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Systemwalker Runbook Automation V14g リファレンスガイド
Systemwalker

3.9.12 仮想サーバを再起動する

機能説明

仮想サーバを再起動します。

オプション

基本オプション

(1) servername

再起動するサーバ名です。仮想環境の管理製品に登録されている仮想サーバ名を指定します。

再起動するサーバ名は複数指定できます。

ServerView Resource Orchestratorで仮想環境を管理している場合は、論理サーバ名を指定します。

サーバ名を省略した場合、引数エラーとなります。

サーバ名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.15.5 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) forcestop

仮想サーバの停止操作の強制オプションです。

仮想サーバのOSのシャットダウン処理を行わずに、強制的に停止後に再起動する場合に“on”を指定します。

強制停止を行わない場合は、“off”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

省略値は“off”です。

(2) operationmode

再起動するサーバ名を複数指定した場合の部品の動作モードを指定します。

指定できる値は以下です。

  • continue : 指定したサーバの最後まで実行する。

  • abort : エラーを検出したサーバで処理を中断する。

省略した場合は、"continue"が指定されたものとして動作します。

再起動するサーバ名が1つのとき、本オプションの指定は無視されます。

(3) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(4) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

なお、サーバ名を複数指定した場合、本オプションの指定は無視されます。

(5) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300

timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

復帰値

意味

0

仮想サーバの再起動に成功しました。

161

仮想環境の管理製品との通信処理でエラーが発生しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。なお、サーバ名を複数指定した場合、リトライしません。

171

仮想環境の管理製品との通信処理で認証エラーが発生しました。

172

仮想サーバの再起動に失敗しました。

173

仮想サーバは停止中です。

180

複数の操作に失敗しました。各サーバに対する操作の復帰値は、標準出力の"Return_code"を確認してください。

188

実行中に通信が切断しました。

189

仮想環境の管理サーバに接続できませんでした。

197

オプションの内容に誤りがありました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

204

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品実行定義ファイルに問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力パラメーター指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力パラメーター指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

標準出力/標準エラー出力

【servername:サーバ名に1個指定した場合】

仮想サーバの再起動に成功した場合、再起動したサーバ名を標準出力します。仮想サーバの再起動に失敗した場合は、標準出力には何も出力しません。

実行結果を示すメッセージを標準エラー出力します。

【servername:サーバ名に複数指定した場合】

標準出力には指定した1つのサーバに対して実行した結果が出力されます。

出力形式は以下です。


[servername],[復帰値],[標準出力の内容],[標準エラー出力の内容]


<例>

servernameに"server1,server2,server3"を指定し、server3のサーバの再起動に失敗した場合

[標準出力]

"servername",Return_code,"Standard_output","Standard_error"

"server1",0,"server1","The virtual server reactivation processing has been completed. VirtualServerName=<server1>"

"server2",0,"server2","The virtual server reactivation processing has been completed. VirtualServerName=<server2>"

"server3",161,"","Error occurred. VirtualServerName=<hoge> detail=<Message='Invalid servername specified or information registered in CMDB is wrong.'>"

(※)読みやすさのため改行していますが、実際は1行で出力されます。


すべてのサーバの再起動に成功した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

一部、または、すべてのサーバの再起動に失敗した場合、失敗したサーバの情報を標準出力と同じ形式で出力します。

上記の例の場合、以下が出力されます。


<例>

"servername",Return_code,"Standard_output","Standard_error"

"server3",161,"","Error occurred. VirtualServerName=<hoge> detail=<Message='Invalid servername specified or information registered in CMDB is wrong.'>"

(※)読みやすさのため改行していますが、実際は1行で出力されます。

注意事項