ページの先頭行へ戻る
Systemwalker IT Change Manager V14g 導入ガイド
Systemwalker

2.4.2 Solarisへのインストール

Solarisへのインストール方法について説明します。

2.4.2.1 SMEEのインストール

Systemwalker IT Change Managerのエージェントをインストールする前に、あらかじめDVD-ROMに同梱されているセキュア通信ライブラリ(SMEE)をインストールする必要があります。また、SMEEを動作させるためにSecurecryptoライブラリランタイムをインストールする必要があります。Securecryptoライブラリランタイムのインストールについては“Securecryptoライブラリランイムのインストール”を参照してください。

  1. SMEEインストール状況の確認

    すでにSMEEがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSMEEのバージョンレベルを確認します。

    1. “pkginfo -l FJSVsmee”コマンドを実行します。

    2. “VERSION:”を参照してください。

  2. 1で確認したバージョンレベルが「4.0.6」よりも古い場合、またはSMEEがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、SMEEをインストールします。

    • Standard Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

    • Enterprise Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

    注意

    以下の場合は、SMEEをインストールしないでください。すでにSMEEを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。

    • 同じバージョンのSMEEがインストールされている場合

    • 新しいバージョンのSMEEがインストールされている場合

  3. [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SMEE]にある「FJSVsmee.pkgtrans」をインストールします。
    以下のコマンドを実行します。

    # pkgadd -d FJSVsmee.pkgtrans
  4. 利用するパッケージを選択します。

    “1”または“all”を指定、または何も指定せずにリターンキーだけを入力します。

    次のパッケージを利用できます:
      1  FJSVsmee     S/MIME & EE Certificate Management Package
                      (sparc) 4.0.6
    
    パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを
    処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]:
  5. インストール先ディレクトリを変更する場合は“n”を入力します。変更しない場合は、“y”またはリターンキーだけを入力します。

    This package's default installation information is following:
    
            Package install directory: /opt
    
    Are you sure ? (default: y) [y,n,?,q]
  6. “n”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが出力されます。

    Please specify install directory (default: /opt) [?,q]
  7. インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーを入力します。

  8. 以下のメッセージに“y”を入力すると、インストールが開始されます。

    <FJSVsmee> のインストールを継続しますか [y,n,?]

2.4.2.2 Securecryptoライブラリランタイムのインストール

本小項では、Securecryptoライブラリランタイムのインストール方法について説明します。

  1. Securecryptoライブラリランタイムインストール状況の確認

    すでにSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSecurecryptoライブラリランタイムのバージョンレベルを確認します。

    1. “pkginfo -l FJSVsclr”コマンドを実行します。

    2. “VERSION:”を参照してください。

  2. 1で確認したバージョンレベルが「2.0.4」よりも古い場合、またはSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、Securecryptoライブラリランタイムをインストールします。

    • Standard Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

    • Enterprise Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

    注意

    以下の場合は、Securecryptoライブラリランタイムをインストールしないでください。すでにSecurecryptoライブラリランタイムを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。

    • 同じバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合

    • 新しいバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合

  3. [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SCLR]にある「FJSVsclr.pkgtrans」をインストールします。
    以下のコマンドを実行します。

    # pkgadd -d FJSVsclr.pkgtrans
  4. 利用するパッケージを選択します。

    “1”または“all”を指定、または何も指定せずにリターンキーだけを入力します。

    次のパッケージを利用できます:
      1  FJSVsclr     Solaris Securecrypto Library RunTime
                      (sparc) 2.0.4
    
    パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを
    処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]:
  5. インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。

    このパッケージの省略時のインストール情報は以下のとおりです:
            プログラムインストールディレクトリ: /opt
    
    インストールディレクトリを変更しますか ? (デフォルト:n) [y,n,?,q]
  6. “y”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが出力されます。

    プログラムインストールディレクトリ情報:
            省略時のインストールディレクトリは /opt です。
    
    インストールディレクトリを指定してください:  [?,q]
  7. インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーを入力すると、以下のメッセージが出力されます。
    また、手順5で“n”またはリターンキーだけを入力した場合も、同じメッセージが出力されます。

    スロット情報ディレクトリを変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。

    このパッケージの省略時のスロット情報ディレクトリは以下のとおりです:
            スロット情報ディレクトリ: /opt/FJSVsclr/slotdir
    
    
    スロット情報ディレクトリを変更しますか ? (デフォルト:n) [y,n,?,q]
  8. 以下のメッセージに“y”を入力すると、インストールが開始されます。

    <FJSVsclr> のインストールを継続しますか [y,n,?]

