注意
IPCOM 100/500/1000を除きます。
IPCOMのMIBを監視することで、レスポンス異常を検知することができます。
以下の性能値、および監視対象のMIBを監視することができます。
IPCOMの性能情報
IPCOMのMIBによって、以下のような負荷分散対象への振り分け性能、IPCOM自身の性能、負荷分散対象の負荷などを監視することができます。
性能情報 | MIB名 | 指定インスタンス |
---|---|---|
振り分け状況(%) | svCurrentRedirectionRate | n(*1) |
振り分け数(n) | svCurrentConnections | n(*1) |
平均レスポンスタイム(msec) | svCurrentResponseTime | n(*1) |
SYNリトライ回数(n) | svCurrentSYNRetrys | n(*1) |
空きLU数(n) | svCurrentInActiveLUs | n(*1) |
データ量(B/sec) | svCurrentDataRate | n(*1) |
クライアント数(n) | svCurrentClientsNum | n(*1) |
負荷分散対象サーバのCPU負荷率(%) | svCurrentCPULoadRate | n(*1)(*2) |
負荷分散対象サーバのメモリ負荷率(%) | svCurrentMemoryLoadRate | n(*1)(*2) |
負荷分散対象サーバのディスク負荷率(%) | svCurrentDiskLoadRate | n(*1)(*2) |
IPCOMの振り分け性能(n) | farmCurrentConnections | 1 |
IPCOMのCPU負荷率(%) | resCpuCurrrent | 0 |
IPCOMの物理メモリ使用量(B) | resMemoryCurrrent | 0 |
IPCOMの仮想メモリ使用量(B) | resMemorySwapCurrrent | 0 |
*1):インスタンスは、性能情報の対象となる負荷分散対象のサーバのインデックス(1~n)を指定します。
*2):分散対象サーバに、サーバ負荷計測エージェントをインストールする必要があります。インストール方法については、IPCOMのマニュアルを参照してください。
IPCOMのMIB拡張定義
Systemwalker Centric Managerで、IPCOMのレスポンス性能値を参照するMIBを拡張定義します。
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で定義します。
IPCOM 300の例
Systemwalker管理者の権限、またはAdministrator権限でログオンします。
[Systemwalkerコンソール]で[ポリシー]メニューから[監視]-[MIBの拡張]を選択します。
→[MIB拡張操作]ダイアログボックスが表示されます。
[登録]ボタンをクリックします。
→[拡張MIBファイル選択]ダイアログボックスが表示されます。
IPCOMのCD-ROMをCD-ROMドライブにセットします。
以下のディレクトリ配下にあるMIBファイルを指定し、[開く]ボタンをクリックします。
[拡張MIBファイル格納先1]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\INETADDR.MIB
→[MIB拡張操作]ダイアログボックスが表示され、MIBが登録されます。
[MIB拡張]メッセージボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。
次に登録する拡張MIBを指定します。
1.~4.の操作を行い、MIBを登録します。以下の順序でMIBを登録してください。
IPCOM 150/300/310
[拡張MIBファイル格納先2]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\SNMPFRWK.MIB
[拡張MIBファイル格納先3]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\IPCOMSYS.MIB
IPCOM S2000シリーズ
[拡張MIBファイル格納先2]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\SNMPFRWK.MIB
[拡張MIBファイル格納先3]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\ISFV01.MIB
[拡張MIBファイル格納先4]
IPCOMインストールCD-ROMドライブ名:\SNMP\MIBS\\ISFPV01.MIB
[MIB拡張操作]ダイアログボックスで、[閉じる]ボタンをクリックします。
各運用管理サーバ、および部門管理サーバにポリシーを配付します。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
IPCOMの性能情報の取得
指定したMIBの値の取得、MIB値による性能情報のグラフ表示を行うことができます。ここでは、IPCOMの物理メモリ使用量“resMemoryCurrrent”をグラフ表示する方法を説明します。
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で取得します。
Systemwalker管理者の権限、またはAdministrator権限でログオンします。
[Systemwalkerコンソール]で性能情報を取得するIPCOMのノードを選択し、[操作]メニューから[MIB情報の表示]-[MIBの取得]を選択します。
→[MIB取得(Get,GetNext,Dump)]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[リストへ追加]ボタンをクリックします。
取得するMIBのポーリングを設定します。一定間隔でMIBを取得する場合は、取得間隔を1分以上の分単位で設定します。
グラフに表示する横軸の範囲(ポイント)を設定します。
グラフはこの設定値をもとに、現在取得したデータから設定値(ポイント)分グラフに表示します。
MIBの取得方法を以下の項目から選択します。
選択したMIBツリー配下の情報をすべて取得します。
選択したMIBに対して情報を取得します。
選択したMIBの次のMIBに対して情報を取得します。
上記の表よりMIB監視の対象となる性能情報のMIB名を指定します
上記の表よりMIB監視の対象となる性能情報のインスタンスを指定します
[取得]ボタンをクリックします。
→[MIB情報表示]ウィンドウが表示されます。
IPCOMの性能情報のしきい値監視設定(IPCOMのMIB監視)
MIBしきい値監視で、IPCOMのMIB名を選択し、しきい値を設定します。
しきい値を超えるとイベントとして通知されます。ここでは、データ量“svCurrentDataRate”をしきい値を設定する方法を説明します。
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版またはLinux版の場合)から以下の手順で設定します。
IPCOMのノードを指定し、[ポリシー]メニューから、[監視]-[ノードの監視(オプション)]-[MIBの監視(フォルダ)]を選択します。
→[MIBの監視(フォルダ)]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。
[有効]を選択します。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
[対象MIB]タブを選択します。
以下の項目を指定し、[追加]ボタンをクリックします。
上記の表よりMIB監視の対象となるMIB名を指定します。
負荷分散対象サーバの性能値の場合:対象サーバのインデックスを指定します
IPCOM自身の性能値の場合:“0”を指定します。
→[MIBしきい値条件]に、MIBが追加されます。
[ポーリング]タブを選択します。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
[設定]ボタンをクリックします。
→[動作時間]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
選択します。
1分から1439分(23時間59分)までの範囲内で指定します。ここでは、“1”分を指定します。
→[MIBしきい値]ダイアログボックスが表示されます。
[動作時間]に追加されたのを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
→[MIBの監視(フォルダ)]ダイアログボックスが表示されます。
[監視対象MIB]に追加されたのを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
→[MIB監視-情報]メッセージボックスが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
[全て]