処理状況に応じて、処理が終わらず滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラーム通知を行います。また、設定した監視再開キューイング数まで滞留キュー数が減少すると、監視を再開します。
これにより、システムの負荷状態をリアルタイムに監視することができます。
滞留キュー数を監視する場合、以下の3つのポイントを監視できます。
滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合
滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合
滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合
キューに滞留できる最大キュー数です。この値を超過したときにメッセージが出力されます。一度この値を超過すると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数超過に対するメッセージは出力されません。
アラーム通知(メッセージ出力)を行う滞留キュー数を設定します。滞留キュー数がこの値になるとメッセージが出力されます。一度この値になると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数に対するメッセージは出力されません。
アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本設定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視を再開します。また、監視再開時にメッセージが出力されます。
滞留キュー数の処理監視については、Systemwalker Centric Managerと連携することで、集中監視を行うことが可能となります。
監視対象としたキューの滞留キュー数が、上記のポイントに達した時、Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントの画面上に、状態の遷移が表示されます。
これにより、滞留キュー数の増減に対してリアルタイムな監視が可能となります。
Systemwalker Centric Managerとの連携については、「運用ガイド(基本編)」を参照してください。
また、Systemwalker Centric Managerとの連携を行わない場合でも、それぞれの事象になった場合、メッセージを出力します。それぞれのメッセージを監視することで、滞留キュー数の状態を把握することでできます。
以下にそれぞれの事象ごとに出力されるメッセージを示します。メッセージの詳細については、「メッセージ集」を参照してください。
事象 | 出力メッセージ |
---|---|
滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合 | td12034 |
滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合 | td12033 |
滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合 | td12035 |
監視キューイング数は、ワークユニット定義で設定します。
定義方法
ワークユニット定義の「Queuing Message To Notify Alarm (監視キューイング数)」および「Queuing Message To Notify Resumption(監視再開キューイング数)」に設定します。また、以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は「付録A ワークユニット定義」を参照してください。
例
ワークユニット定義の登録
ワークユニット定義
[Application Program] Maximum Queuing Message:10 Queuing Message To Notify Alarm:7 Queuing Message To Notify Resumption:5
isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。
isaddwudef -o ISSAMPLE1