Interstage V9.3以前との非互換について説明します。
IIOP接続の待機時間監視機能について
全体待ち時間[max]の超過を検知した後にクライアントに通知される例外が、以下のように変更されます。
V9.3以前
org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 201 completed: No
V10.0以降
org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 220 completed: No
IIOPアクセスログについて
V10.0でIIOPアクセスログをサポートします。IIOPアクセスログは、デフォルトで出力されます。
IIOPアクセスログを出力することで、アプリケーション開発時の疎通確認、運用時の通信監視、およびシステムの状態管理が可能になります。また、トラブル発生時の対処に有効な情報を得ることができます。
IIOPアクセスログはIIOP通信が実施されたタイミングで出力されるため、IIOP通信性能が従来よりも5%程度劣化します。従来と同等の性能を維持するためには、IIOPアクセスログの出力モードをNONEモードに設定してください。
IIOPアクセスログの設定については、「Java EE運用ガイド」の「Java EEアプリケーションの運用」-「Java EEアプリケーションのログ」-「IIOPアクセスログ」を参照してください。