2.4.2.3 エージェントのインストール

本小項では、エージェントのインストール方法について説明します。

  1. 以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。

    • Standard Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

    • Enterprise Editionの場合

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/2"

  2. 以下のコマンドを実行します。

    # DVD-ROMのマウントポイント/swpm_agentinstall
  3. インストール先ディレクトリを指定します。インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

    #################################################################
    #                                                               #
    #          Systemwalker IT Change Manager インストーラ          #
    #                            V14.1.0                            #
    #                                                               #
    #                Copyright FUJITSU LIMITED 2009-2011            #
    #                                                               #
    #################################################################
    
    [ インストール先ディレクトリの指定 ]
        プログラムの配置先       : /opt
        設定ファイルの配置先     : /etc/opt
        作業ファイルの配置先     : /var/opt
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q] 
  4. インストール先を指定します。3で“y”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが表示されます。
    インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーだけを入力します。

    プログラムの配置先 (省略: /opt) [q] /opt2
    設定ファイルの配置先 (省略: /etc/opt) [q] /etc/opt2
    作業ファイルの配置先 (省略: /var/opt) [q]/var/opt2
  5. CMDBエージェント情報の指定をします。
    設定を変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。

    [ CMDBエージェント情報の指定 ]
        ホスト名(デフォルト)        : whale
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
  6. エージェントが使用するホスト名を指定します。

    ホスト名はエージェントのホスト名をデフォルト表示します。表示されたホスト名がマネージャからアクセスできない場合は、アクセスすることができるホスト名を設定してください。

    注意

    指定するエージェントのホスト名は、マネージャからアクセスできる必要があります。ファイアウォール機能等を使用している場合は、通信を許可するようにしてください。

    [ CMDBエージェントのホスト名の指定 ]
      マネージャからアクセスできるホスト名を指定してください。
    
    このコンピュータのホスト名 (省略: whale) [q] maple
  7. CMDBマネージャ情報の指定をします。

    マネージャのホスト名を指定します。

    [ CMDBマネージャのホスト名の指定 ]
      マネージャのホスト名を指定してください。
    
    マネージャのホスト名 (省略不可)
  8. マネージャのポート番号を指定します。
    ポート番号については、通常はデフォルト値を使用してください。

    [ CMDBマネジャー情報のポート番号の指定 ]
        ポート番号(デフォルト)        :    80
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
  9. アプリケーション管理情報の指定をします。

    アプリケーションリリース管理機能の使用時に必要な「ダウンロード先」ディレクトリおよび「一時作業用先」を指定します。通常はデフォルト値を使用してください。

    [ アプリケーション管理情報の指定 ]
        ダウンロード先   : /opt/FJSVitcma/download
        一時作業用先     : /opt/FJSVitcma/work
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
    ダウンロード先

    ダウンロード先を指定します。

    初期値

    /opt/FJSVitcma/download

    一時作業用先

    作業用ディレクトリを指定します。

    初期値

    /opt/FJSVitcma/work

  10. インストールを確認します。

    [インストール処理続行の確認]の表示で入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、“y”を入力してください。インストールが開始されます。インストール情報を再入力する場合は“n”を入力してください。

    << インストール処理続行の確認 >>
    [ インストール先ディレクトリ ]
        プログラムの配置先                : /opt
        設定ファイルの配置先              : /etc/opt
        作業ファイルの配置先              : /var/opt
    
    [ CMDBエージェント情報 ]
        ホスト名          : whale
    
    [ CMDBマネージャ情報 ]
        ホスト名          : maple
        ポート番号        :    80
    
    [ アプリケーション管理情報 ]
        ダウンロード先      : /opt/FJSVitcma/download
        一時作業用先        : /opt/FJSVitcma/work
    
    上記の設定でインストールを開始してよろしいですか? [y,n,q]
  11. インストールを開始します。

    インストールの準備が整うと以下のメッセージが表示され、インストールが開始されます。

    ' Systemwalker IT Change Manager エージェント'のインストールを開始します。
  12. インストールを終了します。

    インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    ' Systemwalker IT Change Manager エージェント'をインストールしました。
    続いて、本製品の環境構築を実施してください。