Managerの二重化運用とは、2台のManagerで、同一のシステムを監視することで、システム全体の高可用性を提供する機能です。
同じ機能を持つManagerを設置するので、それぞれで管理情報を保有し、一方のサーバでトラブルが発生した場合でも、切り替え作業を行うことなく、もう一方のサーバで監視業務を続けることができます。このため、業務の停止時間を最小にし、高可用なシステムを実現できます。
注意
二重化したManagerでインストールレス型Agent機能を使用して、性能情報を管理することはできません。
■実行環境
本機能は、Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Editionで提供される機能です。ManagerがEnterprise Editionである必要があります。Agentは、Standard EditionまたはEnterprise Editionのどちらでも構いません。
Managerの二重化運用を導入する手順を、新規にSystemwalker Service Quality Coordinatorの環境を構築する場合を例に説明します。
■手順
以下の順に沿って実施してください。
ポイント
Managerの二重化運用を行う場合、それぞれのManagerに運用管理クライアントを接続する必要があります。
1台目のManagerのインストール
1台目のManagerのセットアップ
1台目のManagerのサービス/デーモンの起動と確認
2台目のManagerのインストール
2台目のManagerのセットアップ
2台目のManagerのサービス/デーモンの起動と確認
Proxy Managerのインストール
Managerの二重化運用Proxy Managerセットアップ
Proxy Managerのセットアップ
Proxy Managerのサービス/デーモンの起動と確認
Agentのインストール
Managerの二重化運用Agentセットアップ
Agentのセットアップ
Agentのサービス/デーモンの起動と確認
1台目の運用管理クライアントのインストール
1台目の運用管理クライアントの通信環境セットアップ
1台目の運用管理クライアントの起動と確認
2台目の運用管理クライアントのインストール
2台目の運用管理クライアントの通信環境セットアップ
2台目の運用管理クライアントの起動と確認