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Systemwalker Service Quality Coordinator 導入手引書
Systemwalker

Enterprise Edition3.6 MSCS/フェールオーバークラスタリングクラスタシステム運用モデル

本節では、MSCS/フェールオーバークラスタリングのクラスタシステムにSystemwalker Service Quality Coordinatorを導入する手順について説明します。

Manager/Enterprise Managerをクラスタシステム運用することにより、片方のノードに障害が発生した場合でも、正常な別ノードに管理業務を引き継ぎますので、管理業務の高可用性を実現することができます。


■実行環境

本機能は、Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Editionで提供される機能です。

また、本機能を導入できるのはEnterprise ManagerとManagerです。


■実行に必要な権限

【Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。


■本手順を行う前に

本節で説明する手順を行う前に、MSCS/フェールオーバークラスタリングのインストールおよび環境設定を行っておく必要があります。

MSCS/フェールオーバークラスタリングをインストールし、新しくクラスタ環境を構築する場合の手順については、必要に応じて「MSCS/フェールオーバークラスタリングのマニュアル」を参照してください。


注意

本節では、MSCS/フェールオーバークラスタリングのクラスタ環境にManager/Enterprise Managerの環境を構築する手順について説明しており、MSCS/フェールオーバークラスタリングの設定を含んでいます。本節を読むにあたり、MSCS/フェールオーバークラスタリングの基本的な理解と、実務知識が必要です。

また以下の場合は、クラスタシステムにManagerを導入することはできません。

  • Managerと運用管理クライアントを同じマシンにインストールする必要がある場合

  • 二重化運用されたManager


サポートするクラスタシステムと形態は以下のとおりです。


[クラスタシステム]

以下に含まれるMicrosoft(R) Cluster Server(以降MSCSと記述)または、フェールオーバークラスタリング

[クラスタ形態]

ポイント

クラスタ運用を行っているManagerのホスト名やIPアドレスを設定する場合(Agent/Proxy Manager/運用管理クライアントのインストール時に指定する接続先Managerの設定など)には、論理ホスト名や論理IPアドレスを指定します。これによって、現用系か待機系かを意識することなく運用することができます。

以項で、二階層運用を行うシステムでEnterprise Managerのクラスタ化を行なう場合と、Managerのクラスタ化を行なう場合の手順を説明します。