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 Formcoordinatorユーザーズガイド

1.2 特長

FormcoordinatorおよびFormcoordinator デザイナは、既存業務および新規業務を素早くWeb化することができます。アプリケーションとの入出力はXMLであるため、データの流通性、再加工性が優れています。

Formcoordinatorには、以下の特長があります。

◆ システムの拡張や連携に柔軟に対応できます

Formcoordinatorは電子フォームの表示やXMLデータの取得、電子フォーム情報の取得などを行うJava APIを用意しており、サーブレット、JavaServer Pages(JSP)でFormcoordinatorを使用したWebアプリケーションを簡単に作成できます。
このため、Webアプリケーションサーバとの連携が容易であり、小・中規模から大規模に至るあらゆるシステムのフロントエンドにFormcoordinatorを適用できます。

XMLを使用したデータ流通が可能です

Formcoordinatorでは、電子フォームの入出力データをXMLで扱うことができます。XMLはデータの加工性および流通性に優れるため、複数企業間での情報共有を始め、異なるシステムやアプリケーション間での連携した処理に利用することができます。
XMLのデータ構造は、電子フォームデザイナを使用してツリーイメージで設計できます。

Webブラウザだけがあればすぐに使用できます

電子フォームは、Webブラウザだけですべて操作できます。このため、Webブラウザが使用できる環境があれば、いつ、どこででも使用できます。WebブラウザにはInternet ExplorerおよびFirefoxが使用できます。

◆ セキュリティに対応したシステムを構築できます

Formcoordinatorでは、Webブラウザ、WebサーバのSSL機能を利用することで、クライアント、サーバ間のデータの受け渡しを暗号化できます。これにより、データの機密保持、および改ざん防止が可能になります。また、署名オプションを使用することで、入力データにXML署名を付与することができます。これにより、入力データの改ざんチェックやなりすましの防止、本人確認などができます。

◆ サーバアプリケーションの負荷を軽減できます

入力値のチェックや計算をWebクライアントで実行できます。また、入力内容に応じて、必須チェックの指定も変更できます。Webクライアントでクリーンなデータを作成することで、サーバアプリケーションの処理を軽減することができます。入力値のチェックなどは電子フォームデザイナを使用して簡単に定義できます。

◆ 入力内容に応じて表示内容を変更することができます

ドロップダウンリストボックスやラジオボタンなどで選択する内容に応じて、次に入力するドロップダウンリストボックスの表示内容を変更することができます。また、電子フォームに入力したデータに応じて、項目入力の可/不可、項目の表示/非表示を制御できます。表示内容の変更、入力データに応じた項目制御は電子フォームデザイナで簡単に定義できます。

◆ データの入力が簡単にできます

電卓やカレンダーを用意しており、計算結果や日付の入力が簡単にできます。Internet Explorerの場合、IMEのon/offを自動的に制御できます。また、データベースの検索条件を別画面で指定し、その検索結果を電子フォームに反映することもできます。これらは電子フォームデザイナで簡単に定義できます。

◆ 多彩な編集機能を利用できます

数字属性の項目では、カンマ編集や通貨などの多彩な編集パターンが用意されています。入力データに従って、電子フォームに指定された編集パターンで自動編集表示されます。また、日付編集では和暦編集やカレンダーの正当性も自動でチェックされます。

◆ コマンドボタンをクリックするだけで綺麗な印刷ができます

印刷ボタンのある電子フォームでは、ブラウザの詳細な印刷設定を行わなくても電子フォームデザイナで設計したとおりの綺麗な印刷ができます。用紙サイズや用紙方向等の印刷時の設定情報は電子フォームデザイナで簡単に定義できます。

◆ 電子フォームに入力したデータを保存して再利用できます

電子フォームに入力したデータをXMLとしてファイルに保存できます。保存したファイルは、XMLデータ形式を扱えるアプリケーションでファイルを取り込んで利用できます。また、保存したデータを電子フォームに読み込むこともできます。

◆ 別ウィンドウと連携できます

電子フォームから別のウィンドウを開いたり、別のウィンドウまたは別のフレームから電子フォームを操作することができます。別に用意した画面(HTML)との連携ができるため、より柔軟なシステム構築が可能となります。

◆ Webブラウザ上で外字を入力できます

Charset Manager Web入力と連携することで、外字入力のためにクライアント環境へのアプリケーションのインストールや外字の登録を行うことなく、外字を入力、表示および印刷できます。

◆ 紙のイメージで入力できます

標準表示モードでは、紙の帳票そのままのレイアウトをWebブラウザに表示し、データを入力できます。紙で運用していた業務をWeb化しても紙に記入するときと同じ感覚で入力できるため、違和感なく業務を行うことができます。

◆ 電子フォームレイアウトの変更が容易にできます

電子フォームのレイアウトや入力チェックなどの変更はXMLのデータ構造に影響を与えません。このため、システムの運用中に電子フォームのレイアウトを変更してもWebアプリケーションやデータベースを変更する必要はありません。また、同じXMLデータで異なる電子フォームを表示することもできます。