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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

E.1.4 セクションの設定値

以下に、セクションの設定値を示します。

CONTROL_INFORMATION(制御情報)

記述文ファイルの文字コードを記述します。
以下に、設定できるキーワードとパラメタを説明します。


表E.1 制御情報の記述形式

CONTROL_INFORMATION 制御情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

CHR_CODE

記述文ファイルの文字コード

SJIS

シフトJIS

SJIS

UTF8

Unicode(UTF8)



記述文ファイルにBOM(Byte Order Mark)が設定されている場合、CHR_CODEに、必ず"UTF8"を指定してください。


SERVER_DEFINITION(サーバ定義情報)

レプリケーションサービスの実行対象となるマスタグループおよびレプリカグループの所属するサーバシステムへの接続情報を記述します。
以下に、設定できるキーワードとパラメタを説明します。


表E.2 相手サーバ定義情報の記述形式

SERVER_DEFINITION 相手サーバ定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

SVR_NAME

サーバ名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

PROTOCOL

プロトコル種別

TCP/IP

TCP/IP

省略不可

HOST

ホストアドレスまたはドメイン名

名前

255バイト以内の文字列

省略不可

PORT

ポート番号

数値設定

ポート番号

9349

DBMS_KIND

DBMS種別

SQLSERVER

SQL Server

省略不可

ORACLE

Oracle



サーバ定義が複数ある場合は、"図E.1 構成定義の記述文ファイル例"と同様に繰り返し定義し、複数記述してください。


MASTER_GROUP_DEFINITION/REPLICA_GROUP_DEFINITION(グループ定義情報)

自システム内にマスタグループまたはレプリカグループが存在する場合、そのグループにおけるレプリケーションサービスの各種設定について記述します。
なお、グループ定義情報の記述形式は、マスタグループおよびレプリカグループで共通です。
以下に、グループ定義情報の記述形式を説明します。


表E.3 グループ定義情報の記述形式

MASTER_GROUP_DEFINITION マスタグループ定義情報
REPLICA_GROUP_DEFINITION レプリカグループ定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

GRP_NAME

グループ名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

COMMENT

説明

文字列指定

255バイト以内の文字列

省略可能

SVR_NAME

自サーバ名

名前

63バイト以内の文字列

省略可能

SVR_CNNECT

相手接続情報

FIX

固定IPアドレス

FIX

CHG

不定IPアドレス

DB_KIND

DB種別

SQL

SQLデータベース

SQL

SYNC_KIND

同期の方式

ALL

一括方式

省略不可

DIFF

差分方式

SYNC_FROM

同期の運用形態

MST_TO_REP

マスタからレプリカへ(配布)

MST_TO_REP

REP_TO_MST

レプリからマスタへ(集約)

MUTUAL

相互にデータ反映(共用)(差分方式のみ有効)

SYNC_MODE

処理モード

  • 同期が一括方式の場合は、全パラメタの指定可能

  • 同期が差分方式の場合は、CRT/CHGのみ指定可能

CRT

創成

CHG

CHG

置換

UPD

更新

ADD

追加

AUTO_CORRECT

不整合の自動修復
(差分方式時のみ有効)

YES

行う

YES

NO

行わない

CONFLICT

競合検出の通知
(差分方式時のみ有効)

YES

行う

NO

NO

行わない

PRIORITY

競合検出時の優先サイト
(競合検出時のみ有効)

MST

マスタ

MST

REP

レプリカ

SRC

反映元

CHG_NULL

削除データとNULL値を同時に扱う
(差分方式時のみ有効)

YES

行う

NO

NO

行わない

LOG_DIR

ログファイル格納フォルダ
(差分方式時のみ有効)

名前

255バイト以内の文字列

省略不可

LOG_MAX_SIZE

ログファイル最大サイズ
(差分方式時のみ有効)

数値指定

キロバイト単位
1~2,097,152

1,024

LOG_WARN

ログファイル警告通知使用率
(差分方式時のみ有効)

数値指定

%単位
0~100(0を設定すると警告は非通知)

80



グループ定義情報セクションは複数記述できます。ただし、1セクション内に複数のグループ定義情報を記述することはできません。グループ定義情報を重複して定義することもできません。
また、LOG_DIR、LOG_MAX_SIZE、LOG_WARNは、SYNC_KIND(同期の方式)に DIFF(差分方式)を設定し、かつSYNC_FORM(同期の運用形態)で以下の項目を設定した場合に指定できます。

