名前
形式
sfcadd -D device[,device,...] t_device
機能説明
sfcadd は、オプション t_device で指定された代表パーティションを持つ DSS ファイルシステムに対して、ファイルデータパーティションの追加を行います。
ファイルデータパーティションの追加は、対象ファイルシステムがアンマウントされている場合に行うことができます。このとき、データの退避/復元は必要ありません。
オプション
以下のオプションが指定できます。
ファイルデータ領域として追加するパーティションをブロック特殊ファイルのパス名で指定します。複数のパーティションを追加する場合は、ブロック特殊ファイルのパス名をカンマで区切って指定します。
処理の対象とする DSS ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊ファイルのパス名を指定します。
使用例
本コマンド実施後、sfcgetconf コマンドで管理パーティション情報のバックアップを行ってください。sfcgetconf コマンドで生成されたバックアップファイルを参照し、ホスト名、ポート番号、デバイス情報が正しく変更されたことを確認してください。
代表パーティションが /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 である既存の DSS ファイルシステムに対して、ファイルデータパーティションとして /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 と /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108 を新規に追加する場合
sfcadd -D /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107, /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter>
関連項目
sfcfsck(8), sfcmkfs(8), sfcadm(8), sfcinfo(8), sfcnode(8), sfcmkconf(8)
注意事項
本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
ファイルシステムの拡張には、すべての DSS サーバの情報が必要です。事前に、DSS ファイルシステムを使用するすべての DSS サーバを起動してください。
sfcadd は、パーティション追加により、sfcmkfs(8)で設定した最大ファイルデータ領域サイズ (maxdsz) を超えてしまう場合は、管理領域不足によりファイルデータ領域の空き領域の一部を使用できなくなる場合があります。
sfcadd を実行する場合には、対象のファイルシステムの状態が正常である必要があります。正常でない場合に sfcadd が
“file system (partition-name) is corrupted. To Fix: sfcfsck partition-name”
のメッセージを出力しますので、sfcfsck(8) によりファイルシステム状態を修復してから sfcadd を再実行してください。
パーティション追加後のファイルシステムのファイルデータ領域のサイズが、ファイルシステム作成時に sfcmkfs(8) で設定されたデータブロックサイズで管理可能なファイルデータ領域のサイズを超える場合は、パーティションを追加できません。追加可能なファイルデータ領域のサイズの詳細は、“運用ガイド”の“パーティションの追加”を参照してください。
パーティション追加後、sfcmkconf(8) でファイルシステム構成情報ファイルを生成し、すべての DSS クライアントに再配付してください。