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Systemwalker Operation Manager  Job Designer説明書 操作編
Systemwalker

2.7.2 操作方法

ジョブネット登録バッチジョブの作成、ジョブネット定義CSVファイルの一括変換の操作方法について説明します。

2.7.2.1 ジョブネット登録バッチジョブを作成する

ジョブネット登録バッチジョブの作成は、Operationワークシートを用いて作成します。

一括編集ワークシートまたは、Entryワークシートで作成/更新したジョブネット定義CSVファイルを、指定されたジョブネット登録バッチジョブを作成するフォルダに自動でコピーすると同時にジョブネット登録バッチジョブを作成します。

通常、ジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Managerに登録する場合、以下の手順で登録します。

  1. 全てのジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Managerが動作するサーバに転送します。

  2. ジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Managerが動作するサーバの文字コードに変換します。

  3. ジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Manager の制御文に変換するjobschcsvtodefコマンドを使用して、制御文に変換します。

  4. 変換された制御文をSystemwalker Operation Managerに登録するjobschsetnetコマンドを用いて、Systemwalker Operation Managerにジョブネットを登録します。

以上の作業をジョブネット定義CSVファイルの数分実施する必要があります。

参考

CSVファイルのSystemwalker Operation Managerへの登録について

ジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Managerへ登録する作業は、V13.3.0以降のSystemwalker Operation Managerクライアントの画面から簡単に実施できるようになりました。複数のCSVファイルもまとめて登録できます。ジョブネット定義CSVファイルだけでなく、グループの定義CSVファイルも登録可能です。CSVファイルの文字コードを変換する必要もありません。

詳細は、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“定義情報をインポート/エクスポートする”を参照してください。

ジョブネット登録バッチジョブを使用すると、Systemwalker Operation Managerのコマンドを入力することなくジョブネットの登録が可能となります。以下に手順を示します。

  1. ジョブネット登録バッチジョブを作成します。

  2. 作成されたジョブネット登録バッチジョブはバッチ出力フォルダで指定したフォルダ内に作成されています。バッチ出力フォルダ配下のフォルダ構成のまま、全てのファイルをSystemwalker Operation Managerが動作するサーバに転送します。

  3. 転送されたフォルダ配下の全てのファイル(ジョブネット定義CSVファイル、ジョブネット登録バッチジョブ)をSystemwalker Operation Managerが動作するサーバの文字コードに変換します。

  4. ジョブネット登録バッチジョブを実行します。

注意

登録形態で「新規」または「更新」を選択したジョブネット定義CSVファイル内にアイコン種別が「JNET(ジョブネット)」指定のジョブネットが存在する場合、または、基準ジョブネット名指定のジョブネットが存在する場合は、JNET指定または、基準ジョブネット指定に記述されているジョブネットを先に登録するようにしてください。JNETまたは、基準ジョブネット名で指定されたジョブネットが後で登録される場合、登録バッチがエラーとなる場合があります。

ジョブネット登録バッチジョブは、バッチ出力フォルダ配下に以下の規約に基づいて作成されます。

<バッチ出力フォルダ>

*1:バッチ指定フォルダ配下に以下の形式でフォルダ(全て小文字(プロジェクト名を除く))が作成されます

OS名(頭文字1文字)_ + sサブシステム名_ + プロジェクト名_ + 作成日時

凡例

形式

OS名

Windows
Solaris
Linux

w
s
l

サブシステムNo.

0~9

0~9

プロジェクト名

指定されたプロジェクト名

作成日時

日時

YYYYMMDDhhmmss

例:w_s0_TestPrj_200407071212

*2:新規登録するバッチジョブです。

“reg_new”+ “.” + bat(Windows系の場合)|sh(Solaris/Linuxの場合)

*3:新規登録するジョブネット定義CSVファイル

*4:更新するバッチジョブです。

“reg_mod”+ “.” + bat(Windows系の場合)|sh(Solaris/Linuxの場合)

*5:更新するジョブネット定義CSVファイル

*6:削除するバッチジョブです。

“reg_del”+ “.” + bat(Windows系の場合)|sh(Solaris/Linuxの場合)

*7:新規/更新/削除を統括するバッチジョブです。

“registjnet”+ “.” + bat(Windows系の場合)|sh(Solaris/Linuxの場合)

2.7.2.2 ジョブネット登録バッチジョブを実行する

ジョブネット登録バッチジョブの実行方法について説明します。

ジョブネット登録バッチジョブが格納されているディレクトリをSystemwalker Operation Managerが動作しているサーバに手動で転送します。

転送されたサーバ上で、ジョブネット登録バッチ(registjnet.batまたは、registjnet.sh)が格納されているディレクトリまで移動し、ジョブネット登録バッチジョブを実行します。

