テンプレート管理者は、管理者ビューを使用して、システムテンプレートのカスタマイズを行い、独自のシステムテンプレートを作成し、登録します。
図2.1 システムテンプレート登録の流れ
システムテンプレートを作成するには、以下の情報が必要です。
ソフトウェア情報
仮想イメージに含まれるソフトウェア (OS、ミドルウェア) の構成を表現した情報です。
ソフトウェア1つに対して、1つのソフトウェア情報を作成し、登録します。
イメージ情報
仮想イメージの構成を表現した情報です。
仮想イメージ1つに対して、1つのイメージ情報を作成し、登録します。
テンプレート情報
システムテンプレートの構成を表現した情報です。
システムテンプレート1つに対して、1つのテンプレート情報を作成し、登録します。
セグメント情報
仮想ネットワークの構成を表現した情報です。
ソフトウェア設定情報
ソフトウェアに設定できるパラメーター一覧や設定方法を定義した情報です。
ソフトウェア設定情報は、複数のソフトウェア情報で使用できます。
パラメーター情報
ソフトウェア設定情報で定義した値を、カスタマイズする場合に定義する情報です。
パラメーター情報は、システムテンプレートで使用できます。
図2.2 システムテンプレートを構成する各種ファイルの相互関係図
また、仮想システム内の仮想サーバを複数のネットワークセグメントに接続するように定義できます。これにより、図2.3に示すようにWebサーバをDMZセグメメントに配置し、アプリケーションサーバを内部ネットワークセグメントに配置する2階層システムを構成することができます。
図2.3 2階層モデルの仮想システム
さらに、1台の仮想サーバに対して、複数のNIC(ネットワークカード:Network Interface Card )が設定できます。システムテンプレートに定義することにより、各仮想サーバに複数のNICを作成し、それぞれ異なるネットワークセグメントに接続できます。これにより、図2.4に示すように、業務サーバセグメント、運用管理セグメントに独立したネットワークカードを接続して、運用管理セグメントを構成することができます。
図2.4 複数NICの仮想システム
管理者ビューを使用して、仮想サーバの複数のNICをそれぞれ任意のネットワークセグメントに接続する設定ができます。