IDLファイルを“Interstage Job Workload Server 開発環境パッケージ”をインストールしたWindows(R)上で作成します。
IDLファイルには、バッチアプリケーションのインタフェースを記述します。
IDLファイルは任意のフォルダに作成します。
バッチアプリケーションの関数1つに対して1ファイル作成してください。
IDLファイルの記述形式を以下に示します。
IDLファイルの記述例を以下に示します。
module test1{ interface intf1{ int func( in long parm1, in short parm2 ); }; }; |
バッチアプリケーションとIDLファイルの関係については、“2.5.3.2 C言語アプリケーションのインタフェース”を参照してください。
IDLファイルの記述形式について以下に説明します。
型宣言
オペレーション宣言の復帰値、およびパラメタで使用する型宣言について、書式と記述例を以下に示します。
[書式]
typedef データ型 データ型名; |
[記述例]
typedef short shortdata; |
データ型
IDLファイルで使用できるデータ型、およびC言語とIDLファイルのデータ型の対応について説明します。
IDLファイルで使用できるデータ型は以下のとおりです。
データ型 | ||
---|---|---|
基本データ型 | 整数型 | short |
long | ||
long long | ||
文字列型 | string |
IDLファイルのデータ型とC言語バッチアプリケーションのパラメタのデータ型との対応関係は以下のとおりです。
IDLファイルのデータ型 | C言語バッチアプリケーションのデータ型 |
---|---|
short | short |
long | int |
long long | long long |
string | char* |
注意事項
IDLファイル名に使用できる文字種を、以下に示します。
半角英文字(大文字および小文字)
半角数字
アンダースコア(_)
IDLファイル名に指定できる拡張子は“.idl”だけです。
オペレーション宣言で指定するオペレーション名には、バッチアプリケーション名を記述してください。
C言語実行基盤インタフェース生成ツールで使用するIDLファイルは、IDLの文法に準拠していますが、以下の制限があります。
モジュール宣言を入れ子にすることはできません。したがって、1つのIDLファイル内に、複数のモジュール宣言を定義することはできません。
1つのIDLファイルに、複数のインタフェース宣言、およびオペレーション宣言は定義できません。
インタフェース宣言、およびオペレーション宣言は省略することはできません。
モジュール宣言は省略可能です。
例外宣言、定数宣言、属性宣言は使用できません。
オペレーション宣言に指定するパラメタの方向はINのみ使用できます。ただし、oneway定義、およびraises定義は使用できません。
構造体、および多次元配列は使用できません。
型宣言は、すべてモジュール宣言の外側に定義してください。
COBOLで作成されたバッチアプリケーションと連携する際、COBOLでstringを使用する場合は、長さ指定を定義して使用してください。
プリプロセス機能は使用できません。
IDLファイルに記述する型名などの値には、以下の予約語は使用できません。なお、大文字と小文字は区別されません。
any、apfw_result、apfwExcept、apfwSequenceOctet、attribute、boolean、case、char、const、context、default、double、enum、exception、fixed、float、in、inout、interface、long、longdouble、longlong、module、Object、octet、oneway、out、raises、readonly、sequence、short、string、struct、switch、TD_RTNVAL、typedef、union、unsigned、void、wchar、wstring、FALSE、TRUE |
IDLファイルの詳細は、“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“IDL定義”を参照してください。