運用操作部品への入力情報として、運用操作部品の実行時に複数の可変パラメーターを渡すことができます。(可変パラメーターとは、UDA に格納されている値のことを指します)
可変パラメーターを利用することにより、例えば、「任意のコマンドを実行する」運用操作部品ノードの入力情報(commandline)に対して、複数の変数(UDA)に格納されている値を渡すことが可能になります。
可変パラメーターはすべての運用操作部品ノードで、入力情報の種別が "fixed" かつ、データタイプがPASSWORD以外である場合に使用することができます。
可変パラメーターについて
書式 | 説明 |
@{uda:名前} | <名前>で指定したユーザ定義属性(UDA)に格納されている値を運用操作部品ノードに入力情報として与えます。 |
可変パラメーターは以下のルールに基づき解釈されます。
@{uda:<名前>}と記述された箇所が可変パラメーターの値に置換されます。
連続する @@ は、1つの @ に置換されます。
上記ルールが前方から適用されます。
可変パラメーターの入力補完について
[値]フィールドで“Ctrl+Space”キーを押下することにより、簡単に可変パラメーターを記述することができます。“Ctrl+Space”キーを押下するとUDAのリストが表示されます。リストからUDAを選択すると、“@{uda:UDA名}”という表記に変換されて[値]フィールドに挿入されます。
注意
Studio上では[値]フィールドに可変パラメーター書式が存在する場合、可変パラメーター書式を空文字列(0バイトの文字列)に置き換えた後、最大文字数以内かどうかの検証を行います。なお、運用操作部品の実行時では、可変パラメーター書式を実際の値に置き換えた後、最大文字数以内かどうかを検証します。この場合、可変パラメーター書式を実際の値に置き換えた結果、最大文字数を超える値となる場合には運用操作部品の実行はエラーとなります。
「任意のコマンドを実行する」運用操作部品ノードの入力情報(commandline)に複数の可変パラメーターを渡す場合の手順を以下に示します。
プロセス定義エディタで、「任意のコマンドを実行する」運用操作部品ノードを選択します。
[プロパティ]-[入出力情報]-[入力情報]タブを選択します。
[基本]セクションのリストから、"commandline" を選択します。
→右側に入力情報("commandline")に対する設定画面([設定内容]セクション)が表示されます。
[設定内容]-[種別]コンボボックスから、"fixed" を選択します。
[設定内容]-[値]フィールドに、commandline として渡したい入力情報を記述します。このとき、"@{uda:<名前>}" の形式で記述することで、運用操作部品の実行時に <名前> で示される変数(UDA)に格納されている値に置き換えることができます。
値の設定例:
useradd -c @{uda:PARAM1} -d @{uda:PARAM2} -s @{uda:PARAM3} -u @{uda:PARAM4} @{uda:PARAM5}
運用操作部品ノード実行時のUDAの値が以下の場合
PARAM1 | "Taro Fujitsu" |
PARAM2 | /home/t-fujitsu |
PARAM3 | /bin/sh |
PARAM4 | 30000 |
PARAM5 | t-fujitsu |
commandline は以下のように置き換えられ、運用操作部品の入力情報として渡されます。
useradd -c "Taro Fujitsu" -d /home/t-fujitsu -s /bin/sh -u 30000 t-fujitsu |
注意
半角空白を含む値を可変パラメーターとして入力情報に渡す場合、半角空白がコマンドのパラメーター区切り文字として認識されないためには、上記のPARAM1のように格納されている値がダブルクォーテーションで括られている必要があります。