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Systemwalker IT Change Manager V14g クラスタ適用ガイド
Systemwalker

2.3.9 クラスタサービスの設定

クラスタ製品に対して実施する設定手順について説明します。

2.3.9.1 MSCSまたはFailover Clusteringの場合

Systemwalker IT Change ManagerのサービスをMSCSまたはFailover Clusteringのリソースとして登録します。

共有ディスクのオンライン化

フェールオーバー クラスタ管理で共有ディスクの所有権を獲得し、共有ディスクをオンラインにします。

  1. 以下のリソースが所属するグループの所有権を該当ノードで獲得します。獲得方法については、クラスタのマニュアルを参照してください。

    • Quorumディスク

    • Systemwalker IT Change Managerで使用する共有ディスクをオンラインにします。

BPM用イベントチャネル起動バッチファイルの準備(Windows)

クラスタの切り替え時にイベントチャネルを自動起動するため、MSCSまたはFailover Clusteringに対して、BPM用イベントチャネル起動バッチファイル("Systemwalker IT Change Manager V14gメディアパック (14.1.0) Disc No. 1/1"の"Manager\tool\bpmesstart.bat")を、汎用アプリケーションとして登録します。

現用ノード、待機ノード共に同じディレクトリ、同じファイル名でコピーしてください。共有ディスクには作成しないでください。

BPM用イベントチャネル起動バッチファイルの準備(Solaris)

クラスタの切り替え時にイベントチャネルを自動起動するため、MSCSまたはFailover Clusteringに対して、BPM用イベントチャネル起動シェルスクリプト("Systemwalker IT Change Manager V14gメディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"の" Manager/tool/bpmesstart.sh")を、汎用アプリケーションとして登録します。

現用ノード、待機ノード共に同じディレクトリ、同じファイル名でコピーしてください。共有ディスクには作成しないでください。

BPM用イベントチャネル起動バッチファイルの準備(Linux)

クラスタの切り替え時にイベントチャネルを自動起動するため、MSCSまたはFailover Clusteringに対して、BPM用イベントチャネル起動シェルスクリプト(Red Hat Enterprise Linux 5 の場合 "Systemwalker IT Change Manager V14gメディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"、Red Hat Enterprise Linux 6 の場合 "Systemwalker IT Change Manager V14gメディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"の" Manager/tool/bpmesstart.sh")を、汎用アプリケーションとして登録します。

現用ノード、待機ノード共に同じディレクトリ、同じファイル名でコピーしてください。共有ディスクには作成しないでください。

リソース登録

クラスタアドミニストレータを使用し、下表に示すリソースの一覧を参考に、使用するサービスのリソースを登録してください。

リソース資源

サービス名

リソースの種類

依存関係(依存先)

