レプリケーションマネージャのトラブル事例とその対象を説明します。
現象 | レプリケーションマネージャのレプリカの定義で、次のメッセージが通知されます。 | |
1052 | 関連先のサーバが検出できませんでした。 | |
原因 | 以下のいずれかの原因により、関連づけのためにレプリカ側からマスタ側への接続に失敗しました。
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対処 | hostsファイルまたはDNSのホスト名を確認してください。 | |
備考 | ネットワーク環境により、エラー発生まで時間がかかる場合があります。 |
現象 | レプリケーションマネージャのサーバ接続で以前は接続できましたが、ホスト名やIPアドレスの変更後に接続できなくなりました。 |
原因 | 以前の定義で関連づけ相手サーバのホスト名をhostsファイルやDNSから削除または変名すると、レプリケーションの構成定義内に格納されているホスト名またはIPアドレスが検索できずにエラーとなります。 |
対処 | 以下の手順で対処してください。
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現象 | レプリケーションマネージャの接続時および一覧表示時、または同期実行時に「ホスト名が見つからない」旨のエラーが発生します。 |
原因 | 以下のいずれかの原因が考えられます。
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対処 | 以下のいずれかで対処してください。
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備考 | WindowsにおけるTCP/IPのホスト名解決は以下の手順で処理されます。 |
現象 | レプリケーションマネージャの表一覧にレプリケーションの対象としたい表が表示されません。 |
原因 | 現在ログインしている利用者にスキーマ(表一覧)を参照する権限がありません。スキーマの所有者だけが参照可能です。 |
対処 | 対象とする表の所有者またはDBMS管理者でログインし直してください。 |
現象 | 作成済みのデータファイルが、レプリケーションマネージャで参照できません。 |
条件 | 以下の条件に合致している場合。
または、以下の条件に合致している場合。
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原因 | OracleまたはSQL Serverに接続するとき、レプリケーション専用ユーザを使用して接続されています。 または、Symfoware6000で作成したデータファイルの情報がシステム情報表に設定されていません。 |
対処 | レプリケーションマネージャは、レプリケーション専用ユーザ以外のユーザで使用してください。レプリケーション専用ユーザ以外に、レプリケーションを運用するためのユーザを作成することを推奨します。 Symfoware6000で同期対象とするデータファイルは、PRIMERGY 6000 / ASPのシステム情報表に情報を設定してください。システム情報表の自動反映プロシジャを開始しておくと、データファイルを作成したときに、データファイルの情報が自動的にシステム情報表に設定されます。 |
現象 | レプリケーションマネージャの各操作が極端に遅くなった。 |
原因 | レプリケーションマネージャで接続するサーバでネットワークの設定(IPアドレスまたはホスト名)を変更しました。 |
対処 | 以下のいずれかの対処を行なってください。
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備考 | DNSを使用しない場合、レプリケーションで連携するサーバおよびレプリケーションマネージャを使用するPCのそれぞれのhostsファイル(ASPの場合NSS記述)は、すべて同じ内容に設定してください(自サーバのIPアドレス、ホスト名も定義する)。 |
現象 | レプリカ定義を作成するとき、次のメッセージが表示されます。 | |
P1102 | マスタで選択された主キーの項目数、属性、精度、位取りと一致するデータファイルの主キーが存在しません。 | |
原因 | マスタとレプリカの主キーを構成する項目がSQL型に変換して一致していません。PowerReplicationは、マスタとレプリカの項目をSQL型に変換して関連づけます。SQL型に変換して関連づけできるデータ型の対応は、"付録D データ型対応づけの仕組み"を参照してください。 | |
対処 | マスタとレプリカの主キーを構成する項目がSQL型に変換して一致するように、関連づけるか、対象のデータファイルの構成を見直しするかしてください。 |
現象 | 連携する相手サーバを別にサーバに置き換えて、環境を移行したとき、次のメッセージが表示されます。 | |
P1052 | 関連先のサーバを検出できなかったため、続行することができません。関連先にサーバ定義が存在しないか、もしくは削除された可能性があります | |
原因 | 連携するサーバを置き換え、レプリケーションの環境を移行する手順に誤りがあります。 | |
対処 | 連携するすべてのサーバに対して、以下の手順で環境を再作成してください。
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現象 | レプリケーションの構成定義を作成しようとしたとき、次のメッセージが表示されます。 | |
P5002 | ODBC関数エラー 指定したスキーマ名が存在しないか、使用する権限がありません。 | |
条件 | SQL Serverのデータベースに対してレプリケーションの構成定義を作成しようとした場合 | |
原因 | レプリケーション専用ユーザと同じ名前のスキーマが作成されていません。 レプリケーション専用ユーザとは、同期実行時にレプリケーションサービスがデータベースに接続するときのユーザです。 | |
対処 | 更新情報を格納するデータベースにレプリケーション専用ユーザと同じ名前のスキーマを作成してください。 |
現象 | レプリケーションの構成定義を削除しようとしたとき、次のメッセージが表示されます。 | |
E05002 | ODBC関数( SQLExecDirect )で(SQLSTATE=S1000 CODE=55610)異常が発生しました。 【エラー説明】[Oracle][ODBC][Ora]ORA-55610: 履歴追跡表のDDL文が無効です | |
条件 | 同期対象のデータファイルに対し、Oracle Database 11gのフラッシュバック・アーカイブを有効にして以下の操作を行った場合。
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原因 | PowerReplicationは、フラッシュバック・アーカイブに対応していません。 | |
対処 | 同期対象のデータファイルに対して、フラッシュバック・アーカイブを無効にしてください。 |
現象 | レプリケーションの構成定義を操作しようとしたとき、次のメッセージが表示されます。 | |
P1003 | プログラムが内部矛盾を検出しました。 | |
条件 | レプリケーションマネージャ(Windowsクライアント)を使用中に、レプリケーションマネージャ動作環境の設定を変更した場合。 | |
原因 | レプリケーションマネージャ(Windowsクライアント)を使用中に、レプリケーションマネージャ動作環境の設定を変更したため、動作環境が不当な状態になりました。 | |
対処 | 以下の手順で構成定義を再作成してください。
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