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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド
Interstage

C.1 Interstage HTTP ServerとJava EEの機能の違い

ここでは、Webサーバを経由しない運用形態の場合にJava EEで使用できる機能について、Interstage HTTP Serverの機能と対比して説明します。
Java EEに該当する機能がない場合は、Webサーバを経由する運用を行い、Interstage HTTP Serverの機能を使用してください。
運用形態については以下を参照してください。

  「4.7.1 Webアプリケーションへアクセスする場合の運用

Interstage HTTP Serverの機能

対応するJava EEの機能

認証とアクセス制御

ユーザ認証

Java EEアプリケーションのセキュリティ機能を使用して認証とアクセス制御を行うことができます。
詳細は、「5.2 Java EEアプリケーションのセキュリティ機能」を参照してください。

オンライン照合

クライアント認証

該当機能はありません。

IPアクセスコントロール

  • 接続を許可するIPアドレスの指定
    HTTPサービスの要求を受け付けるリモートアドレスで設定可能です。
    詳細は、「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」を参照してください。

  • 接続を拒否するIPアドレスの指定
    該当機能はありません。
    ファイアウォールなどの機能を使用して実装してください。

SSL

該当機能はありません。
WebブラウザなどのクライアントからSSL通信を行う場合は、SSLアクセラレータもしくは、Webサーバを経由して運用してください。
SSLアクセラレータを使用する場合の詳細は、「4.7.1.3 SSLアクセラレータを使用する場合の運用形態」を参照してください。

IPv6アドレスの指定

該当機能はありません。

公開用ルートディレクトリの設定

Webアプリケーションのコンテキストルートに"/"を指定することで設定可能です。
詳細は、「6.5.2 Webアプリケーションの定義項目」を参照してください。

バーチャルホスト

仮想サーバーが該当します。
ただし、仮想サーバーの作成/削除はできません。

URLの書き換え

仮想ディレクトリ

該当機能はありません。

公開したいディレクトリがある場合は、Webアプリケーションとして配備する必要があります。

リダイレクト機能

該当機能はありません。

Java EEでリダイレクトの機能が必要な場合は、サーブレットアプリケーションで実装してください。

リライト機能

該当機能はありません。

サーバステータスの監視機能

Java EE管理コンソールでIJServerクラスタの状態を確認することができます。クラスタ > [IJServerクラスタ名] >[サーバーインスタンス]の監視タブで参照可能です。

※サーバステータスの監視機能とJava EEの監視では、表示される情報が異なります。

複数Webサーバ機能

業務ごとにプロセスを分ける場合はIJServerクラスタを業務ごとに作成することで実現可能です。

コンテンツの圧縮機能

該当機能はありません。
Java EEでコンテンツの圧縮の機能が必要な場合は、サーブレットのフィルタなどを使用して実装してください。

プロキシ

フォワードプロキシ

該当機能はありません。

リバースプロキシ

該当機能はありません。

接続・通信

クライアントの同時接続数

HTTPサービスの以下の項目で設定可能です。

  • スレッド数

  • 初期スレッド数

  • スレッド数の増分

詳細は、「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」を参照してください。

通信プロセス数の設定

通信プロセスに対する権限の設定

IJServerクラスタのプロセス実効権限を変更することが可能です。
詳細は、「5.1.2 IJServerクラスタのプロセスの実効権限」を参照してください。

ディレクトリリストの設定

sun-web.xmlのlistingsプロパティで指定可能です。
詳細は、「3.2.3.2 Interstage Web application deployment descriptor (sun-web.xml)」を参照してください。

MIMEタイプ

デフォルトMIMEタイプの設定

該当機能はありません。
必要なMIMEタイプはweb.xmlのmime-mappingタグで指定してください。
mime-mappingタグの詳細は、「web (親タグ:module)」を参照してください。

MIMEタイプ定義

web.xmlのmime-mappingタグで指定可能です。
詳細は、「web (親タグ:module)」を参照してください。

デフォルトHTMLファイルの設定

web.xmlのwelcome-file-listタグで指定可能です。
詳細は、「web (親タグ:module)」を参照してください。

セッション管理機能

HTTPサービスのキープアライブ関連の項目で設定可能です。

  • キープアライブのタイムアウト

  • 1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

詳細は、「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」を参照してください。

ユーザ追跡機能

HTTPアクセスログにセッションIDを出力することで代替可能です。
詳細は、「4.21.3 HTTPアクセスログ」を参照してください。

言語ベースのコンテンツネゴシエーション

該当機能はありません。
Java EEでコンテンツネゴシエーションの機能が必要な場合はJava EEアプリケーションで実装してください。

CGIプログラム実行の許可

該当機能はありません。
Java EEでは、CGIプログラムの代わりにJava EEアプリケーションを使用してください。

ログ

クッキーログの設定

該当機能はありません。
Java EEでCookieの情報を記録する必要がある場合はHTTPアクセスログにCookieの情報を出力してください。
詳細は、「4.21.3 HTTPアクセスログ」を参照してください。

メッセージのカスタマイズ

HTTPアクセスログの出力内容はカスタマイズ可能です。
詳細は、「4.21.3 HTTPアクセスログ」を参照してください。

アクセスログ

HTTPサービスのアクセスログで対応可能です。
詳細は、「4.21.3 HTTPアクセスログ」を参照してください。
Interstage HTTP ServerとJava EEの出力内容に関する違いは、次の表を参照してください。

エラーログ

Java EEのエラーメッセージはサーバーログ、Java VMログに出力されます。
詳細は、「4.21 Java EEアプリケーションのログ」を参照してください。

トレースログ

該当機能はありません。

オペレーションログ

Java EEに関する操作の情報は、Interstage Java EE DASサービスのサーバーログに出力されます。
詳細は、「4.21.1 サーバーログ」を参照してください。

保守ログ

Java EEではトラブル調査を行うためのログは非公開ですが、資料採取コマンドで採取されます。