名前
形式1
mount -t sfcfs [-o options] fsname mount_point
形式2
mount [-t sfcfs] [-o options] { fsname |mount_point }
機能説明
mount.sfcfs は、DSS クライアントで DSS ファイルシステムのマウント処理を実施します。本コマンドは、mount に -t sfcfs オプションが指定された場合に、mountによって間接的に呼び出されます。-t sfcfs オプションが省略された場合、mount は /etc/fstab の記述を参照してマウント処理を実施します。
スーパーユーザーだけがマウント処理を行うことが可能です。
オプション
以下のオプションが指定できます。マウントオプションを複数個指定する場合は、カンマで区切ってください。
ファイルの最終参照時刻を更新する (atime) または更新しない (noatime) ようにマウントします。
省略時は atime です。
ファイルの最終参照時刻の更新方法を設定します。
atime と relatime は、以前のファイルの最終参照時刻が、最終修正時刻または最終変更時刻より古いか同じ場合、ファイルの最終参照時刻を更新します。また、以前のファイルの最終参照時刻が1日以上古い場合も更新します。
noatime は、ファイルの最終参照時刻を更新しません。
strictatime は、ファイルアクセスのたびに、ファイルの最終参照時刻を更新します。
省略時は relatime です。
読み書き可能 (rw) または読み込み専用 (ro) でマウントします。
省略時は rw です。
バイナリファイルのsetuid を実行許可する (suid) または実行許可しない (nosuid) ようにマウントします。
省略時はsuidです。
任意の論理ファイルシステム名を指定します。
マウントを行うディレクトリ名を指定します。
使用例
mount -t sfcfs dss1 /mnt <Enter> mount /mnt <Enter>
終了ステータス
0 : DSS ファイルシステムのマウントが正常に終了しました。
1 : 呼び出し、またはパーミッションが間違っています。
2 : メモリ不足などによるシステムエラーが起こりました。
16 : /etc/mtab の更新に失敗しました。
32 : DSS ファイルシステムのマウントに失敗しました。
関連ファイル
/etc/mtab
マウント中のファイルシステムのテーブル
/etc/fstab
ファイルシステムの環境ファイル
/etc/sfcfs/client.conf.fsname
ファイルシステム名 fsname の構成情報ファイル
関連項目
sfcmount(8), sfcmntgl(8)
オンラインマニュアルページの mount(8), umount(8), fstab(5)
注意事項
本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
本コマンドでマウントする場合は、事前に DSS サーバで対象の DSS ファイルシステムをマウントして MDSを起動させてください。
DSS サーバでのマウントは、sfcmount(8)またはsfcmntgl(8) を使用してください。