■システムパラメタ
Webサーバコネクタを使用する際には、以下のシステムパラメタのチューニングを行ってください。
Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合は、Webサーバコネクタで使用する資源にWebサーバコネクタの故障監視機能で使用する資源量を加算してください。
システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10の場合のみ可能です。
Webサーバコネクタ
Webサーバコネクタを使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。
セマフォ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
semmni | project.max-sem-ids | 加算値 | 以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注2)(注3)
|
semmns (注1) | - | 加算値 | 以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注3)
|
semmnu (注1) | - | 加算値 | [Interstage HTTP Serverを使用する場合]
|
[Sun Java System Web Serverを使用する場合]
| |||
semmsl | process.max-sem-nsems | 設定値 | 1 以上 |
semopm | process.max-sem-ops | 設定値 | 2 以上 |
semume (注1) | - | 加算値 | ((IJServerワークユニット数の合計値 + |
semvmx (注1) | - | 設定値 | 32,767 以上 |
Solaris 9でのみ有効です。
Solaris10の場合のチューニングの例を以下に示します。
条件 | ||
IJServerワークユニット | WU001 | プロセス多重度:3 |
WU002 | プロセス多重度:3 | |
WU003 | プロセス多重度:3 | |
Webサーバ | web001 | 接続先:WU001、WU002 |
web002 | 接続先:WU003 |
semmni
web001の必要数 =
((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 24
web002の必要数 =
((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 16
semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40
Solaris9の場合のチューニングの例を以下に示します。
条件 | ||
IJServerワークユニット | WU001 | プロセス多重度:3 |
WU002 | プロセス多重度:3 | |
WU003 | プロセス多重度:3 | |
Webサーバ | web001 | 最大プロセス多重数:50 |
web002 | 最大プロセス多重数:50 |
semmni
web001の必要数 =
((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 24
web002の必要数 =
((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 16
semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40
semmns
semmniと同様に計算してください。
semmnu
web001の必要数 =
(((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
2)×2) + 4) × 50
= 1200
web002の必要数 =
(((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
2)×2) + 4) × 50
= 800
semmnu = 1200(web001の必要数) + 800(web002の必要数) = 2000
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 1以上 |
para2 | 加算値 | 以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注)
|
para3 | 設定値 | 2 以上 |
para4 | 加算値 | 以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注)
|
チューニングの例を以下に示します。
条件 | ||
IJServerワークユニット | WU001 | プロセス多重度:3 |
WU002 | プロセス多重度:3 | |
WU003 | プロセス多重度:3 | |
Webサーバ | web001 | 接続先:WU001、WU002 |
web002 | 接続先:WU003 |
para2
web001の必要数 =
((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 24
web002の必要数 =
((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
= 16
para2 = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40
para4
para2と同様に計算してください。
Webサーバコネクタの故障監視機能
Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。
共用メモリ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
shmmax | - | 設定値 | 6,720,012 以上 |
- | project.max-shm-memory | 加算値 | 6,720,012 × (Webサーバ数 + 1) |
shmmni | project.max-shm-ids | 加算値 | Webサーバ数 + 1 |
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | 6,720,012 以上 |
kernel.shmmni | 加算値 | Webサーバ数 + 1 |
セマフォ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
semmni | project.max-sem-ids | 加算値 | 3 |
semmns (注) | - | 加算値 | 3 |
semmnu (注) | - | 加算値 | 2 |
semume (注) | - | 加算値 | 2 |
Solaris 9でのみ有効です。
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 2 以上 |
para2 | 加算値 | 3 |
para3 | 設定値 | 2 以上 |
para4 | 加算値 | 3 |