SCHEDULE_DEFINITION(スケジュール定義情報)

グループごとに、レプリケーションサービスを実行する時間などの定義情報を記述します。
以下に、スケジュール定義情報の記述形式を説明します。

表E.4 スケジュール定義情報の記述形式

SCHEDULE_DEFINITION スケジュール定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

SCH_KIND

スケジュール種別

EV_MONTH

毎月

省略不可

EV_WEEK

毎週

EV_DAY

毎日

SCH_DAY

スケジュール実行日
(毎月の場合のみ有効)

数値指定

1~31を指定する

省略不可

WEEK

スケジュール実行週
(毎週の場合のみ有効)

数値指定

1~5を指定する
複数指定の場合、「,」で区切る

省略不可

D_WEEK

スケジュール実行曜日
(毎日/毎週の場合のみ有効)

  • 毎日の場合、「,」で区切り、複数指定可能

  • 毎週の場合、1つだけ指定

ALL

全曜日

省略不可

MON

月曜日

TUE

火曜日

WED

水曜日

THU

木曜日

FRI

金曜日

SAT

土曜日

SUN

日曜日

TIME

スケジュール実行時間

時間指定

時間の記述形式

(注1)

STR_TIME

スケジュール開始時間

時間指定

時間の記述形式

(注2)

STP_TIME

スケジュール終了時間

時間指定

時間の記述形式

(注2)

INTERVAL

スケジュール実行間隔

数値指定

0~1,439(分)

(注2)

R_COUNT

再試行回数

数値指定

0~65,535

0

R_INTERVAL

再試行間隔

数値指定

0~65,535(分)

0

EXP_DAY

例外日

  • 「,」で区切り、複数指定可能。ただし、重複指定は不可能。

日付指定

日付の記述形式

(注1)

スケジュール種別に毎週/毎月を指定した場合は省略できません。

(注2)

スケジュール種別に毎日を指定した場合、「実行時間」、または「スケジュール開始時間/スケジュール終了時間/スケジュール間隔」のどちらかを必ず指定してください。


また、以下にスケジュール種別ごとに設定が必要な項目を示します。

表E.5 スケジュール種別ごとの設定項目

毎月

毎週

毎日

SCH_DAY

○ DD

  

  

WEEK

  

  

D_WEEK

  

TIME

○ HH24:MM(注1)

○ HH24:MM(注1)

▲ HH24:MM(注1)

STR_TIME

  

  

▲ HH24:MM(注1)

STP_TIME

  

  

▲ HH24:MM(注1)

INTERVAL

  

  

R_COUNT

R_INTERVAL

EXP_DAY

△ MM-DD(注2)

△ MM-DD(注2)

△ MM-DD(注2)

○:設定必須

△:省略可能

▲:TIME、またはSTR_TIME/STP_TIME/INTERVALのいずれかを設定します。

(注1)

時(24時間制)と分を「:」で区切って連結します。

(注2)

月と日を「-」で区切って連結します。


TABLE_DEFINITION(表定義情報)

マスタおよびレプリカを構成する表の定義情報を記述します。
なお、表定義情報の記述形式は、マスタおよびレプリカの表で共通です。
以下に、表定義情報の記述形式を示します。

表E.6 表定義情報の記述形式

TABLE_DEFINITION 表定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

TBL_NAME

マスタ(レプリカ)名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

COMMENT

説明

文字列指定

255バイト以内の文字列

省略可能

SQL_SCHEMA

スキーマ名

名前

39バイト以内の文字列

省略不可

SQL_TABLE

テーブル名

名前

39バイト以内の文字列

省略不可



表情報セクションは複数記述できます。ただし、1セクション内に複数の表情報を記述することはできません。


COLUMN_DEFINITION(列定義情報)

レプリケーションサービスの実行時に、データ反映元となる列の定義情報を記述します。
以下に、列定義情報の記述形式を示します。


表E.7 列定義情報の記述形式

COLUMN_DEFINITION 列定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

COL_NAME

列名

  • 上位の表定義情報で記述した表における列名を記述する

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

SELECT

列抽出条件

(注)欄外の説明を参照

(注)

列抽出条件のパラメタおよびその説明を示します。以下に、列抽出条件として記述可能な抽出条件を示します。


抽出条件


比較演算子

IN 述語

キーワードに続けて、パラメタ(IN)を記述します。パラメタ以降は「,」(カンマ)で区切り、比較する値を続けて記述します。複数の値を比較でき、最大10個まで継続して記述できます。


