Interstage Studioは、Java EE 5規約に従ったWebアプリケーションやEnterprise JavaBeans (EJB)などの開発に対応したJava統合開発環境です。現在広く使われているオープンソースの開発環境Eclipseをベースにしており、業界標準の操作性で開発を行うことができます。J2EE1.4規約に従ったアプリケーションの開発も可能ですが、Java EE 5規約を推奨します。
対象読者
本書は、ワークベンチを使って、各種アプリケーションを開発する人のために必要な事項を説明しています。
本書は、読者が、Java EE 5規約に従ったWebアプリケーションやEJBなどに関する基本的な知識があることを前提としています。
構成と読み方
本書はWebアプリケーションやEJBなど、開発するアプリケーションの種別ごとに章を分けています。まず開発しているアプリケーションに対応する章を参照し、必要に応じて他の章を参照することをお勧めします。
本書では主にIJServerクラスタを例に記載していますが、IJServerクラスタとInterstage Java EE DASサービスの両方で利用できる機能があります。機能差や使い分けにつきましては"Interstage Application Server Java EE運用ガイド"を参照してください。
本書の構成と各章の記述内容を以下に示します。
エディタやビューなどのワークベンチの構成要素、ワークスペースやプロジェクトなどの開発資産の形式、および、それらに対する基本的な操作について説明しています。Eclipseの知識のある方はこの章を読み飛ばしてもかまいません。
本章は大きく次の3つの節に分かれています。
概要:Webアプリケーションの概要を説明しています。
入門:Webアプリケーションの開発手順をサンプルを用いて説明しています。
タスク:Webアプリケーションの開発における特定の作業を行う方法を説明しています(例:HTMLファイルやJSPファイルの作成など)。
第3章 Enterprise JavaBeans (EJB)を開発する
本章は大きく次の3つの節に分かれています。
概要:EJBの概要を説明しています。
入門:EJBの開発手順をサンプルを用いて説明しています。
タスク:EJBの開発における特定の作業を行う方法を説明しています(例:Session Beanの作成など)。
第4章 Java Persistence APIを使用したアプリケーションを開発する
本章は大きく次の3つの節に分かれています。
概要:JPAの概要を説明しています。
入門:JPAを使用したアプリケーションの開発手順をサンプルを用いて説明しています。
タスク:JPAを使用したアプリケーションの開発における特定の作業を行う方法を説明しています(例:エンティティクラスの作成など)。
本章は大きく次の3つの節に分かれています。
概要:Webサービスの概要を説明しています。
入門:Webサービスアプリケーションの開発手順をサンプルを用いて説明しています。
タスク:Webサービスアプリケーションの開発における特定の作業を行う方法を説明しています(例:WSDLの作成など)。
Java EE 5の概要、および、Java EEのアプリケーション開発における共通的な作業について説明しています。ここまで説明してきた各アプリケーションの開発に共通して必要となる項目が説明されています。
本章は次の2つの節に分かれています。
概要:Javaアプリケーションの概要について説明しています。
タスク:Javaアプリケーションの開発における特定の作業を行う方法を説明しています。
本章は大きく次の3つの節に分かれています。
概要:リレーショナルデータベースの概念および関連する用語を説明しています。
入門:ワークベンチからデータベースを操作する手順をサンプルを用いて説明しています。
タスク:データベースの操作における特定の作業を行う方法を説明しています(例:SQLの実行など)。
ワークベンチを使用するうえでの便利な機能や、Java EEのアプリケーションプログラミングで留意すべき事柄について説明しています。
提供しているサンプルについて説明しています。
旧バージョンのワークベンチで開発した資産の移行について説明しています。
J2EE1.4アプリケーションの開発方法について説明しています。
ワークベンチで発生する問題を解決する方法について説明しています。
表記方法
本書は以下の表記方法で記述しています。
ボタン名、メニュー名、ダイアログボックス名、コンテキストメニューを[ ]で示します。
例) コンテキストメニューから[追加] > [テンプレート]を選択します。
ファイル、項目、関数などの名前は「 」で示します。
本製品がスタートメニューに作成するグループ名を[Studioグループ名]と表記します。実際のグループ名はソフトウェア説明書の"インストール手順"で確認し、読み替えてお読みください。
インストールフォルダの読み替えについてはソフトウェア説明書の"フォルダ構成とファイル"を参照してください。
例)
<ワークベンチのインストールフォルダ>はソフトウェア説明書の"フォルダ構成とファイル"の対応表で示す各機能のインストールフォルダです。
登録商標について
Microsoft、Active Directory、ActiveX、Excel、Internet Explorer、MS-DOS、MSDN、Visual Basic、Visual C++、Visual Studio、Windows、Windows NT、Windows Server、Win32 は、米国およびその他の国における 米国Microsoft Corporationの商標または登録商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
その他の記載されている商標および登録商標については、一般に各社の商標または登録商標です。
なお、本文中では、(R)およびTMは略記しています。
2011年 7月
改版履歴
2011年 7月 初版