ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
Interstage

1.3.5 Interstage ディレクトリサービスの資源

Interstage ディレクトリサービスは、以下の製品で利用可能です。

リポジトリ

旧バージョン・レベル

本バージョン・レベルでの使用可否

V6.0 ~ V7.0

(1) (注2)

8.0

(1) (注2) (注3)

V9.0 以降

(注1) (注2) (注4)

○:互換あり。  △:一部互換なし。  ×:互換なし。  -:定義が存在しない。

  

  1)

リポジトリのデータベースに標準データベース(Interstage data store)を使用していた場合、標準データベース(Interstage data store)のポート番号を確認してください。

標準データベース(Interstage data store)では、以下のポートを利用しています。

  • Interstage data storeサービスが使用するポート番号

    旧バージョン・レベルで使用していたポート番号は、移行後、自動的に変更されません。

      

  • データストアが使用するポート番号

    ポート番号は、2000~5999の範囲を使用できません。旧バージョン・レベルで、この範囲内のポート番号を使用していた場合、移行時、自動的に6000~65535の範囲に変更されます。

Interstage ディレクトリサービスを移行後、ポート番号が重複している場合、ポート番号を変更してください。詳細は、“システム設計ガイド”の“ポート番号””を参照してください。

  

  注2)

本バージョン・レベルのユーザパスワード暗号化方式の初期値は、“SHA”から“SHA256”に変更しています。

ユーザパスワード暗号化方式については、「ディレクトリサービス運用ガイド」の「概要」-「Interstage ディレクトリサービスの主な機能」-「パスワードの保護」を参照してください。

  

ユーザパスワード暗号化方式を変更する場合、以下の手順でユーザパスワード(userPassword属性)を移行してください。

  

  1. 移行元のリポジトリデータを、LDAPコマンド等を使用してLDIFファイルに取り出します。

  2. 移行先のリポジトリを新規作成します。

  3. 移行先のリポジトリを起動します。

  4. LDAPコマンド等を使用して、手順(1)で取り出したLDIFファイルを移行先のリポジトリに移入します。

  5. 移行先のリポジトリに登録されているエントリのパスワード(userPassword属性)を再登録します。

  

参考

  • 移行元のユーザパスワード暗号化方式は、移行元から取り出したLDIFファイルに含まれるuserPassword属性の先頭文字で確認できます。例えば、「SHA-1方式」の場合は、「{SHA}」が付加されています。

    「{xxx}」が含まれない場合は、「独自暗号化方式」、または「暗号化しない」に設定されています。パスワードが暗号化されていない状態で取り出せるため、移行元、移行先でのLDIFファイルの取り扱い作業には十分注意してください。

      

  • 移行先のユーザパスワード暗号化方式を「独自暗号化方式」または「暗号化しない」以外に変更する場合、Interstage ディレクトリサービスに登録したパスワードを、元の暗号化されていないテキスト形式のパスワードで取り出すことができません。

  注3)

リポジトリのデータベースにリレーショナルデータベース(RDB)を使用していた場合、RDBのバックアップ機能を使用してデータを移行することはできません。リポジトリのデータをLDAPコマンド等を使用してLDIFファイルに取り出して移行してください。

  1. 移行元のリポジトリデータを、LDAPコマンド等を使用してLDIFファイルに取り出してください。

  2. 移行先でリポジトリを作成してください。なお、リポジトリの新規作成時にユーザパスワード暗号化方式を変更する場合は、あわせて(注2)を参照してください。

  3. 手順(2)で作成したリポジトリを起動してください。

  4. 手順(1)で取り出したLDIFファイルを、LDAPコマンド等を使用して手順(2)で作成したリポジトリに移入してください。

  注4)

リポジトリのデータベースにリレーショナルデータベース(RDB)を使用し、移行前後でリポジトリのデータベース構築時の属性名の最大長を変更する場合は、RDBのバックアップ機能を使用してデータを移行することはできません。注3)の手順でリポジトリデータを移行してください。

SSL環境

旧バージョン・レベルで作成したSSL定義をそのまま本バージョン・レベルで使用できます。
SSLの環境設定については、「ディレクトリサービス運用ガイド」の「SSL通信環境の構築」を参照してください。

  

負荷分散環境(レプリケーション形態)

負荷分散環境(レプリケーション形態)は、マスタサーバの資源だけ移行してください。スレーブサーバの資源は移行せず、“ディレクトリサービス運用ガイド”を参考に、スレーブサーバのリポジトリを構築し直してください。