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SystemwalkerService Catalog Manager V14g インフラサービス機能運用ガイド 管理者編
Systemwalker

B.1.3 ssoclrestoreコマンド

Interstage シングル・サインオンのリストアを実行するコマンドについて説明します。

注意

  • 本コマンドは以下の権限をもったユーザーで実行してください。
    【Windows】
    管理者権限をもつユーザー
    【Linux】
    スーパーユーザー

  • 本コマンドを実行するためには、以下のパッケージがインストールされている必要があります。

    【Linux】

    • FJSVssocm

    • FJSVssosv

    • FJSVssoac

    • FJSVssoaz

    • FJSVihs

    • FJSVirep

    • FJSVisscs

  • 本コマンドは複数同時に実行しないでください。

  • 同一のOS間でのみバックアップおよびリストアが可能です。

  • 環境変数(LANG)は、バックアップ時と同じ値にしてください。

  • 同一サーバ上でバックアップ、またはリストア中の場合は、リストアを行わないでください。

  • リストアを行う前に、ssoclservicectlコマンドを使用し、Interstaqge シングル・サインオンに関わる全てのサービスを停止してください。ssoclservicectlコマンドについては、“B.1.1 ssoclservicectlコマンド”を参照してください。

  • バックアップディレクトリ配下のバックアップ資源に不足がある場合、本コマンドはエラーで終了します。バックアップ資源については、“B.1.2 ssoclbackupコマンド”を参照してください。

  • バックアップしたリポジトリをリストアする際、リポジトリ名、データベース格納先、アクセスログ格納先は、バックアップした環境と同じとなります。データベース格納先、およびアクセスログ格納先パスがない場合は、パスを作成後、リストアしてください。

  • Interstage HTTP ServerのDocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外のコンテンツや、CGIなどがある場合、別途それぞれについて該当するファイルを以下の方法でリストアしてください。
    【Windows】
    copyコマンドまたはエクスプローラ
    【Linux】
    cpコマンド

  • 製品の再インストール後に本コマンドでリストアを行う場合、以下の点に注意してください。

    • ssoclsetupコマンドによるセットアップは不要です。

    • 製品をインストールするマシンは、バックアップ時と同じディスク構成にしてください。

    • 製品のインストールパスはバックアップ時と同じパスを設定してください。

  • 本コマンド実行後、リストアに失敗したサービスがあった場合は、、出力されるメッセージから問題を解決し、再度コマンドを実行してください。

  • 本コマンド実行後、処理が完了する前に処理を中断した場合、リストアが正常に完了していない状態になります。このような場合、再度本コマンドを実行してください

記述形式

ssoclrestore <バックアップディレクトリ>

機能説明

ssoclbackupコマンドでバックアップしたInterstage シングル・サインオンの環境のリストアを行います。リストア対象は以下のとおりです。

ただし、本コマンド実行時、SSOリポジトリとInterstage HTTP Serverが、以下のいずれかの状態である必要があります。

【SSOリポジトリ】(注1)

【Interstage HTTP Server】(注3)

注1) リポジトリの構築状態については、ireplistコマンドで確認してください。また、SSOリポジトリの設定内容については、irepconfigコマンドでサブコマンドに“print”を指定して確認してください。ireplistコマンド、およびirepconfigコマンドについては、“Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“シングル・サインオン運用編”の“第23章 Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

注2) バックアップ時のSSOリポジトリのSSOリポジトリ名、およびSSOリポジトリの設定情報については、ssoclbackupコマンド実行時に保存された情報を参照してください。

注3) Interstage HTTP Serverの構築状態についてはihsdispコマンドで確認してください。ihsdispコマンドについては、“Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Webサーバ運用編”の“第19章 Interstage HTTP Server運用コマンド”を参照してください。

注4) バックアップ時のInterstage HTTP Serverの構築状態については、ssoclbackupコマンド実行時に保存されたInterstage HTTP ServerのWebサーバ名一覧を参照してください。

パラメーターの意味

<バックアップディレクトリ>

ssoclbackupコマンドでバックアップ資源を格納したディレクトリを絶対パスで指定します。100バイト以内のパスを指定してください。

【Windows】

バックアップディレクトリ名には、以下の文字は使用できません。ただし、“:”(コロン)についてはドライブ文字を指定する場合、“\”(エンマーク)についてはディレクトリのセパレータとして指定する場合は使用可能です。

: ; / * ? \ < > | " ,

【Linux】

バックアップディレクトリ名に“/”(スラッシュ)を指定する場合、ディレクトリのセパレータとして扱われます。

メッセージ

本コマンドを実行すると、指定したバックアップディレクトリにバックアップされた資源の一覧が以下のように表示されます。その後、資源のリストアを行うかどうか問い合わせるメッセージが表示されるので、資源の一覧を確認し、リストアを継続する場合は“yes”を入力してください。資源の意味は以下のとおりです。

資源の名前

資源の説明

Repository Server

リポジトリサーバの資源

Authentication Server

認証サーバの資源

Business Server

業務サーバの資源

Web Server

Interstage HTTP Serverの資源

SSO Repository (リポジトリ名)

SSOリポジトリの資源

Interstage Certificate Environment

Interstage証明書環境の資源

復帰値

コマンドの格納場所

【Windows】

<Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\SecurityManagement\sso\bin

【Linux】

/opt/FJSVctsec/sso/bin

使用例

【Windows】

バックアップ先が、X:\backupの場合

ssoclrestore X:\backup

【Linux】

バックアップ先が、/backupの場合

/opt/FJSVctsec/sso/bin/ssoclrestore /backup