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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

2.3.1 DBMSの違いによるデータの扱い

PowerReplicationは、DBMS間で異なるデータ型を変換して同期処理を行います。ここでは、異なるDBMS間でデータ型を変換する仕組みを説明します。


データ型変換

PowerReplicationは、異なるDBMS間で項目の値を維持して反映するためデータ型をODBCのSQLデータ型に変換して同期処理を行います。


ODBCのSQLデータ型の詳細は、「Microsoft ODBC プログラマーズリファレンス」を参照してください。
DBMS間のデータ型の対応づけは、"付録D データ型対応づけの仕組み"を参照してください。


不正データの補正

相手サーバから転送されたデータに、反映先のデータベースに変換できないデータ(不正データ)が含まれる場合、不正データは補正して反映されます。


不正データを補正できず、エラーとなった場合、エラーとなったデータの主キーの値が詳細メッセージ情報ファイルに出力されます。
詳細メッセージ情報ファイルの内容は、"付録F 詳細メッセージ情報ファイルの出力形式"を参照してください。



主キーの値に不正データが含まれていると値が補正され、重複データとなる場合があります。
この場合、反映元のデータファイルを修正して、一括同期を実行することが必要です。


後方空白の扱い

文字列データの後ろに詰められた空白(後方空白)は、対象となる項目のデータ型が固定長と可変長で異なります。



上記のように使用するDBMSによって全角の後方空白に対する扱い方が異なるため、全角の後方空白により競合が発生する場合があります。
後方空白による競合の発生を防止するため、同じデータ型を関連づけてください。また、利用者プログラムでは、全角の後方空白を入力しないでください。



反映元(Symfoware6000)のデータファイルに全角空白だけの文字列データを入力して同期を実行すると、反映先(OracleまたはSQL Server)では全角空白1文字と半角空白になります。この場合、競合が発生します。競合の発生を防止するため、全角空白だけの文字データを入力しないでください。