注意

ジョブネット登録バッチジョブを実行する場合は、CDコマンドなどでジョブネット登録バッチジョブが存在しているディレクトリに移動し、実行してください。移動しない場合、ジョブネット定義CSVファイルをSystemwalker Operation Managerに登録できない場合があります。

ジョブネット登録バッチジョブ内のコマンドのエラーは、ジョブネット登録バッチジョブを実行した画面(コマンドプロンプト)上に表示されます。ジョブネット登録バッチジョブを実行する画面のスクロールバッファを大きくしてください。小さい場合、コマンドのエラーが見られなくなる場合があります。

エラーが発生した場合は、Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書を参照して、エラーを取り除き、再度ジョブネット登録バッチジョブを実行してください。

注意

マスタスケジュール管理機能(Solaris/Linux版Systemwalker Operation Manager V11.0L10/11.0以降)を使用している場合、登録プロジェクトには、マスタプロジェクトまたは、運用変更用プロジェクトを指定してください。運用日管理プロジェクト(マスタスケジュール管理されたプロジェクト)に対してジョブネット登録バッチジョブを実行した場合、正常に持ち越し処理ができなくなる可能性があります。

また、既に運用日管理プロジェクトが存在している場合に、マスタプロジェクトに対してジョブネット登録バッチジョブを実行すると、既存の運用日管理プロジェクトに対してはジョブネットの変更はされません。次回スケジュール分散時に、運用日管理プロジェクトに対して有効となります。マスタプロジェクトに登録したジョブネットを、既に存在する運用日管理プロジェクトに対して有効とする場合は、「stemmanager -d yyyymmdd -force」コマンドを使用して、運用日管理プロジェクトを再作成してください。

なお、マスタスケジュール管理についての詳細は、Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理機能説明書を参照してください。

注意

Job DesignerはSJISコードで処理します。

このため、文字コードがSJISでないサーバ上の定義をJob Designerで処理する場合は、以下の注意が必要です。

  • サーバからCSVファイルを取り出し、PC上に転送する場合は、PC上の文字コードであるSJISに変換してからJob Designerで利用してください。

  • サーバへCSVファイルを転送する場合は、動作するサーバの文字コードに変換してから転送してください。

  • 転送先のサーバの文字コードがUTF-8の場合、Job Designerにおいて日本語を指定した文字(2バイト文字)は3バイトとして認識されます。

    したがって、Job Designerで定義に日本語を使用する場合、かつ文字コードがUTF-8のサーバへ転送する場合は、指定可能な文字数の約3分の2の文字数で指定してください。

注意

FTPでジョブネット定義CSVファイルを転送する場合は、BINARYモードではなく、ASCIIモードで転送してください。

2.7.2.3 ジョブネットのオペランドを一括変換する

一括編集ワークシートまたは、Entryワークシートで作成/更新した、ジョブネット定義CSVファイル内の各オペランドを一括して変更することができます。

一括変換可能なオペランドを以下に示します。

一括変換画面の説明をします。

一括変換画面は、Operationワークシートで登録ファイル名を入力し、変換ボタンを押下した場合に表示されます。

チェックボックス

一括変更したい、オペランドに対してチェックします(レ)。チェックされたオペランドに対して、一括変更することが可能です。

変換前プルダウン

一括変換したい、オペランドに対して変換前のオペランド値を指定します。変換前プルダウンには、該当するジョブネット定義CSVファイルの値が自動的に入力されています。変換する値を選択します。「*」を選択した場合は、全ての値を変換することを意味します。

チェックボックスをチェックしたオペランドは値を省略することはできません。

変換後プルダウン

一括変換したい、オペランドに対して変換後のオペランド値を指定します。変換後プルダウンには、該当するジョブネット定義CSVファイルの値が自動的に入力されています。変換する値を選択します。また、入力することも可能です。

チェックボックスをチェックしたオペランドは値を省略することはできません。

実行ボタン

オペランドの一括変換を開始します。

キャンセルボタン

一括変換画面を終了します。

注意

変換前プルダウン、変換後プルダウンに表示される値はOperationワークシートの登録ファイル名欄に指定されたジョブネット定義CSVファイル内から取得されます。オペランド値が存在しないジョブネット定義CSVファイルを読み込んだ場合は、各プルダウンおよび、オペランドチェックボックスはグレーアウトされ選択できません。