以下の手順で、サーバ切替えの設定をします。
システムディスクがローカルディスク、かつデータディスクがiSCSIストレージの場合は、「3.3.1 ストレージの構成」の「表3.1 サポートするストレージ構成」に記載されている留意事項を参照してください。
RCコンソールのサーバリソースツリーで、サーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[予備サーバ情報]を選択します。
[予備サーバ情報の設定]ダイアログが表示されます。
[予備サーバ情報の設定]ダイアログで以下の項目を設定します。
予備サーバの一覧から、切替え先の予備サーバとして使用したいサーバの"選択"チェックボックスにチェックを入れます。
予備サーバは、同じシャーシのサーバかどうかにかかわらず複数台指定できます。
複数指定した場合、サーバ切替え発生時に、設定した予備サーバから未使用の予備サーバが切替え先として選択されます。
参考
WWN情報を設定したサーバは、WWN情報が設定された運用サーバからだけ、ストレージアフィニティ切替え方式の予備サーバとして使用できます。ストレージアフィニティ切替え方式の運用サーバは、実機のアクセスパス設定のWWPN値と一致したターゲットCAを設定している必要があります。ストレージアフィニティ切替え方式の予備サーバは、ターゲットCAの指定がハイフン("-")である必要があります。
マネージャーに対する緊急修正T005054WP-05【Windows】、 T005069LP-05【Linux】の適用で、エージェントが登録されているサーバも予備サーバとして使用できるようになります。エージェントが登録されているサーバを予備サーバとして使用するには、以下の条件を満たす必要があります。予備サーバでは、ETERNUS SF Storage Cruiserによるサーバのイベント監視は行えません。イベント監視については、「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」を参照してください。
ターゲットCAのWWPN値が運用サーバと同じ値
AffinityGroupが運用サーバと異なる値
ETERNUS SF Storage Cruiser上でエージェントが登録されていない
I/O仮想を利用しているサーバは、以下の設定を行っていても予備サーバとして使用できます。
エージェントの登録
I/O仮想
サーバ切替え
上記の設定を行ったI/O仮想を利用していないサーバを予備サーバに使用する場合は、一度サーバを削除してから、再登録します。この場合、サーバが起動した状態で登録するとエージェントが自動登録されるため、サーバを停止させた状態で登録します。サーバの登録については、「6.1.3 管理対象サーバの登録」を参照してください。
追加した予備サーバを削除する場合は、「9.8 解除」を参照してください。
サーバリソースツリーで選択したサーバが、HBA address renameまたはVIOMを利用してWWNを仮想化している場合はチェックボックスがチェックできるようになります。
WWNを仮想化していない場合、またはVIOMサーバプロファイルでブート設定がされている場合は、チェックできなくなります。
予備サーバに切り替えたとき、内蔵ディスクから起動し、SANストレージをデータ領域として利用する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
予備サーバに切り替えたとき、SANストレージからブートする場合は、チェックボックスにチェックを入れないでください。
予備サーバに切り替えたとき、LANスイッチの内部ポートのVLAN IDまたはポートグループの設定を自動的に変更する場合に、チェックボックスにチェックを入れます。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っています。
本機能はPRIMERGY BXシリーズのブレードサーバにだけ設定できます。
VIOMを利用している場合、LANスイッチがswitchモードのときだけ選択できます。
注意
管理対象サーバと予備サーバの管理LAN、業務LANとして使用するLANスイッチのポートに対し、VLANの設定をLANスイッチのGUI/CLIを使用して事前に手動で行っている場合は、チェックボックスにチェックを入れないでください。
自動リカバリを有効にする場合にチェックボックスにチェックを入れます。
チェックボックスにチェックを入れた場合は、サーバの状態が"error"または"fatal"となり、OSが動作していないと判断した場合に、自動的に切替えを行います。
手動切替えを行う場合は、チェックボックスのチェックを外してください。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っています。
予備サーバが起動している状態でサーバを切り替えたとき、予備サーバの電源を強制OFFする場合に、チェックボックスにチェックを入れます。
予備サーバの電源をシャットダウンする場合は、チェックボックスのチェックを外してください。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っていません。
予備サーバがVMホストのとき、VMホストにVMゲストが存在する予備サーバに切り替える場合は、チェックボックスにチェックを入れます。
VMゲストが存在するVMホストに切り替えない場合は、チェックボックスのチェックを外してください。
なお、デフォルトはチェックボックスにチェックが入っていません。
<OK>ボタンをクリックします。
サーバ切替えの設定が行われます。
ポイント
設定したサーバ切替えが正しく動作するためには、「9.3 サーバ切替え条件」を満たしている必要があります。
設定が完了したら、設定した予備サーバごとに切替え、切戻し操作を行って、サーバ切替えが正しく動作できることを確認してください。
切替え、切戻しの操作方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」を参照してください。
注意
I/O仮想を利用しているサーバ、WWN情報が設定されているサーバ以外の場合、以下のチェックは有効になりません。
WWN情報が設定されているサーバについては、マネージャーに対する緊急修正T005054WP-05【Windows】、 T005069LP-05【Linux】の適用で有効になります。
"サーバ切替え時に予備サーバの電源を強制OFFする"チェックボックス
"VMゲストが存在する予備サーバに切り替える"チェックボックス
【VMホスト】
VMホストのサーバ切替え後、VMゲストも自動的に起動させるには、事前にサーバ仮想化ソフトウェアの管理画面から、仮想マシンの起動とシャットダウンの設定を行う必要があります。
詳細については、サーバ仮想化ソフトウェアの各製品のマニュアルを参照してください。
また、サーバ仮想化ソフトウェアの製品によっては、VMゲストを作成したあと、サーバ切替えを行う前に、設定の変更が必要な場合があります。
サーバ仮想化ソフトウェアの各製品で、VMゲスト作成したあと、サーバ切替え前に行う設定変更については、「A.2 利用する製品別の設定」を参照してください。