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SystemwalkerService Catalog Manager V14g インフラサービス機能運用ガイド 管理者編
Systemwalker

11.5.1 課金計算例

課金計算の例を以下に示します。

【条件】

【手順】

  1. 商品マスタメンテナンスコマンドを使用して、課金情報ファイルを出力します。

    【Windows】

    productmaintain.bat export c:\chargeinfofile 

    【Linux】

    productmaintain.sh export /tmp/chargeinfofile

    以下に、出力される課金情報ファイルの例を示します。

  2. 課金ログ出力コマンドを使用して、課金計算開始日時の課金日初ログと、計算期間の課金イベントログを出力します。

    【Windows】

      ctchg_getmeterlog.bat -start 2011-04-01 -end 2011-04-01 -period -outputfile periodfile
          (2011年4月1日の課金日初ログを出力)
      ctchg_getmeterlog.bat -start 2011-04-01 -end 2011-04-30 -event -outputfile eventfile
          (2011年4月度の課金イベントログを出力)

    【Linux】

      ctchg_getmeterlog.sh -start 2011-04-01 -end 2011-04-01 -period -outputfile periodfile
          (2011年4月1日の課金日初ログを出力)
      ctchg_getmeterlog.sh -start 2011-04-01 -end 2011-04-30 -event -outputfile eventfile
          (2011年4月度の課金イベントログを出力)

    以下に、出力される課金ログファイルの例を示します。
    No.1~3が課金日初ログ、No.4~14が課金イベントログです。

  3. 課金ログを仮想システム(vsys_id)、事象発生時刻(event_time)の順でソートします。
    仮想システムID = VSYS01について課金計算します(対象課金ログはNo.1~4)。

  4. 仮想システムごとに、課金日初ログの内容を課金対象商品として抽出します。
    No.1~3の課金日初ログを抽出します。ソフトウェア(resource_tyep=softwareのログ)と、システムディスク(resource_tyep=vserverのログにあるdisk_sizeの値)は、課金計算の対象にしません。

    (抽出日時:4/1 0:00:00)

  5. 仮想システムごとに、時系列に課金ログをチェックし、No.4の課金イベントログからNo.3までの期間分、課金対象商品に対して課金を計算します。

    (抽出日時:4/1 9:00:00)

    No.3~4の期間は、仮想サーバが停止(STOPPED)していたため、月額料金だけを計算します。
    以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。
    商品の単価×単位量(月額のため1)×数量

  6. No.4のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。
    月額料金は計算済みとし、No.4のイベントはeventがSTARTのため、statusを稼動(RUNNING)に変更します。

  7. 5.と6.の操作を課金計算終了日時まで繰り返します。課金計算終了日時まで課金イベントがないため、以下の計算をします。

    No.4~課金計算終了日時(4/1 9:00:00 ~ 4/30 23:59:59までの711時間)までは、仮想サーバが稼動(RUNNING)していたため、その分の時間料金を計算します。以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。
    商品の単価×単位量(時間課金のため711)×数量

  8. VSYS01に対しては、以下の金額となります。
    \300 + \2,204.1 = \2,504.1

  9. 仮想システム(VSYS02)に対して課金を計算します(対象課金ログはNo.5~14)。
    VSYS02に対して課金日初ログはないため、No.5~8のイベントから課金対象商品を抽出します。
    ソフトウェア(resource_tyep=softwareのログ)と、システムディスク(resource_tyep=vserverのログにあるdisk_sizeの値)は対象にしません。

    (抽出日時:4/30 13:00:00)

  10. 時系列に課金ログをチェックし、No.9のイベントログから、No.8のイベントまでの期間分、課金対象の商品に対して課金を計算します。

    (抽出日時:4/30 13:10:00)

    No.8~9の期間は、仮想サーバが停止(STOPPED)していたため、月額料金だけを計算します。
    以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。
    商品の単価×単位量(月額のため1)×数量

  11. No.9のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。
    月額料金は計算済みとし、No.9のイベントはeventがSTARTのため、statusを稼動(RUNNING)に変更します。

  12. No.10のイベントから、No.9のイベントまでの期間分、課金対象商品に対して課金を計算します。

    (抽出日時:4/30 18:00:00)

    No.9~10の期間(4/30 13:10:00 ~ 4/30 18:00:00までの5時間)は、仮想サーバが稼動(RUNNING)していたため、その分の時間料金を計算します。
    以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。
    商品の単価×単位量(時間課金のため5)×数量

  13. No.10のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。
    No.10のイベントはeventがSTOPのため、statusを停止(STOPPED)に変更します。

  14. No.11のイベントから、No.10のイベントまでの期間分、課金対象商品に対して課金を計算します。今回は課金が発生するものはありません。

    (抽出日時:4/30 19:00:00)

  15. No.11のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。
    No.11のイベントはeventがDELETEのため、課金対象商品を削除します。課金計算終了日時まで課金イベントがないため、VSYS02の合計金額は以下となります。

    \800 + \18 = \818

  16. VSYS01とVSYS02について、利用部門ごとに集計して請求書を発行します。