データベース検索入力支援機能の留意点を次に示します。
■ データベース検索入力支援環境設定の留意点
データベース検索入力支援環境設定ツールで、設定を変更した場合は、サーブレットコンテナを再起動してください。再起動しない場合、変更した内容が反映されません。
問合せ情報ファイルをWebサーバに配置する際に変名しないでください。
問合せ情報名に日本語などの複数バイト文字を利用する場合は、以下の点に留意してください。
配置する問合せ情報名のlocaleとJavaサーブレットコンテナおよびデータベース検索入力支援環境設定コマンド利用時のlocaleとは一致させておく必要があります。
問合せ情報名の文字コード(注1) | locale設定値 |
---|---|
Shift-JIS(注2) | ja_JP.PCK(注2) |
EUC | ja(注2),ja_JP.eucJP |
UTF-8 | ja_JP.UTF-8 |
(注1) | 問合せ情報ファイルをWebサーバに配置する際のファイル名の文字コード |
(注2) | Solarisだけ指定可 |
localeに、ja_JP.PCK、ja、ja_JP.eucJPまたはja_JP.UTF-8以外のlocale値を使用する場合、問合せ情報名には複数バイト文字(日本語など)は使用しないでください。
以下の文字が含まれると正しく処理できない場合があります。以下の文字は使用しないでください。
~,∥,- (「minus sign」),¢,£,¬
JIS 9区~15区の文字
JIS 85区以降の文字
SolarisおよびLinuxでは、Windowsと違い、問合せ情報名の大文字小文字が区別されます。
■ データベース検索入力支援環境設定ツールを利用する場合の留意点
ログインIDおよびパスワードは、6~128バイト以内の半角英数字および記号で指定してください。入力可能な文字は、「D.1.2 ログインIDおよびパスワードで入力できる文字」を参照してください。
本ツールで登録できるログインIDおよびパスワードは1つです。
登録されている問合せ情報ファイルを削除または変名しても、登録されている情報は変更されません。データベース検索入力支援環境設定ツールを使用して、存在しない問合せ情報を削除してください。
本ツールの初回起動時に、どのオプションが指定されていても、ログインIDおよびパスワードを登録するプロンプトが表示されます。本ツールのログインIDおよびパスワードを登録してください。
ログインIDおよびパスワードの登録では、最初にログインIDおよびパスワードを入力するプロンプトが表示されます。次に入力されたログインIDおよびパスワードが正しいかを確認するために再入力するプロンプトが表示されます。
データベース検索入力支援環境設定コマンドは、運用時に利用するlocaleと同じlocaleで実行してください。
オプションパラメタに日本語文字、および半角空白を含むパラメタを指定する場合は、' (シングルクォーテーション)で囲んでください。
オプションパラメタに;(セミコロン)、'(シングルクォーテーション)および"(ダブルクォーテーション)を含むパラメタを指定する場合は、各記号の記述前に\記号を付加してください(例: \;、 \'、 \")。
なお、\記号は、表示する環境によっては\(バックスラッシュ)となります。
■ 検索条件入力画面の留意点
電子フォームのパスワード属性で指定した項目を検索値に利用すると、パスワードがそのまま表示されてしまうため、電子フォームのパスワード属性で指定した項目を検索値に利用しないでください。
数値を入力する場合は、小数点(.)、マイナス符号(-)、数字(0~9)以外の文字は入力しないでください。
日付の数値を入力する場合は、次に示す形式で入力してください。
YYYYMMDD
YYYY:西暦を表す4桁の数字
MM:月を表す2桁の数字
DD:日を表す2桁の数字
例)日付で2004年1月1日の場合
20040101
マウスやキーボードなどの操作により検索画面が無効になる場合があります。検索画面が無効になった場合は、いったん、検索画面を閉じて、データ照会を再度やり直してください。
■ 検索条件の留意点
検索条件で空文字列および半角空白だけの文字列またはnull値は検索できません。検索条件入力画面でキー値の入力を省略した場合(空文字列および半角空白だけの文字列)は、検索条件の対象となりません。検索条件入力画面でキー値の入力がすべて省略され、さらに定数を利用した条件指定がなかった場合は、全件検索となります。
