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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)
Interstage

4.4.3 ORB(Object Request Broker)の指定

アプリケーション(またはアプレット)を起動するための環境設定として、使用するORBを選択する必要があります。
OMG規約では、システム上に存在する複数のORB(Object Request Broker)から、使用するORBを選択する方法が規約化されています。
ここでは、本仕様に基づいて、使用するORBとしてCORBAサービスを指定する方法(クライアント/サーバ共通)について説明します。


注意

必ずORBを指定してください。


ORBの指定方法の種類

ORBは、以下の方法で指定します。どちらかの方法で使用するORBを指定してください。

上記のどちらの方法も、Java実行環境の「プロパティ情報」として以下の値を設定することでCORBAサービスのORBを指定します。


プロパティ名

設定値(CORBAサービスを使用)

org.omg.CORBA.ORBClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB

org.omg.CORBA.ORBSingletonClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB


それぞれの指定方法について以下に説明します。


(1) アプリケーション起動時に指定する方法

Javaアプリケーション実行時に、Javaコマンドのパラメタとしてプロパティ情報を設定します。-Dオプションに続けて、必要な情報を以下のように記述してください。バッチファイル/シェルスクリプトを使用してアプリケーションを起動する場合は、これらのファイルの中で以下を指定してください。

プロパティ情報の指定例
java -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB \
  -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB
  <アプリケーションのクラス名>

注)-Dの直後に、空白文字は入れません。


(2) 環境設定ファイルを用意する方法

「プロパティ情報」を記述したテキストファイル(ファイル名:orb.properties)を作成し、以下のディレクトリ(プロパティ名java-homeに設定されているディレクトリ配下のlibディレクトリ)に格納してください。

<JDKインストールフォルダ>\jre\lib

または、

<JREインストールフォルダ>\lib

<JDKインストールディレクトリ>/jre/lib/

または、

<JREインストールディレクトリ>/lib

ファイルorb.propertiesの内容
org.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
org.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB