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Systemwalker IT Change Manager V14g 解説書
Systemwalker

1.2 Systemwalker IT Change Managerの役割

Systemwalker IT Change Managerでは、以下のソリューションを提供します。

アプリケーションの変更・リリース/展開・構成の管理

アプリケーションの変更に伴い発生する作業と生産物を管理する機能を提供します。

  • 変更管理:アプリケーションの変更管理作業のプロセスと履歴を管理します。

  • リリース/展開管理:アプリケーションを稼働環境へ展開(配付と適用)します。

  • 構成管理:稼動環境の構成情報(アプリケーションを構成するファイル情報)を収集し、一元管理します。

これにより、以下の運用が可能となります。

  • 統制されたアプリケーション開発・変更プロセスを確立することができます。

    開発部門と運用部門の両部門に跨り、作業の申請/承認のプロセスを標準化し、作業を統制します。

    開発環境から運用環境、稼動環境へのリリース/展開、結果確認までの作業履歴を関連付けて管理します。

  • アプリケーションの変更・リリース/展開作業を効率化することができます。

    稼働環境へのリリース/展開、結果確認の作業を自動化します。

    開発部門と運用部門のプロセスを繋いで、モジュール受渡しを自動化します。

  • リリース/展開作業のミスを防止することができます。

    稼動環境へ展開したモジュールのFingerPrintを修正原本と比較することで、同一性を担保します。

    モジュールの取り違えによるトラブルを防止します。

  • 内部統制の監査へ対応することができます。

    稼動中アプリケーションの正当性を証明します。

インフラストラクチャの構成の管理

ハードウェア、OS、ミドルウェアなどのインフラストラクチャについて、稼働環境での構成を管理する機能を提供します。

  • 構成管理:稼動環境の構成情報を収集し、構成管理情報データベース(CMDB)で一元管理します。

  • ITリソース情報収集:ネットワークに接続されているマシンのIPアドレスを自動で検出し、サーバ/OS/ソフトウェア情報などのITリソース情報を採取して、CMDBに格納します。

これにより、以下の運用が可能となります。

  • 稼働環境の最新の構成情報を可視化することができます。

    稼動環境から一定間隔で構成情報を自動収集します。

  • 構成要素間の関係を可視化することができます。

    構成要素間の関係情報をCMDBに保持し、特定の構成要素を基点に影響がある構成要素を可視化します。

  • 特定の時点の構成情報同士を比較することができます。

    過去の構成情報と最新の構成情報を比較することで、変更箇所を抽出します。

    設計時(計画)の構成情報と最新の構成情報を比較することで、変更作業の正しさを確認します。

    同じ構成のサーバの構成情報を比較することで、サーバ間での差異を抽出します。

サービス要求の管理

パスワード変更や媒体貸出しなど、日常的に発生し、比較的軽微で変更作業に伴うリスクが低い要求を管理する機能を提供します。

  • サービス要求管理:要求を統制するためのワークフローを提供し、プロセス履歴を管理します。

これにより、以下の運用が可能となります。

  • 運用プロセスを統制し、可視化することができます。

    ITシステムの運用管理に必要となるプロセスを可視化し、可視化されたプロセスに従って運用作業を行います。

  • 運用作業の正しさを証明できます。

    可視化されたプロセスの処理履歴を参照し、運用作業が正しく行われていることを確認します。