例) COL_NAME=C1 SELECT=IN,○,○,○;


比較述語

キーワードに続いて、パラメタ(=、<>、>、<、>=、<=)を記述します。パラメタ以降は「,」(カンマ)で区切り、比較する数値を記述します。記述できる値は1個だけです。


例) COL_NAME=C2 SELECT=">=",○;


範囲比較

キーワードに続いて、パラメタ(BETWEEN)を記述します。パラメタ以降は「,」(カンマ)で区切り、比較する数値を記述します。最初の数値(A)と次の数値(B)との関係は、A以上B以内となります。


例) COL_NAME=C3 SELECT=BETWEEN,○,○;


NULL 値比較

キーワードに続いて、パラメタ(IS NULL)またはパラメタ(NOT NULL)を記述します。


例1) COL_NAME=C5 SELECT=ISNULL;
例2) COL_NAME=C4 SELECT=NOTNULL;



上位の表定義情報に列定義情報が複数存在する場合は、1セクション内で記述してください。列定義情報内に列名を重複して定義することはできません。また、列名は、主キーの列名も含めて記述してください。


PRIMARY_DEFINITION(主キー定義情報)

レプリケーションサービスの実行時に、マスタとレプリカの対応する行を一意に判別するために主キーを設定します。その主キーについての定義情報を記述します。
以下に、主キー定義情報の記述形式を示します。

表E.8 主キー定義情報の記述形式

PRIMARY_DEFINITION 主キー定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

KEY_COL

主キー列名

  • 上位の表定義情報で記述した表における列名を記述する

名前

63バイト以内の文字列

省略不可


複合キーの場合は、「,」に続けて次の列名を記述してください。複合キーの記述順は、キー定義順に従ってください。複合キーの記述を行った場合、列名を重複して定義することはできません。
また、同期を一括方式で実行し、処理モードに創成または置換を選択している場合、主キー定義情報を指定できません。


RELATION_GROUP_DEFINITION(関連グループ定義情報)

マスタまたはレプリカグループに対して関連づけるグループの定義情報を記述します。
なお、関連グループ定義情報の記述形式は、関連マスタグループおよび関連レプリカグループで共通です。

表E.9 関連グループ定義情報の記述形式

RELATION_GROUP_DEFINITION 関連グループ定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

TARGET_SVR_NAME

相手サーバ名

名前

63バイト以内の文字列

自サーバ名

TARGET_GRP_NAME

相手グループ名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可



相手サーバ名には、相手サーバ定義情報で定義済みのサーバを指定してください。
関連グループ定義情報としてレプリカグループを関連づける場合、関連グループ定義情報を複数指定できます。ただし、重複して指定することはできません。
また、1セクション内に複数の関連グループ定義情報を記述することはできません。


RELATION_TABLE_DEFINITION(関連表定義情報)

マスタまたはレプリカグループの表に対して関連づける表を記述します。
なお、関連表定義情報の記述形式は、関連マスタ表定義情報および関連レプリカ表定義情報で共通です。
以下に、関連表定義情報の記述形式を示します。

表E.10 関連表定義情報の記述形式

RELATION_TABLE_DEFINITION 関連表定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

TABLE_NAME

マスタ(レプリカ)名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

TARGET_TBL_NAME

マスタ(レプリカ)名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可



1セクション内に複数の関連表定義情報を記述することできません。
また、レプリカグループの場合、グループ内の表定義情報のすべてに対して関連表定義情報を定義してください。


RELATION_COLUMN_DEFINITION(関連列定義情報)

レプリケーションサービスの実行時に、データ反映先となる列の定義情報を記述します。
以下に、関係列定義情報の記述形式を示します。

表E.11 関連列定義情報の記述形式

RELATION_COLUMN_DEFINITION 関連列定義情報

キーワード

キーワード説明

パラメタ

パラメタ説明

省略時

COL_NAME

列名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可

TARGET_COL_NAME

相手列名

名前

63バイト以内の文字列

省略不可



上位の関連表定義情報内に関連列定義情報が複数存在する場合は、1セクション内に記述してください。
関連列定義情報内で列名および相手列名を重複して定義することはできません。
また、レプリカグループの場合、列定義情報で定義した列すべてに対して、相手列を定義してください。