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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
Interstage

2.15 IIOPロードバランス

J2EE機能の場合

J2EE機能の場合、IIOP通信の要求はCORBAサービスに対して行います。

要求を受けたCORBAサービスは、対象となるIJServerの稼動中の業務プロセスに処理を振り分けます。

CORBAサービスが処理要求を各業務プロセスに適切に振り分けることにより、負荷分散します。


業務プロセスに直接要求を送信することはできません。


Java EE機能の場合

Java EE機能の場合、デフォルト設定ではロードバランスしません。

各サーバーインスタンスは、それぞれIIOPリスナーの通信ポートにより、クライアントからのIIOP処理要求を受け付けることができます。デフォルトではクライアントのエンドポイントに指定したホスト名とポート番号にIIOP通信の処理要求を行います。

ロードバランス機能を使用するには、IIOPロードバランスの定義項目でロードバランス方式を設定します。ロードバランス方式はEJBディスパッチ機能によるロードバランスがお勧めです。

以下にEJBディスパッチ機能によるロードバランスを使用する場合の動作について説明します。

EJBディスパッチ機能によるロードバランスを使用する場合

IIOP通信の要求はロードバランス方式に"ejb-dispatch"を指定したサーバーインスタンスに対して行います。要求を受けたEJBディスパッチャは、あらかじめ定義された振り分け対象のサーバーインスタンスで、処理要求のアプリケーションが稼動中のサーバーインスタンスに処理を振り分けます。EJBディスパッチャが処理要求を各業務プロセスに適切に振り分けることにより、負荷分散します。



EJBディスパッチ機能によるロードバランスを使用する場合、振り分け対象とするEJBアプリケーションのapplication-refを定義する必要があります。


■比較

IIOP通信の仕様比較については、「2.14 ORB_IIOP」を参照してください。