Hyper-Vによる仮想化を行っているシステムに対して、監視を行っていない場合の問題点と、Systemwalker Centric Managerを使用した監視の必要性について説明します。
監視を行っていない場合の問題点
Hyper-Vによる仮想化を行っているシステムでトラブルが発生した場合、Hyper-Vの管理OSと仮想マシンのどこでトラブルが発生しているかを特定し、いつ、どんなトラブルが発生しているのか調査することは非常に困難です。
そこで、Hyper-Vによる仮想化を行っているシステムでは、Hyper-Vの管理OSと仮想マシンの構成を把握し、少なくとも以下の監視を行う必要があります。
イベント監視
管理OSや仮想マシンのイベントログを監視する
稼働監視
物理サーバの稼働状態を監視する
Systemwalker Centric Managerを導入して監視を行っているシステム
Systemwalker Centric Managerを導入すると、イベント監視と稼働監視を行い、Hyper-Vによる仮想化を行っているシステム内のどこでどのようなトラブルが発生したかを監視することができます。
また、Hyper-Vの管理OSと仮想マシンの構成を監視画面上で把握することができるため、トラブルの発生場所を視覚的に確認することができます。
Systemwalker Centric Managerは、システム全体の構成を監視することで、管理者の作業負荷を軽減し、監視にかかる運用コストを削減するとともに、システムの安定稼働を支援します。
本書では、Systemwalker Centric Managerを使用して、Hyper-Vによる仮想化を行っているシステムの“イベント監視”と“稼働監視”を行う方法について説明します。