次に示す文字列を検索条件入力画面で指定した場合、検索結果表示画面に「検索条件入力画面で指定された文字列に原因があり、検索できません。」と表示される場合があります。
数値型に対して数値に変換できない文字列
数値型に対して精度が合っていない文字列
日付型に対して8桁の数値以外の文字列
小数点が扱えるカラムに対して検索を行った場合、キー値または定数に指定した数値が、カラムのデータ型の精度に丸められて検索されることがあります。
LIKE条件でキー値または定数に「%」および「_」が含まれていた場合、必ずワイルドカードとして処理されます。
データベースのデータ型が文字列型(固定長)の場合、キー値でデータの後ろに同じ数の空白を指定しないと検索できません。また、定数では、データ前後の空白は指定できないため、文字列型(固定長)の場合は検索できません。LIKE条件を指定し、前方一致での検索に変更するなど検討してください。
問合せ定義の検索条件および取得カラムに指定されているデータベース項目でサポートされていないデータ型を検出した場合は、エラーとなります。
検索条件の順番によっては、検索性能に影響があります。問合せ定義で検索条件の順番を変更してチューニングしてください。
検索時にタイムアウトエラーが頻発する場合は、データベース検索入力支援環境設定のタイムアウト時間の設定変更を検討してください。ただし、あまり長い時間を設定するとセキュリティ上問題となるため、運用の利便性とセキュリティ性を十分考慮してください。
最大表示件数の指定と関係なく、検索条件に該当するデータはすべて検索されます。そのため、該当するデータ件数が多いと検索時の性能に影響します。この場合、あらかじめ問合せ定義で、検索条件を定数で指定し、該当データの絞り込みを行うなど、該当データが最大表示件数よりも少なくなるように考慮してください。
■ 検索結果表示画面の留意点
長いデータを検索結果表示画面で表示した場合、サーバやWebブラウザ表示に高負荷がかかり、Webブラウザ表示されないという問題が発生する可能性があります。長いデータを保持することができるデータ型を扱う場合は、データベースの作成時に最大文字数を設定するなど、サーバやWebブラウザ表示に高負荷がかからないようにしてください。
長いデータとは、データベースで文字列型のカラムに設定されているデータのデータ長が長い場合を指します。
検索結果表示画面の列の表示順序は、データベース検索入力条件の検索結果の項目一覧の表示順番で変更することができます。
数値の表示で、データベースのデータ型によっては、桁数の多い数値を表示すると、指数表記で表示される場合があります。
マウスやキーボードなどの操作により検索画面が無効になる場合があります。検索画面が無効になった場合は、いったん、検索画面を閉じて、データ照会を再度やり直してください。
■ 検索結果表示画面から電子フォームへの反映時の留意点
数字項目(日付)に対して、反映が行われる場合、年、月および日のデータを取り出し、反映します。取り出せなかった場合は、表示されている文字列が反映されますが、電子フォームで入力値チェックエラーとなります。
データ後ろの空白はそのまま反映されます。
反映先の項目がテキスト項目または矩形テキスト項目の場合、最大文字数までのデータが反映されます。このとき、入力タイプの種類と違う文字が反映された場合、入力値チェックでエラーになる場合があります。
反映先の項目が数字項目の場合、反映する数値の小数点以下桁数が反映先の項目の小数点以下桁数を超える場合は、桁合わせ(切捨て)されて反映されます。また、最大桁数を超える場合、数値以外の文字が反映された場合などは、入力値チェックでエラーになることがあります。
指数表記された数値の数字項目への反映はサポートされていません。
■ データ管理サービスの留意点
データ管理サービスは、Webアプリケーションおよびデータベース検索入力支援部品からSSLを使用しないlocalhostへの通信(http://localhost)によってアクセスするため、データ管理サービスを配備するサーブレットコンテナおよび使用するWebサーバは、http://localhostのアクセスが可能となるように設定を行ってください。たとえば、Webアプリケーションやデータベース検索入力支援部品でSSLを使用する場合は、データ管理サービスを配備するサーブレットコンテナおよび使用するWebサーバは、Webアプリケーションやデータベース検索入力支援部品のコンテナやWebサーバとは分離させて定義する必要があります。