備考

業務用IPアドレス

-

IPアドレス

-

業務用ネットワーク名

-

ネットワーク名

  • 業務用IPアドレス

共用ディスク

-

物理ディスク

  • 業務用ネットワーク名

OD_startサービス

ODloader

汎用サービス

  • 共用ディスク

NamingServiceサービス

Naming

汎用サービス

  • OD_startサービス

InterfaceRep_Cache Serviceサービス

InterfaceRep_Cache_s

汎用サービス

  • NamingServiceサービス

InterfaceRep_Cache_e Serviceサービス

InterfaceRep_e

汎用サービス

  • NamingServiceサービス

EventServiceサービス

esdmnmain

汎用サービス

  • InterfaceRep_Cache Serviceサービス

TransactionDirectorサービス

TransactionDirector

汎用サービス

  • EventServiceサービス

Interstage APIサービス

Interstage API

汎用サービス

  • TransactionDirectorサービス

Interstage HTTP Serverのサービス

FJapache

汎用サービス

  • 共用ディスク

BPM用イベントチャネル起動バッチファイル

-

汎用アプリケーション

  • Interstage APIサービス

Symfoware BASEDBサービス

SymfoWARE RDB BASEDB

汎用サービス

  • 共用ディスク

Symfoware FLOWDBサービス

SymfoWARE RDB FLOWDB

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Conductor cmdbc

Shunsaku Conductor cmdbc

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Director contents

Shunsaku Director contents

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Director metadata

Shunsaku Director metadata

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Searcher cmdbs01

Shunsaku Searcher cmdbs01

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Searcher cmdbs02

Shunsaku Searcher cmdbs02

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Searcher cmdbs03

Shunsaku Searcher cmdbs03

汎用サービス

  • 共用ディスク

Shunsaku Sorter cmdbo01

Shunsaku Sorter cmdbo01

汎用サービス

  • 共用ディスク

Systemwalker ITCM Service Watcherサービス

ITCMServiceWatcher

汎用サービス

  • Symfoware BASEDBサービス

  • Symfoware FLOWDBサービス

  • Shunsaku Conductor cmdbc

  • Shunsaku Director contents

  • Shunsaku Director metadata

  • Shunsaku Searcher cmdbs01

  • Shunsaku Searcher cmdbs02

  • Shunsaku Searcher cmdbs03

  • Shunsaku Sorter cmdbo01

  • BPM用イベントチャネル起動バッチファイル

  • Symfoware JDBC Naming Serviceサービス

Symfoware JDBC Naming Serviceサービス

Symfoware JDBC Naming Service

汎用サービス

  • 業務用IPアドレス

注意

  • 上記に示す汎用サービスのいずれかが既に他のグループのリソースとして登録されている場合、そのグループに登録してください。

  • Systemwalker IT Service Managementと連携する場合は、同じグループのリソースとして登録してください。

  • リソースの名前には任意の文字列を指定してください。

  • 実行できる所有者には、クラスタシステムを構成するノードを指定してください。

  • 汎用サービス登録時は、表中のサービス名を指定してください。

  • 汎用アプリケーション登録時は、パラメタ内の「コマンドライン」にコマンド名を含めたフルパスを、「現在のディレクトリ」にコマンド名を含めないフルパスを指定してください。

  • Windows Server(R) 2008 で“Interstage HTTP Serverのサービス”のリソースを登録する場合は、セットアップパラメタを削除してください。

2.3.9.2 PRIMECLUSTERの場合

Systemwalker IT Change Managerのサーバの状態遷移プロシジャを登録します。

共有ディスクのマウント

共有ディスクをマウントします。

状態遷移プロシジャの登録

クラスタシステムべき状態遷移プロシジャの登録は、以下の順で行います。

  1. Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャを作成します。

  2. Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャを登録します。

  3. サーバの状態遷移プロシジャを登録します。

各状態遷移プロシジャは、現用ノードおよび待機ノードに作成し、同じディレクトリに配置します。共有ディスクには作成しないでください。

2.3.9.2.1 Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャの作成【UNIX版】

Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャの作成について説明します。

以下の手順でプライマリノードおよびセカンダリノードに作成します。

Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャは、以下のディレクトリにサンプルが格納されています。

【Solaris版】

/opt/FJSVisas/etc/HA/SynfinityCLUSTER

【Linux版】

/opt/FJSVisas/etc/HA/PRIMECLUSTER

サンプル状態遷移プロシジャ

上記の状態遷移プロシジャファイルを任意なローカル・ディレクトリへ複写して修正します。このディレクトリを“状態遷移プロシジャディレクトリ”と以降表記します。状態遷移プロシジャディレクトリは各ノードで同一の位置とします。このとき、ファイル名の先頭に“userApplicaiton名.”を追加して以下のようにします。

プロシジャの作成後、実行権を設定してください。

作成

以下の状態遷移プロシジャにSystemwalker IT Change Managerとして必要な修正をします。

以下の環境変数を追加します。

【Solaris版】

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNod/lib
export LD_LIBRARY_PATH
SOAP_HOME=/opt/FJSVsoap
export SOAP_HOME
JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk5
export JAVA_HOME
CLASSPATH=$CLASSPATH:/etc/opt/FSUNod/class/ODjava4.jar:/opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar:/opt/FJSVsoap/lib/issoap4.jar:/opt/FJSVsoap/lib/issoapsec.jar:/opt/FJSVisscs/lib/isadmin_scs.jar
export CLASSPATH

【Linux版】

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVod/lib:/opt/FJSVsoap/tools:/opt/FJSVisscs/lib
export LD_LIBRARY_PATH
SOAP_HOME=/opt/FJSVsoap
export SOAP_HOME
JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk5
export JAVA_HOME
CLASSPATH=$CLASSPATH:/etc/opt/FJSVod/class/ODjava4.jar:/opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar:/opt/FJSVsoap/lib/issoap4.jar:/opt/FJSVsoap/lib/issoapsec.jar:/opt/FJSVisscs/lib/isadmin_scs.jar
export CLASSPATH

ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリが何らかの異常で停止した場合でも、待機側に切り替えたくない場合は、状態遷移プロシジャ内のIS_ISV_WATCH_MODEに“0”を設定してください。通常は“1”が設定されており、切り替えの対象となっています。切り替えたい場合は、修正の必要はありません。

以下に、ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリが異常終了してもクラスタサービスを切り替えたくない場合の例を示します。

