ShunsakuとSymfowareデータベースを連携させたシステムの一例として、Symfoware Server側でデータの登録・更新を行い、Shunsaku側でデータの参照を行うシステムが想定されます。
本書では、Symfowareデータベースのデータを、週単位や月単位といった一定期間ごとにShunsakuに反映することで連携するシステムに関して説明します。
図1.1 ShunsakuとSymfowareデータベースを連携させたシステム例
ShunsakuとSymfowareデータベースを連携させたシステムのメリットとして以下が挙げられます。
検索性能改善
既存システムの検索部分だけをShunsakuに置き換えることにより、Shunsakuで提供される高速アルゴリズムによる検索を利用できます。
複数データベースの横断検索
独立した複数システムのデータベースから、検索に必要となる共通の情報をXMLに変換してShunsakuに格納することで横断的な検索が可能です。
また、データをXML化することで、複数のデータベースに分散していたデータを統合的に扱うことができます。
システム構築後、収集元のデータに対して項目追加や変更が発生しても、Shunsakuではデータの定義変更や新たな定義追加を行う必要がないため、柔軟に対応することができます。
更新系・参照系の分離
更新系と参照系を分割することにより更新系の高可用性・高信頼性を維持しつつ、ハードウェアの増設などによる参照系だけの性能向上が可能です。参照(更新)系の負荷が高くなった場合でも更新(参照)系のサービス提供に影響を与えません。
以下に、“複数データベースの横断検索”と“更新系・参照系の分離”を組み合わせた場合のシステム例を示します。
図1.2 “複数データベースの横断検索”と“更新系・参照系の分離”を組み合わせた場合のシステム例