DSS ファイルシステムは、DSS サーバの冗長化を選択できます。冗長化の際には、PRIMECLUSTER がインストールされている必要があります。
DSS サーバを冗長化する運用では、MDS(メタデータサーバの略です) ダウンの場合に、ファイルシステムの運用を継続するために自動的にダウンリカバリを行います。
注意
参照
MDSについての詳細は“導入ガイド”の“DSS ファイルシステムの構造”を参照してください。
ここでは、DSS サーバを冗長化した構成で、プライマリ MDS とセカンダリ MDS のどちらか一方がダウンした場合の動作の概要について説明します。
プライマリ MDS がダウンした場合、待機していたセカンダリ MDS が自動的にプライマリ MDS に切り替わり、運用を継続します。この場合の処理を以下に示します。
ダウンしたプライマリ MDS に代わって、セカンダリ MDS がプライマリ MDS として動作します。
新しくプライマリとして動作する MDS は、アップデートログをリプレイし、ファイルシステムの整合性を回復します。
AC は新しくプライマリとして動作する MDS に対して処理を要求します。MDS がその要求を受け付けるまで、そのファイルシステムへのアクセスはブロックされます。
通常はセカンダリ MDS として起動します。
ノードダウンの発生により、セカンダリ MDS がダウンした場合は、プライマリ MDS には影響ありません。セカンダリ MDS が存在しない状態で運用を継続します。この場合の処理を以下に示します。
セカンダリ MDS として再起動します。
AC は再起動したセカンダリ MDS を認識するための処理を行います。
プライマリ MDS だけで運用中かつ、プライマリ MDS ダウン時の自動リカバリ
DSS サーバが縮退していてプライマリ MDS だけで運用している状態で、プライマリ MDS がダウンすると、以下の処理を自動的に行います。
再度プライマリ MDS として起動します。
新しくプライマリとして動作する MDS は、アップデートログをリプレイし、ファイルシステムの整合性を回復します。
AC は新しくプライマリとして動作する MDS に対して処理を要求します。