でパラメタを渡してジョブを起動したり、jobschcontrolコマンドでは、追加されたstart用オプションを利用して可変パラメタ起動もできるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“メッセージ事象発生時に可変パラメタを利用したジョブネット連携をする場合”および“ジョブネットを可変パラメタ起動する”を参照してください。また、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“jobschmsgeventコマンド”を参照してください。
ジョブネットのコピー・貼り付け
業務選択ツリー上でジョブネットを複写する場合に、メニューの[コピー]と[貼り付け]を選択して複写できるようになりました。また、ショートカットキーによる複写もできるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“ジョブネットを変更する”を参照してください。
GUIからのジョブネット情報のインポート/エクスポート
Systemwalker Operation Managerクライアントの画面から、ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報がインポート/エクスポートできるようになりました。
以下のプラットフォーム、バージョンレベルのSystemwalker Operation Managerサーバに、V13.3.0以降のSystemwalker Operation Managerクライアントで接続すると、ジョブ/ジョブネットの定義情報、およびグループの定義情報が、GUIからインポート/エクスポートできます。
Windows版: V11.0L10以降
Solaris版: 11.0以降
Linux版: V11.0L10以降
HP-UX版: 11.0以降
AIX版: 11.0以降
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“定義情報をインポート/エクスポートする”を参照してください。
CSV入出力の改善(Job Designer)
Job Designerで以下の機能が追加されました。
[一括編集]シートおよび[一括編集(ジョブ情報)]シートで、名前や起動条件をキーとした並べ替えができるようになりました。
利用可能文字が追加されました。
以下の設定項目において、文字列の先頭にシングルクォート(')が使えるようになりました。
ジョブネット名称
メッセージ事象名
起動日雛形
カレンダ名
コマンド
パラメタ
コメント
環境変数値
以下の設定項目において、ダブルクォート(")またはコンマ(,)が使えるようになりました。
メッセージ事象名:ダブルクォート(")
パラメタ:ダブルクォート(")、コンマ(,)
コメント:ダブルクォート(")、コンマ(,)
コマンド:ダブルクォート(")、コンマ(,)
環境変数値:ダブルクォート(")、コンマ(,)
ジョブネット名称:コンマ(,)
起動日雛型名:ダブルクォート(")、コンマ(,)
ジョブフローアイコンのアニメーション表示
[ジョブネットの監視]ウィンドウ-[前回の起動実績]シートおよび[グループの監視]ウィンドウのジョブフローで、アニメーション表示機能が追加されました。
アニメーション表示を有効にした場合、実行中、警告、異常終了のジョブまたはジョブネットがアニメーション表示されます。
詳細は、オンラインヘルプまたは“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
制御文にアイコン位置情報/操作状態の追加
Job DesignerおよびCSV/制御文の入出力コマンドにおいて、ジョブアイコンの位置情報やジョブネット/ジョブ操作による状態を扱うことができるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager Job Designer 説明書 操作編”の“ジョブネット定義CSV ファイルの作成と編集”および“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブネット制御文”、“ジョブ制御文”、“グループ制御文”、“グループ内ジョブネット制御文”を参照してください。
一般ユーザによる複数サーバ監視
一般ユーザにおいても、権限に応じて複数サーバ監視を利用できるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“複数サーバ監視の接続サポート範囲”および“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“複数サーバを監視する”を参照してください。
[ジョブ一覧]ウィンドウの[メッセージ待ち]の表示
[ジョブ一覧]ウィンドウにおいて、[メッセージ待ち]にメッセージの発生状況が、[メッセージ待ち]の下欄にメッセージの受け付け状況が、詳細に表示されるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“ジョブネットを監視する”を参照してください。
サブシステム指定のジョブ投入
サブシステムからネットワークジョブを依頼するときに、V13.2.0までは、他ホストの同一サブシステム番号のサブシステムに対してのみ依頼が可能でした。V13.3.0からは、自ホストのサブシステム、他ホストのサブシステムにかかわらず、任意のサブシステムにサブシステム番号を指定してネットワークジョブを依頼できるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“任意のサブシステムにネットワークジョブを依頼する場合”を参照してください。
ジョブの前回履歴の出力
Systemwalker Centric Managerと連携している場合に、イベント監視のメール通知アクションを利用して、終了したジョブネットの情報(前回履歴情報など)をメールに添付して送付することができるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“ジョブネットの実行状態を監視する”および“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“jobschgetoutputコマンド”を参照してください。
Windows Vista(R)、Windows Server 2008 のポップアップメッセージ対応
Messengerサービスが動作しないWindows Vista(R)およびWindows Server 2008でも、ポップアップ機能が利用できるようになりました。これにより、Windows Vista(R)およびWindows Server 2008に対してもポップアップメッセージを利用した通知が可能になります。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“実行アクションを登録する”および“終了監視オプションを設定する”を参照してください。
Systemwalker Centric Manager連携時の認証
Systemwalker Centric Managerとの連携時に、Systemwalker Centric Manager からSystemwalker Operation Managerのクライアント機能を呼び出す場合、一般ユーザにおいてもユーザ認証が行われ、権限に応じて動作するようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“ジョブネットの実行状態を監視する”を参照してください。
ERP ジョブ連携
“Systemwalker for R/3 ジョブ連携”および“Systemwalker for Oracle E-Business Suite ジョブ連携”の2つのオプション製品が統合されて“Systemwalker for ERPパッケージ ジョブ連携”という製品名の1つのオプション製品になりました。SAP R/3ジョブ連携機能、Oracle E-Business Suite ジョブ連携機能は別々にインストールするため、利用方法は従来と同じです。
詳細は、“Systemwalker Operation Manager Systemwalker for ERPパッケージ ジョブ連携ガイド SAP R/3編”または、“Systemwalker Operation Manager Systemwalker for ERPパッケージ ジョブ連携ガイド Oracle E-Business Suite編”を参照してください。
ジョブネット起動時刻変更API
ジョブネットの起動時刻を取得または変更できるジョブネット起動時刻変更APIが追加されました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブネット起動時刻変更API”および“ジョブネット起動時刻変更API/EE”を参照してください。
Windows版 64bit APIの追加
Windows for Itanium環境の場合、32 bit APIに加えて、64bit APIが利用できるようになりました。
詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“API情報”を参照してください。