IS_ISV_WATCH_MODE="0"

2.3.9.2.2 Interstage Application Serverの状態遷移プロシジャの登録【UNIX版】

作成したInterstage Application Serverの状態遷移プロシジャの登録について説明します。

以下の手順で現用ノードおよび待機ノードに登録します。

状態遷移プロシジャの登録

作成した状態遷移プロシジャをクラスタシステムの“clsetproc”コマンドを使用してクラスタシステムに登録します。

IS_INTERSTAGE状態遷移プロシジャの登録

IS_INTERSTAGE状態遷移プロシジャを登録します。

以下のコマンドを実行します。

# /opt/FJSVclapi/bin/clsetproc -c BasicApplication -m IS_INTERSTAGE -o /状態遷移プロシジャディレクトリ/userApplication名.IS_INTERSTAGE

状態遷移プロシジャリソースの登録

クラスタシステムの“claddprocrsc”コマンドを使用して、状態遷移プロシジャリソースをクラスタシステムに登録します。

IS_INTERSTAGE状態遷移プロシジャリソースの登録

IS_INTERSTAGE状態遷移プロシジャリソースを登録します。

以下のコマンドを実行します。

# /opt/FJSVclapi/bin/claddprocrsc -k IS_INTERSTAGE -m IS_INTERSTAGE -c BasicApplication -K AFTER -w -L AFTER -S BEFORE -T BEFORE -V BEFORE -W BEFORE -u 0 -t 0 -p 100

RMSの停止

RMSを停止します。

PRIMECLUSTERの[Cluster Admin]画面-[rms]タブ-[ツール]メニュー-[RMSの停止]を選択して実施します。

リソースの作成

状態遷移プロシジャを“userApplication”に登録するためのリソースを作成します。PRIMECLUSTERの[userApplication Configuration wizard]画面で[Resourceの作成]を選択して行います。

以下のProcedureリソースを作成します。

2.3.9.2.3 サーバの状態遷移プロシジャの登録【UNIX版】

サーバの状態遷移プロシジャの登録について説明します。

リソースの作成”の前の手順までは、現用ノードおよび待機ノードで登録を行います。

状態遷移プロシジャの登録

サーバの状態遷移プロシジャは、以下のディレクトリに格納されています。

/opt/FJSVavw/etc/HA/SynfinityCLUSTER

この状態遷移プロシジャをクラスタシステムの“clsetproc”コマンドを使用してクラスタシステムに登録します。

サーバの状態遷移プロシジャの登録

サーバの状態遷移プロシジャを登録します。

以下のコマンドを実行します。

# /opt/FJSVclapi/bin/clsetproc -c Application -m MGR_AVIEW -o /etc/opt/FJSVavw/HA/SynfinityCLUSTER/MGR_AVIEW

状態遷移プロシジャリソースの登録

クラスタシステムの“claddprocrsc”コマンドを使用して、状態遷移プロシジャリソースをクラスタシステムに登録します。

サーバの状態遷移プロシジャリソースの登録

サーバの状態遷移プロシジャリソースを登録します。

以下のコマンドを実行します。

# /opt/FJSVclapi/bin/claddprocrsc -k MGR_AVIEW -m MGR_AVIEW -c Application
-K AFTER -w -L AFTER -S BEFORE -T BEFORE -V BEFORE -W BEFORE -u 0 -t 0

RMSの停止

RMSを停止します。

PRIMECLUSTERの[Cluster Admin]画面-[rms]タブ-[ツール]メニュー-[RMSの停止]を選択して実施します。

Interstage Application Server用userApplicationの削除【Solaris版】

Interstage Application Serverが既に運用されていた場合は、Interstage Application Serverで作成した“userApplication”の削除を行います。PRIMECLUSTERの[Web-Based Admin View画面]から[userApplicationやResourceの削除]を選択して行います。

Interstage Application Serverで作成した“userApplication”の詳細については、“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。

リソースの作成

状態遷移プロシジャを登録するリソースを作成します。

【Solaris版】

操作はPRIMECLUSTERの[userApplication Configuration wizard]画面で[Resourceの作成]を選択して行います。

[userApplication Configuration wizard]については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

【Linux版】

操作はPRIMECLUSTERの[RMS Wizard]で行います。

[RMS wizard]については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

以下のProcedureリソースを作成します。

クラスタアプリケーションの作成

クラスタアプリケーションを作成します。

【Solaris版】

【Linux版】

【UNIX版】

以下にuserApplication構成内容の例を示します。

userApplication名 - MGR_AVIEW - CMGRPMON - CMGRPROC - IS_INTERSTAGE