ここでは、課金計算の方法について説明します。
課金管理者は、課金情報ファイルと課金ログファイルに基づいて課金金額を計算し、利用部門ごとに集計した請求書を送付します。
以下に、課金計算の基本的な流れを示します。
商品マスタメンテナンスコマンドを使用して、課金情報ファイルを出力します。
課金ログ出力コマンドを使用して、課金計算開始日時の課金日初ログと、計算期間(課金計算開始日時から課金計算終了日時まで)の課金イベントログを出力します。
課金ログを仮想システム(vsys_id)、事象発生時刻(event_time)の順でソートします。
仮想システムごとに、課金日初ログの内容を課金対象商品として抽出します。
仮想システムごとに、時系列に課金ログを参照します。課金イベントログが発生したタイミングから、その前のイベント(最初のイベントであれば課金日初ログ)までの期間分、課金対象の商品に対して課金を計算します。
以下の計算を課金対象の全商品に対して行い、金額を合計します。
商品の単価×単位量(単位コードあたりの使用量)×数量
以下に、課金情報と課金ログの対応関係を示します。
課金情報  | 課金ログ  | |||
|---|---|---|---|---|
カテゴリーコード  | リソース識別子  | 構成資源種別  | 項目ID  | 数量の  | 
cpu  | VMプール名  | vserver  | vm_pool  | cpu_num  | 
cpu_clock  | VMプール名  | vserver  | vm_pool  | cpu_perf  | 
memory  | VMプール名  | vserver  | vm_pool  | memory_size  | 
vm  | イメージ名  | vserver  | image_name  | -  | 
disk  | ストレージプール名  | vdisk  | storage_pool  | disk_size  | 
template  | テンプレートID  | vsys  | base_template_id  | -  | 
発生したイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。例えば、イベントが解約(DELETE)の場合は課金対象商品から削除します。
5.と6.の操作を課金計算終了日時まで繰り返します。
4.~7.の操作を仮想システムごとに繰り返します。
注意
ソフトウェアおよびシステムディスクは課金情報に存在しないため、課金計算の対象にしないでください。
課金対象期間に課金情報の変更を行っている場合は、適用開始日時以降の課金計算をどのように取り扱うのかを明確にして、課金計算してください。
サービスの管理元変更により管理元組織が変更になった場合は、システムを所有している組織が変更されたことを示すログが課金イベントログ(CHANGE)として出力されます。本課金イベントを検出した場合は、課金先組織を変更してください。